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恐怖の斜陽

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※まず最初に、金沢の能登半島の地震について
被害に遭われた方のご冥福をお祈りします。

現在でも災害に苦しまれている方は
多数いており、インフラが遮断されて
寒い夜を不安にお過ごしかと存じます。

なんとか生き延びられた方達のご安全を
お祈りし、1日でも早く支援が行き渡る事を
心から願っております。

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恐怖の斜陽、まさにその通りだと思う

夕暮れ時、僕は親戚の実家で
聞きたくもない自慢話に適当に相槌を打ち

NHKのBSでサッカーの中継を見ながら
先進国が一方的に後進国を振りかざす様を見て

結局はどこもマネーゲームだなと感じながら
どこか斜めに物を考えていた

そんな折、急な警報音に全ての会話が遮られた
そしてずっと長く、長く揺れた

あまりに急な警報音に頭を傾げながら
見てみるとあまりにも言葉にならない
残酷な表示だった

実は被害に遭われた石川、新潟には私情だが
知り合いが局地的だが存在している。

特に新潟にはJリーグを通して仲良くなり
それなり招待券を渡したり、アウェイでも
お世話になっている趣味の友達がいる

そんな知り合いの安否を頭に思い浮かべながら
私も九州の沿岸部であり離島に来ており
津波注意報が出ていた事もあり
避難をする準備を整えていた

津波は甘く見ては行けない
幼少期に東日本大震災をテレビ中継で見た時の
悍ましさや悲しさの連鎖を見て子供ながらに
人間の弱さと死について触れ合った

そんな心構えを持っていたからこそ
割と迅速な避難を行えた

しかし特に何もなく避難所で、
声と態度のでかい老人の酒の肴の一部にされ
家にいれば良かったと思ったのはここだけの話

テレビでは必死に語りかけるアナウンサーの声
逃げる人々、火災が尋常なく燃え盛っている。

すでに地震発生から小一時間経っており
只事じゃないことは誰もがわかりきっていた

先ほど述べた知り合いの安否も取れて
少し安心していた

どうやら他県に帰省していたため
被害を免れたそうだ

少し安心すると、いつも違う日常から
非日常感を味わえるかと思ったが

あいにく避難所までの道のりが心臓破りの
道のりで運動不足を痛感しただけだった

SNSではたくさんの反応があった

助けを願う人
現状を把握しきれていない人
空虚な陰謀論を主張する人
はたまた、被害を遭いながら不安な人々

やはり現代社会では情報が伝わる速度が早く
それはまた、嘘の情報も出回りやすいのだ

助けを願う人、それに伴い助けを願う人を
装う卑劣な人種たち

人工地震、米国や北朝鮮の謀略

笑い飛ばせるぐらい突飛なものもあったが
とにかくたくさんの虚偽の情報が
インターネットをすぐに埋め尽くした

やはり情報化社会である以上
見たくないものまで見えてしまい

日本人の本性は意外と浅ましくて
ネガティブな事象を捉える心が死んでいる

そんな人が多く感じられた

また辛い人々がいるのにインフルエンサーに
楽しい配信を自粛するよう呼びかける
同調圧力の妖精も存在する

この妖精さんは、そもそもインフルエンサーの
存在がわかっていないのか疑問に思う

少し前の時代とは違い
テレビではなく、インターネットの配信を
当てにして生活しているのだ

それを悲しい人々に生活しろというのは
あなたが生活するお金を保障するのかという
立派な反論が向かってくることになる

おそらく痛快で見てられないだろう

政府の対策が発表された。
おなじみの対策室を取り、被害状況の確認を
取り急ぎ行うと会見がされていた

マニュアル通りなのかもしれないが
対応が迅速であっぱれ日本と手を叩いた

税金を払っている以上、国民の安全を守るのが政府の仕事ではあるが

やはり元旦で休みたい時に駆けつけてくれる
このような機動力には感謝せねばならない

しかしTBSの記者が嫌な質問ばかり
メディアは性根が腐っている人間が多いと
聞いていたがここまでとは思わなかった

やはりことの重大さと悲しさを
理解する脳と心が死んでいるのだろう

本当に残念だと深く遺憾の意を感じた

この後、僕は無事に親戚の実家に帰り
海岸線を少し散歩した後、眠りについた

この時おそらく、22時ごろではあった

たくさんの嫌な思いを胸に溜めていたため
胸焼けをして、気持ち悪くなりすぐに寝た

今回の災害を通して伝えたいことが2つある

最初に全体主義の崩壊である

急なワードで何を言っているんだと
頭が回りそうなことだが、あえてこう表す

ここで言う全体主義とは

リーダーがいない集団、つまり個々人が同じ
平等の影響力を持つ組織、または社会的な
集まりのことを指す

これをインターネットに当てはめようと思う

今回の件で、虚偽情報がたくさん流れ
それを本気で信じる人もいた

また辛い夜を過ごしている人たちに
冒涜のようなことを吐き捨てる輩も存在した

このようにおおよそ一部だけだが
ネガティブな事象を理解できない連中もいる

皆がそうではないが、誰かができてなければ
それは集団が悪と認められることなのだ

心を分かち合えない連中がいる社会は
毒のように蝕み、やがて全部が腐れ落ちる

僕はここが特異点だと考える

今回のようなことは起こしてはならないと、

日本人は昔は気高き一族であり
自己の誇りを持ち、志を掲げながら生きていた

それがとことん米国仕込みの教育で
かよわきものばかりの芋虫軍艦と成り果てた

優しく、弱く、そして卑劣で嘲る

皮肉にも都落ちという言葉がよく似合う

それぞれの信念という"刀"がない限り
僕はインターネットを通した問題は
無くならないと考える

この震災では、政府や警察には
虚偽情報をとことん取り締まって欲しい

そしてモラルを分かち合い、人々が気持ちよく過ごせるように我々は努力せねばならない

これが今、1番僕が許せないことであり
1番、社会が危惧すべき問題であると感じる

誰かが主導者として引っ張る社会ではなく
個々人が影響力を持つ社会であるからこそ

正しい情報を広める事が何よりも被害者の
救済措置になる事だと理解して欲しい

伝えたいことの二つ目は被災地に対して
今、何ができるかという事である

今回の地震でとても多くの命が奪われました

それでもなお懸命に生活を続けようとする方に頭が上がりません

そして町中が結束し合い、助け合う姿に
真の社会の在り方を見出しております

僕が伝えれる経験としては何もないですが

僕が住んでいる街は阪神・淡路大震災で一度
ほぼ全ての土地が瓦礫となり、様々な不安と
絶望に覆い尽くされた街でした。

それでもなお再び発展を遂げた町です

被災者の方たちには眠れぬ夜を過ごし
今でも余震から目を離す事ができず
体が疲労で潰れそうになっていると存じます

参道には影はなくなり、生きる意味も無くなり
大切な人の命日として明日を刻むかもしれない

しかし、それらは全て未来の子供達が笑える
明日を創造する第一歩だと思い込んで

今は支援が届くまで、どうか同胞を支え合い
身寄りのない人には温もりを分け与えるよう
生き抜けて頂ければ幸いです

全てが壊れても、また元に戻せる
そう胸を張って言っていただけるように
個人的に寄付もさせていただきました

まだ物価高や経済的に苦しくはありますが
何よりも救済を求める人を助ける行動は
日本人としては本望である行動です

能登半島には旅行でお世話になった事がある

輪島市は朝市が名所で、新鮮な魚介類が
まるで宝石の博物館のように並んでいる

まだ輪島塗はとても美しく、漆焼の上物だ

日本の名所がこのような事で去ることは
到底許し難いことだと、僕は思っております

最後に

日本とは、いつまでも愛すべき祖国であり
私たちの故郷であることを忘れてはならない

日本人とは、助け合い、苦楽を共にする同胞で決して傷つけ合ったりしてはならない

この手は、誰かを傷つけるよりも
誰かを助ける為の手でありたい

そう願う。

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※話はここで終わりですが
最後に募金のURLだけ載せておきます。

おそらく今回の災害は阪神・淡路大震災より
強烈な被害をもたらしたものであるため

たくさんの方々の支援を要するものだと
勝手ながら考えさせて頂いております。

無理のない範囲で結構です。
あなたの微力が誰かの希望の明日へと
繋がることかと強く考えます。

自然に叶うことは到底不可能ではあるが
明日を願う事は可能だと考えております。

偽善と罵られて結構です。

しかし私が住む兵庫県が大震災から復興し
今、大人になった自分がこれといった苦労せず

災害から縁がないまま
生活できるようになった歴史の中には

当時の全国各地の方から、たくさんの助けが
私の街に伝わったからだと考えております。

今日の文章もその恩返しだと
考えて頂けたら幸いです。

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