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読書記録・要約

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【読書記録】奥村隆『他者といる技法』、第6章「理解の過少・理解の過剰ーー他者といる技法のために」を読む。

【読書記録】奥村隆『他者といる技法』、第6章「理解の過少・理解の過剰ーー他者といる技法のために」を読む。

全体要約同章では、われわれが日頃よく用いている「他者理解」が論じられている。ここでの「他者理解」とは、自分とは異なる人の行動がどのような動機に基づいているのかを把握することである。著者は、この「他者理解」を論じる際に、現象学的社会学を提唱したアルフレッド・シュッツの「理解」概念を参照する。このときのシュッツの関心は「日常生活」における「他者理解」であり、それはつまり弛緩した精神における「他者理解」

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