【カターレ富山】下を向く必要はなく前を向いてプレーしていけばいい ホーム FC今治 戦 2024 J3リーグ第31節
讃岐との試合を引き分けて今治との勝ち点差は3。
勝てば順位は入れ替わる。負けると一気に勝ち点差は6。それは致命的だ。
公式記録の気温は25.8度だったが、それよりも暑く感じた。
1 スタメン
スタメンは佐々木陽次に代えて髙橋馨希。松岡に代えて布施谷、大迫に代えて西矢。
サブではガブリエルエンリケがメンバー入り、また古川が7試合ぶりのメンバー入り。
フォーメーションはいつもどおりの4−2−3−1。並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から西矢、脇本、今瀬、安光。ボランチは末木と河井、2列目は右に布施谷、中に髙橋馨希、左に吉平、1トップにマテウス。サブは、GK齋藤、DF鍋田、MF瀬良、松岡、ガブリエルエンリケ、FW碓井、古川。
今治はスタメンを2人入替え。
2 静かな前半
5分、富山はDF西矢からFWマテウスにパスが出たが今治のDF福森がうまく対応し、ゴールキックに。
序盤は富山が高い位置でボールを試合し、攻める。
10分、MF河井とFWマテウスとの連携で、最後は河井がミドルシュート。これはコーナーキックに。
16分、今治の右サイドからのロングスローはFWマルクスヴィニシウスが頭で流すも味方に合わず。
今治は3バックで戦っているようだった。
20分、富山はMF髙橋馨希からパスを受けたMF吉平がシュート。これは左に外れる。
30分、富山の左サイドバック安光からのパスからうまくFWマテウスが抜け出してゴール前まで行き、パスをしたが、相手に防がれる。
そしてそこから今治が逆襲。
右サイドでボールを持ったMF弓場がゴール前まで持ち込んで左足でシュート。これはゴールの右へ。
33分、今治は左サイドから持ち込んでFW横山がシュート。これは富山のGK田川の正面。
35分、今治が富山陣内に攻めるも富山が守る。
徐々に今治がボールを持つ時間が長くなる。
富山も時折攻撃に行くのだが、パスの精度が悪く、なかなかシュートに行けない。それだけ今治の守備がいいのかもしれないが。
39分、今治は右からのクロスにFWマルクスヴィニシウスが合わせるが力なく富山のGK田川がキャッチ。
富山の守備も堅い。
41分、今治のFW横山からのクロスは富山のGK田川が大きくパンチング。
45+2分、富山は右MF布瀬谷がドリブルで侵入するが今治のDFに阻まれる。
前半は両チーム得点がなく0−0で後半へ。
3 お互いチャンスは少なく堅い試合のまま
後半開始にあたり、両チーム交代はなし。
48分、富山は右サイドバック西矢が上がって左足でシュート。これは相手DFにあたり、GKがキャッチ。
後半の序盤も富山がボールを持って攻撃を続ける。
50分、裏に抜けた今治のFWマルクスヴィニシウスが右足で狙い、ゴールの左へ。
51分、今治がコーナーキックを獲得。
54分、富山がカウンターから髙橋馨希、マテウス、布施谷とゴールを狙うがいずれも相手の守りがブロック。
55分、吉平のシュートも今治の選手がブロック。
57分、今治のフリーキック。デザインされたプレーでパスをつなぎ、富山のゴールを割ったが、途中の過程でオフサイドがあり、事なきを得た。
富山もいい形は作るがなかなかシュートまで行けない。
63分、富山のDF脇本が足をつって倒れる。
しかし、脇本は立ち上がってプレーを続ける。
65分、今治はDF竹内に代わりMF三門。
これで今治は4バックにしたか。
70分、富山はパス交換で攻め上がり、MF髙橋馨希がシュート、これは今治のGKが抑える。
71分、富山は足をつったDF脇本に代わりDF鍋田、MF布瀬谷に代わりFW碓井。
マテウスと碓井の2トップになり、髙橋馨希は右サイドに。
73分、今治はFW横山に代わりFWウェズレイタンキ。
78分、MF河井に代わりガブリエルエンリケ、MF吉平に代わりMF松岡。
しかし、その直後、MF末木が足を痛めて倒れる。
結局、5人目の交代は82分、末木に代わりMF瀬良。
両チームボールの奪い合いでなかなかシュートまで行かない。
87分、今治のMF新井が痛めて倒れる。さらにDF福森も痛めて倒れる。
新井はプレーに戻ったが、88分、DF福森はDF二見と交代。
89分、富山はDF鍋田が高い打点でボールを跳ね返す。
90分、今治は高い位置でFWマルクスヴィニシウスが倒されてフリーキックを得る。
アディショナルタイムは6分と表示。
このままアディショナルタイムに入ってから、フリーキックは富山の選手に当たり、コーナーキックに。
このコーナーキックは富山のGK田川がキャッチし、前線へパスを出す。
富山は盛んにクロスを入れるが全て跳ね返される。
90+3分、富山はMF松岡が攻め上がってクロス、ここから今治がカウンターに出たが、富山のMF瀬良が相手を倒し、瀬良にイエローカード。
このフリーキックはコーナーキックに。
アディショナルタイムに入ってからもプレーが結構止まり、セットプレーが増える。
90+5分、コーナーキックを蹴った三門のシュートはGK田川がキャッチ。
その後、今治がボールを奪ってチャンスを作るがこれは富山がファウルを受けて守り切る。
ここからのフリーキックは96分を過ぎたところ。アディショナルタイムでもプレーが結構止まっていたのでまだ時間はあると思っていたが、このフリーキックをGK田川が蹴ったところで試合終了。
試合は結局スコアレスドローで勝ち点差は縮まらず、残り7試合になった。
4 まだまだ下を向く必要はなく、前を向いてプレーを
この試合、どちらが勝ちたかったかといえば、当然、順位が下の富山だ。
逆に言えば、今治は引き分けでも十分な試合だった。
今治はそういう戦い方をして、守備の穴を作らず、時間もうまく進めるような戦い方をしていた。
攻撃力のある今治がそれをあえて出さずとも失点しないように戦っていた。
それだけ富山を怖れていたということだ。
試合後のインタビューでキャプテンの吉平が言葉を詰まらせる場面があった。
勝ち点差は変わらなかったが、チャンスがある状況は変わらない。
あえて、実況の牧内さんの言葉を借りれば、
「まだまだ下を向く必要は全くなく、あえて言うならこみ上げる必要もなく、前を向いてプレーをしていけばいい」
とにかく、勝ちを続けて今治に着いていくことだ。
最後に写真で試合の振り返り。
9,700人の観客でゴール裏の迫力もすごかった。
今治サポーターも熱かった。
5 ハイライト
試合のスタッツ
6 今節終了時の順位
首位大宮は奈良に引き分け、今節での昇格決定はなし。
YS横浜が勝利したので、奈良は19位に転落。
2位今治と3位富山が引き分けで勝ち点3差は変わらず。
福島が勝利し、6位をキープした。
7 出場メンバーについて一言
MVP
MF 24 河井 陽介
スコアレスだったが、中盤で存在感を見せ、攻撃にも絡んでいた
SVP(さば的視点MVP)
GK 1 田川 知樹
落ち着いてプレーで前節のミスを取り返した
DF 5 今瀬 淳也
マルクスヴィニシウスと対峙し、無失点に貢献した
スタメン
GK 1 田川 知樹
同上
DF 23 西矢 慎平
4試合ぶりのスタメンで奮闘した
DF 2 脇本 晃成
よく相手の攻撃を抑えていたが、足をつって交代
DF 5 今瀬 淳也
同上
DF 25 安光 将作
攻撃で光るところは見せられなかったが、守りで貢献
MF 16 末木 裕也
負傷交代したが、それまではリズムを作っていた
MF 24 河井 陽介
同上
MF 28 布施谷 翔
スタメンで序盤から攻守に貢献
MF 33 髙橋 馨希
3試合ぶりのスタメンで存在感を見せた
MF 27 吉平 翼
チャンスをなかなか作れなかった
FW 10 マテウス レイリア
相手の守備が堅く見せ場が少なかった
サブメンバー
DF 26 鍋田 純志
脇本の負傷でセンターバックに入り、ウェズレイタンキも抑えた
MF 6 瀬良 俊太
短い時間ながら攻守に貢献、イエローカードも必要なプレーだった。次節出場停止。
MF 8 松岡 大智
途中交代で終盤にチャンスを作った
MF 15 ガブリエルエンリケ
途中からボランチに入り、ボールを供給
FW 9 碓井 聖生
相手のマークが強く、見せ場を作れず