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『バラちらし』と『吹き寄せちらし』の違い

「かんぴょうとがりを刻み、酢飯に混ぜてもみ海苔を振り、ちらしの土台をつくる。そして、そこにまるで波が吹き寄せるように、大ぶりに切った種を大胆に盛り付けてゆく。これが『吹き寄せ』と呼ばれる江戸前のちらし鮨の流儀だ。一方、『バラちらし』とは、種をバラバラに細かく切って酢飯に混ぜ込んだものだ。こちらは、あらかじめ生の魚に醤油で味付けをしているため花柳界で好まれた。けれども、江戸前のちらしといえば『吹き寄せ』が主流なのだという」

『バラちらし』の条件は、

① 種を細かく切る
② 種と酢飯を混ぜる

ですが、コロナ下の寿司テイクアウトブームにあって、②はおろか、①の条件も満たさないものを『バラちらし』として売っている店もあります。私は、カレーもビビンバもガパオライスも混ぜない主義なので、『混ぜないバラちらし』が好きです。

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