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福岡ソフトバンクホークスの「サガン鳥栖デー」をまとめてみたら物凄い戦績だった(2014-2019)

今回はJリーグクラブとプロ野球チームとがタッグを組んで10年続くプロジェクトと、そのコラボに関連して行われた試合を振り返ります。


「スポーツキッズプロジェクト」の大切な話

まずは前段。

2014年1月
福岡をフランチャイズとするプロ野球福岡ソフトバンクホークスと、
佐賀県鳥栖市をホームタウンとするサッカーJリーグサガン鳥栖と、
九州の2つのプロスポーツチームによって新プロジェクトが始まりました。

ソレが「スポーツキッズプロジェクト」です。

2014年1月22日に福岡ソフトバンクホークスより出されたプレスリリースを引用します。

サガン鳥栖(株式会社サガンドリームス)と福岡ソフトバンクホークス(福岡ソフトバンクホークス株式会社および、福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社)は、子どもたちにスポーツを楽しんでもらうためのプロジェクト「サガン鳥栖×福岡ソフトバンクホークス スポーツキッズプロジェクト」を発足いたします。
当プロジェクトでは、佐賀県を代表するプロスポーツチーム「サガン鳥栖」と福岡県を代表するプロスポーツチーム「福岡ソフトバンクホークス」が野球とサッカーという競技の垣根を越えてタッグを組み、『より多くの子どもたちに、スポーツの持つ楽しさ、面白さ、感動を味わってもらいたい』という目的のもとに様々なイベントなどを実施いたします。

サガン鳥栖×福岡ソフトバンクホークス スポーツキッズプロジェクト

ちなみに、
スポーツキッズプロジェクトについて生成AIに聞くと、こんな答えをもらいました。
2014年から、ってちゃんと回答してる。

スポーツキッズプロジェクトは、プロサッカーチームのサガン鳥栖とプロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスが競技の垣根を越えてタッグを組み、子供たちにスポーツの楽しさや感動を味わってもらうことを目的として2014年から開催されているプロジェクトです。

Googleの生成AIより

この「スポーツキッズプロジェクト」により、
定期的にこどもたち向けのスポーツ体験教室をしたり、今回noteに書いているコラボ試合のスポンサーになったり、アメリカンフットボールやハンドボールなど野球とサッカー以外の競技も体験できるようコラボの輪が広がったりして、現在に至ります。

もう一つ忘れてはいけない、大切なこと。
この大きな異業種コラボをつないでくれたのが、大切なスポンサー。
福岡県大川市の関家具様。

大切なつながりと支援により、丸10年を迎えるプロジェクトが続いているわけですね。本当にありがとうございます!!


「サガン鳥栖デー」とは

コチラは本題。

2014年から2019年にかけて年1試合、福岡ソフトバンクホークスの本拠地ヤフオクドーム(現 みずほPayPayドーム福岡)で行われた試合です。

  1. 「スポーツキッズプロジェクト」に関するイベント開催

  2. サガン鳥栖ホームゲームの告知およびスペシャルマッチの告知

  3. プレイボール前の始球式にサガン鳥栖の選手が登場

  4. コラボグッズ配布・場外サガン鳥栖選手のぼりの掲出

コラボ試合には以上の特徴がありました。
先述の関家具様の協力あってこそですが、サガン鳥栖の存在が全面に出たものとなっていました。


なお、逆にサガン鳥栖のホームゲームでは「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」として、福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典」のフォーマットを用いた主催試合を2022年まで行っていました。
私の別のnoteでも少しふれていますので、よかったらコチラも。


福岡ソフトバンクホークス「サガン鳥栖デー」戦績

名称としては2014年の初回開催時に「スポーツキッズプロジェクトデー」がマッチタイトルとして明記されていたスポーツ紙の記事を検索することができますが、2016年以降は正式名称がわからなかったため、この記事では「サガン鳥栖デー」と呼称させていただきます。

また、選手の所属や施設名称は当時のものです。
(現みずほPayPayドーム福岡は当時のネーミングライツである「ヤフオクドーム」で統一)


2014年

2014/4/3(木)
○福岡ソフトバンクホークス 5x-4 北海道日本ハムファイターズ

始球式はFW豊田陽平選手(背番号11)

ヤフオクドームにはサガン鳥栖のマスコット・ウィントスも駆け付けました。
写真に写っているホークスビジョンを見てもらうとわかりますが、このスポーツキッズプロジェクトに多くの企業が協賛してくれていました。
ああ、あんな会社あったねえと懐かしむのにお使いください。

この試合、今や歴史を塗り替え続ける野球選手!
ファイターズは大谷翔平投手が先発してたんですよね。

大谷翔平投手

ホークスの柳田選手が確か2打席連続死球を受けて両軍ベンチがにらみ合いになったり。

ホークスのラッキー7では、スーパーボックスに始球式をつとめた豊田陽平選手の姿も。

試合は1点を追う9回ウラにホークスが2点を取って逆転サヨナラ勝ち!
最後は今宮選手のサヨナラヒットで劇的勝利を飾りました!!

ホークスサヨナラ勝ちのシーン


2015年

2015/3/31(火)
○福岡ソフトバンクホークス 7-0 オリックス・バファローズ

始球式はMF藤田直之選手(背番号14)

セットプレーでは鋭いロングスローが売りの藤田選手。
見事なピッチングを披露してくれました。

ちなみに、藤田選手が着用している白黒ストライプのユニフォームはこの年5月に行われたユヴェントスレジェンドとのスペシャルマッチ用デザインです。

ドームのコンコース内にはサガン鳥栖ブースも。
グッズや前売券が売られていました。

応援ハリセンも配布。
ホークスのマスコット・ハリーホークとサガン鳥栖マスコット・ウィントスがそれぞれの面にでかでかと載ったデザインでした。

余談ですが、このハリセンをグレードアップさせた「クラップバナー」が、サガン鳥栖のホームゲームでは使われることとなります。
形を変えながら2022年頃までは無料配布されていました。

前年に引き続き、関家具様がスポーツキッズデー2015のスポンサーを務めてくださいました。ありがとうございます!

5回裏終了後には、ウィントスも盛り上げます。
写真に収めていませんでしたが、サガン鳥栖のオフィシャルガールズユニット「サガンティーナ」もドームに駆け付けていました。

ハニーホークとウィントス

試合は序盤から点を重ねたホークスが勝利!
大隣憲司投手が無失点で9回まで投げ切って完封!!

ヒーローインタビューの大隣憲司投手


2016年

2016/5/10(火)
○福岡ソフトバンクホークス 2-1 千葉ロッテマリーンズ

始球式はGK林彰洋選手(背番号33)

この試合だけ現地観戦できなかったので写真はありません。

試合は柳田選手の2ランホームランがそのまま決勝点に。
ホークス先発のバンデンハーク投手が8回1失点の好投で無傷のシーズン5連勝!


2017年

2017/6/6(火)
○福岡ソフトバンクホークス 2x-1 東京ヤクルトスワローズ

始球式はMF原川力選手(背番号4)

ドームへ上がる大階段にはサガン鳥栖選手ののぼりが。

この年はホークスに川﨑宗則選手が戻ってきてくれていたんですよね。

また、相手が東京ヤクルトスワローズとの交流戦ということで、
毎年皆勤のウィントスだけでなく、

5回裏終了時のハリーホークとウィントス

東京ヤクルトスワローズのマスコット・つば九郎(すーなかのぱとろーる親方)もヤフオクドーム見参!
謎のマスコット・ふうさんと戯れたり?!

スワローズのラッキー7(東京音頭)では
恒例のくるりんぱも。

ラッキー7のつば九郎

個人的セ・リーグとパ・リーグの推し球団が激突する投手戦?に悶えながら楽しんでおりました。
スワローズ坂口選手、ホークスはジェンセン選手のソロ本塁打であげた1点ずつで9回まで終わり延長戦へ。

そしてこの日のクライマックスは延長10回裏。
パ・リーグTVさんの試合ダイジェストが今でも見られます!
お急ぎの方は3分32秒あたりからどうぞ。

なんと!ホークス柳田選手の推定飛距離5メートルの内野安打でサヨナラ勝ち!

勝利後のヒーローインタビューでもギータ節が。


2018年

2018/5/22(火)
○福岡ソフトバンクホークス 5-3 埼玉西武ライオンズ

始球式はMF高橋義希選手(背番号14)

仕事終わりに急いでドームへ駆けつけたのですが、
始球式までに客席入りが間に合わず。

気を取り直して、スタンドへ。
この日は年に何度か行われる恒例行事。
開閉式ドームの屋根を開けて行うルーフオープンデー。

ホークスはこのシーズン初先発となった攝津正投手が登板。
苦しみながらも5回まで無失点で投げ切ります。
その5回までにホークス打線は5点をあげて援護。

この年ももちろんウィントスはドーム出勤。

終盤にリリーフ陣が3点取られたものの、5-3でホークス逃げ切り勝ち。

久しぶりの勝利を得た攝津投手、涙のお立ち台でした。


2019年

2019/7/2(火)
○福岡ソフトバンクホークス 8-6 東北楽天ゴールデンイーグルス

始球式はFWフェルナンド・トーレス選手!!(背番号9)

トーレス、意外にもクイックモーションが得意だった?!

始球式でトーレス選手が着ていたユニフォームは、サガン鳥栖のホームゲームで行われる「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」で着用されるコラボユニフォーム。
来場者にも配られるデザインのユニフォームです。
この太っ腹っぷりも一連のコラボの目玉であり、サガン鳥栖ホームゲームへの集客の役割も担っていたのです。

サッカー界のスター選手が試合前のドームを熱くさせた一方、
我らがウィントスは毎年変わらずコツコツと盛り上げ役に。

ついでに、謎のマスコット・ふうさんとこふうさんもお楽しみあれ。

そういや、この頃のスタジアム内ビジョンを見ると、もうPayPay花盛りだったんだなあ、と。
翌年、ヤフオクドームからPayPayドームへと改名されるのでありました。

試合はグラシアル選手の先制弾を皮切りにホークスがリードし、先発の高橋礼投手が粘投してリードを守る展開。だったものの…

先制ホームランを打ち、直後の守備でファンの声援に応えるグラシアル選手

7回に3ラン、8回表に2ランを放った楽天が一時逆転。
しかし、8回裏にグラシアル選手のタイムリーなどでホークス再逆転。
9回表にホークス甲斐野投手が三者凡退に抑えてホークスが勝利!

試合終了後はドームの大階段に並んだサガン鳥栖選手の幟をカメラに収め、勝利のラーメンを食して家路に着きましたとさ。

この年をもって、ヤフオクドーム(現みずほPayPayドーム福岡)における「ホークススポーツキッズプロジェクトデー(サガン鳥栖デー)」は終了しました。


結論

コラボ試合6戦全勝!
6勝のうち、サヨナラ勝ち2試合!!
パ・リーグ5球団からすべて勝利!!!

振り返ると、やべー戦績でした。


余談

このコラボ試合はサッカー選手にも影響を与えたようで。

2017・2018シーズンサガン鳥栖に所属していたGK権田修一選手は福岡ソフトバンクホークスを応援しているそうで、ご自身も2023年に福岡PayPayドームで始球式をつとめました。


最後にもう一度。
サガン鳥栖のホームゲームの方で行われたコラボマッチのまとめも書いていますので、よろしければぜひ。


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