見出し画像

【ドラマ感想】掟上今日子の備忘録 1〜2話を観た【ネタバレあり】


 ニッチなところを突き続ける鯖の味噌煮です。



 西尾維新の同名作から続くシリーズが原作のドラマ。掟上今日子役が新垣結衣、隠館厄介役が岡田将生です。2015年放送なんでもう10年が経とうとしてるんですねー。当時はガッツリ西尾維新にハマっていたんで狂喜乱舞していましたねー。

このテロップにえらく感動してました。

第1話 僕が恋した白髪の美女探偵…寝たら記憶を無くすので難事件も1日で解決いたします

 隠館厄介が勤める研究所でSDカードが消えてしまった。彼は挙動不審だという理由で犯人だと疑われてしまう。そんな彼が読んだのは1日しか記憶が保たない探偵でーー

 まず最初に驚いたのは、注釈というか解説が時折文字で挟み込まれる演出ーーいわゆるシャフト演出が使われているんですよねー。何も知らない人は戸惑うでしょうけども、意外に伝えたい部分が強調して伝わるので良い演出だったと思いますねー。

 で、次に驚くのはスピード感ですかね。この事件、途中で妨害が入って今日子さんが眠らされ、記憶がリセットされるんですよ。で、その眠らせた犯人=SDカード紛失の犯人になるという、いつのまにか謎がすり替わっているという。真面目に考えてた方は肩透かしをくらってしまったのではないでしょうか。しかもこの時間が解決したらまさかの2つ目の時間に巻き込まれるという……まぁ、流石にこのスピード感は今回だけでしたが。

 忘却探偵である意味が少し薄い気はしますけども、ガッキーが可愛いんでOKですかね。

第2話 忘却探偵に恋の罠…水泳選手殺しの犯人は今日子さんの恋人!?

 殺人事件の容疑者・鯨井留可(くじらい るか)は犯行時間に一緒にいた女性を探していた。その人物はまさかの掟上今日子。記憶がリセットされている彼女にはアリバイ証言は不可能だった。そんな鯨井は殺人の容疑を晴らすために彼女に依頼する。その様子を恨めしそうに睨む厄介ーー

 前回は原作1巻の『備忘録』の内容で、今回は飛んで3巻目の『挑戦状』の内容です。原作のここら辺はあまり時系列が関係なく、『備忘録』の残りの内容は後々に取っておきたい意図が見えたのでなかなか良い改変だったと思います。あとこの回は出番がなかったはずの厄介が出ていて、彼の主人公性が増して物語に集中しやすくなったのも良い仕事かと。

 今回は原作でも好きなエピソードでかなり期待していたのですが、ちゃんと厄介も交えつつしっかりと作られていたなぁと思います。被害者の西尾維新的偏執を見事演じてくれたので、まさかのドライヤーが水につくまで根性で待っていたというツッコミどころも飲み込めたと思います。

 1話でどんなドラマかをわからせて、2話目からゆっくりとやる感じなのは同じ野木亜紀子作品の『アンナチュラル』を思い出しますねー。

 あと岡田将生の演技がまさしく西尾維新主人公って感じがしていいですよね。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?