【カターレ富山】 ルヴァンの歓喜は消え去った アウェイ 松本山雅FC戦 2024 J3リーグ第11節(2024/4/28(日))
ルヴァンカップでの清水からのPK勝ちから中3日。
4連戦となる試合の2試合目になる。
リーグ戦としては1週間空いたが、その前の鳥取戦では勝利し、ここのところ2勝1分。4月は無敗で終えたい。
1 スタメン
スタメンは鳥取戦との比較で行くと、5人入れ替え。脇本に代わり神山、大山に代わり大迫、吉平に代わり松岡、河井に代わり佐々木陽次、松本に代わり碓井。
また、サブではルヴァンカップで活躍した瀬良が5試合ぶりに、そして同じくルヴァンカップで出場していた今瀬、井上、西矢がメンバー入りしてきた。
今瀬は今季初のメンバー入り。
フォーメーションは4−4−2。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から大山、下堂、神山、安光。
ボランチは末木と髙橋馨希、2列目は右に松岡、左に伊藤、2トップに碓井と佐々木陽次。
サブは、GK齋藤、DF今瀬、西矢、MF瀬良、井上、布施谷、FW松本。
松本山雅のスタメンは3人を入替え。
元富山の滝、安永はともにスタメン。
また、エースの浅川が復帰してきた。
2 先制されるも追いつく
4分、松本山雅のMF菊井が富山のDF下堂との接触で肩を痛める。しかし、菊井はその後ピッチに戻る。
8分、松本山雅はショートコーナーから繋いで右サイド馬渡からのクロスにFW浅川が飛び込み、これがゴールに。
松本山雅が幸先よく先制した。
いきなりの先制を許して富山にとっては苦しい展開になった。
17分、松本山雅はMF菊井のボール奪取からFW滝が持ち込み、シュートするがわずかに右に外れる。
ここで、開始早々に負傷した松本山雅のMF菊井が座り込む。
さきほどの負傷でプレーが不可能になったのかははっきりわからないが、そのままピッチを去った。
21分、富山は末木がミドルシュートするも、相手GK大内が抑える。
21分、松本山雅は菊井の代わりにFW安藤翼が入ってきた。予期せぬ交代でまた怖い選手が早い段階から入ってきた。
22分、富山はカウンターから再びMF末木がミドルシュート、これをFW碓井が触ってコースを変えたが、相手GK大内がこれをファインセーブ。
富山にもいい攻撃が見られるようになってきた。
そして30分、富山はMF末木の高い位置でのボール奪取をMF佐々木陽次が受ける。
松本山雅のディフェンダーをかわして左足でシュートするとこれが決まって同点に追いついた。
前半のうちに追いついたのは良かった。
32分、松本山雅はFW滝が左サイドでディフェンダーを複数人置き去って突破し、コーナーキックを獲得。
38分、富山は再び末木がミドルシュートし、これは松本山雅のGK大内がファインセーブで弾き出す。
アディショナルタイムに富山はコーナーキックを獲得したが、松本山雅に守りきられて前半は終了。
1−1で後半に向かうことになった。
3 ミスでの失点を取り返せず
後半開始にあたり、両チームとも選手交代はなし。
49分、富山は高い位置でボールを奪い、MF松岡が右足でシュート、これはGK大内に足で防がれるが、その跳ね返りをダイレクトでDF大迫がファーへクロス。
MF佐々木陽次が頭で合わせたが、GK大内のファインセーブで防がれる。
これは惜しかった。これが決まっていたら試合結果も変わっていただろう。
50分、コーナーキックを獲得するが、これもGK大内のパンチングで防がれる。
しかし、その後、51分に再びコーナーキックを獲得したが、そのキックがそのままゴールラインを割った。
52分、GK大内からのロングキック。
このボールを富山のGK田川がペナルティエリアの外で胸トラップしてエリアの中でキャッチしようとしたのだろうが、このボールをFW浅川にさらわれて、そのままゴールされてしまった。
思わぬ形での失点。田川の判断ミスと言っていいプレーでまたリードを許すことになってしまった。
これで松本山雅が元気になった。
ボールを松本山雅が支配する展開に。
59分、富山のDF大迫が右サイドで松本山雅のDF山本を倒し、イエローカードをもらう。
61分、富山はMF佐々木陽次に代えてMF井上。井上はリーグ戦初出場になる。
62分、松本山雅のコーナーキックが2本続く。
65分、松本山雅のDF馬渡のシュートは富山のGK田川がファインセーブ。
67分、松本山雅はDF馬渡に代えてMF佐相、MF山本に代えてMF米原、FW滝に代えてFW山口。
富山の攻めもなかなかうまくいかないようになってしまった。
流れは完全に松本山雅に。
71分、富山はMF伊藤に代えてMF布施谷、FW碓井に代えてFW松本。
72分、松本山雅のFW村越のロングスローのこぼれ球を先ほど入ったばかりのMF佐相がダイレクトでシュートすると、バウンドしながらいいコースに飛んでこれが決まってしまう。
これで1−3と2点差に。
この失点は痛かった。
流れが悪いところでの2点差は重い。
79分、松本山雅は2得点のFW浅川に代わりDF宮部。
81分、松本山雅のFW村越が前線で足をつってか倒れる。富山のGK田川とレフェリーが様子を見に駆け寄るが、松本山雅の選手は誰も駆け寄らず。
なぜだ!
82分、富山はDF大迫に代わりDF西矢、MF松岡に代わりMF瀬良。
このタイミングで近くの松本空港から飛行機が飛び立った。すごい迫力。
83分、代わったDF西矢が右サイドからクロスを上げるが相手GKがキャッチ。
86分、松本山雅のMF安永が右サイドを完全に突破してクロスを上げ、コーナーキックを獲得。
87分、GK田川のロングキックが右サイドのDF西矢に合い、すぐにクロスを上げるも中のMF井上には合わず。
89分、富山の攻撃から髙橋馨希がシュート、そのこぼれをDF西矢がクロスを入れ、ファーサイドのMF布施谷が頭で合わせるもゴール左に外れる。
右サイドバックの西矢が入ってからクロスがよく入るようになった。
90+1分、今度は左サイドのMF布施谷がクロスを2本入れてチャンスを作るが、松本山雅が守る。
結局、試合はそのまま動かず、富山は1−3で敗れた。
4 ミスで失点したとしても
確かに2失点目は田川のミスだった。
だが、まだ後半の早い時間。
挽回する時間はいくらでもあった。
確かにあれをきっかけに松本山雅に流れが行ったが、そこからまたこちらに流れを持ってくることもできた。
雨中のルヴァンカップで120分、さらにPK戦と全力で戦い、中3日のアウェイ戦。
気温も高く、コンディション的にも体が動きにくかったのかもしれない。
それにしても、得点が必要な場面で、ゴール前でもパスを繰り返し、ボールを失う。
そんな場面が多かった。
負けるにしても、もう少しシュートを狙えたはずだ。
次も中3日でホーム宮崎戦。
無敗のホームで悪い流れを断ち切りたい。
5 ハイライト
試合のスタッツ
6 今節終了時の順位
大宮は勝利して首位キープ。
2位から7位までのチームで勝ったチームがなかったことから、2位沼津との勝ち点差は6に広がった。
富山は3勝5分3敗で12位に転落、再びボトムハーフに落ちた。
7 出場メンバーについて一言
MVP
なし。
SVP(さば的視点MVP)
MF 7 佐々木 陽次
一時は同点となるゴールを決めた。
MF 16 末木 裕也
ボール奪取から得点をアシストし、前半は積極的にシュートも放った。
スタメン
GK 1 田川 知樹
失点つながるミス。ゴールキーパーである以上ミスは失点に直結するが、次に引きずらないことだ。
DF 30 大迫 暁
イエローカードをもらったが、後半開始早々の佐々木陽次に出したクロスは見事だった。
DF 14 下堂 竜聖
1失点目はクリアできなかっただろうか。
DF 4 神山 京右
あまり目立たなかったが、相手FW浅川に手を焼いた。
DF 25 安光 将作
連戦の出場で少し疲れが見える。
MF 33 髙橋 馨希
ボランチとしての出場で、効果的なパス出しができなかった。
MF 16 末木 裕也
同上
MF 8 松岡 大智
特徴である右サイドからのクロス、シュートをもっと出したい。
MF 7 佐々木 陽次
同上
MF 18 伊藤 拓巳
全体的に目立たなかった。
FW 9 碓井 聖生
特徴は出していたが、決定的な場面をなかなか作れなかった。
サブメンバー
DF 23 西矢 慎平
時間がない中での途中出場で、積極的にクロスを入れ続けた。
MF 6 瀬良 俊太
特徴はあまり出せなかった。
MF 19 井上 直輝
前線で怖さをもっと出したい。
MF 28 布施谷 翔
左サイドで投入されて奮闘した。
FW 11 松本 孝平
なかなか前を向いてプレーができなかった。
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