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【カターレ富山】気持ちでもぎ取った勝ち点1 ホーム FC岐阜 戦 2024 J3リーグ第36節

6試合連続勝ちなし。
それでもアウェイ連戦は引き分けで乗り切って来た。
ホームに戻って7試合ぶりの勝利を。


1 スタメン

スタメンはMF大山に代わりMF脇本、MF井上に代わりMF髙橋馨希、FW吉平に代わりMF伊藤。
サブではGK齋藤、DF西矢、鍋田、MF坪川、FW松本がメンバー入り。

フォーメーションはいつもどおりの4−2−3−1。並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から神山、脇本、今瀬、安光。ボランチは末木と瀬良、2列目は右に松岡、中に髙橋馨希、左に伊藤、1トップに碓井。サブは、GK齋藤、DF西矢、鍋田、MF坪川、布施谷、FW松本、吉平。
岐阜は前節と同じスタメン。

2 静かな前半

5分、岐阜は次々と選手がシュートを放ち、コーナーキックを獲得。
しかしチャンスを作れず。

10分過ぎまで富山はシュートまではなかなか行けないが内容としては悪くない。

16分、富山はDF安光、神山と左右からクロスを入れるもシュートまでは行けず。
18分、岐阜はやや左からシュートを狙い、これはGK田川が手で弾いて防ぐ。
22分、DF神山が右からクロスを入れ、逆サイドのMF伊藤が頭で狙う。
22分、富山は岐阜の選手のクリアミスでコーナーキックを獲得。
ただここで岐阜のGK後藤が足を痛めてしばし中断。
中断後、MF末木が左からコーナーキックを蹴り、クリアボールが逆サイドに流れ、MF松岡がさらにクロスを入れると再びコーナーキックに。
逆の右サイドからMF髙橋馨希が蹴り、こぼれ球をDF安光がミドルシュートで狙うがこれは外れる。

26分、富山は左サイドでMF伊藤と岐阜のDF遠藤が競り合い、コーナーキックを獲得。
左サイドからMF末木が蹴るもシュートには行けず。
28分、富山は右サイドをMF松岡が持ち上がって中へパスをだし、上がってきたMF瀬良がゴールを狙ったがボールは上に。

このあたりは富山ペースとなっている。

30分、富山のDF脇本が右の神山に出したボールが短く、岐阜のMF西谷と神山が競り合うことになり、先にボールに触れたように見えた西谷が倒されたが、笛は鳴らず。
34分、岐阜はコーナーキックを獲得。MF西谷が左から蹴り、それが2本続く。2本目はDF遠藤が頭で狙うもゴールの上に外れる。
39分、岐阜が攻め、左サイドからMF西谷がクロスを入れるがシュートには至らず。
逆に富山が左サイドをFW碓井が攻め上がり、倒されてフリーキックを獲得。
MF髙橋馨希が左足で中に入れるがクリアされる。

ここまでMF瀬良がうまくボールを保持し、相手ボールを奪うなど存在感を見せている。

43分、岐阜がカウンターからMF荒木、西谷が2本続けてシュートを狙う。
アディショナルタイムは3分。
前半はそのままチャンスはなく終了。
0−0のまま後半に向かう。

試合前は岐阜の攻撃が脅威と思っていたが、その片鱗は感じられなかった。
比較的静かな前半だった。

3 激しく動いた後半、ラストプレーで勝ち点1をもぎ取る

後半開始にあたり、両チーム交代はなし。

54分、富山は左MF伊藤がドリブルで仕掛けてコーナーキックを獲得。左コーナーからMf髙橋馨希が左足で入れると、これに後ろから走り込んだDF神山がきれいに頭で合わせて富山が先制。
これで欲しかった先制点を奪う。
伊藤がドリブルで仕掛けたことが得点につながった。

57分、岐阜は右サイドでフリーキックを獲得。この後、コーナーキックにもつながり、2本続くがゴールは割れず。
66分、岐阜がパスを回して右サイドからクロスを入れるがGK田川がキャッチ。
67分、富山がカウンターからFW碓井のパスを受けたMF髙橋馨希が左足で狙ったがゴールのわずかに左へ。
68分、富山はコーナーキックを獲得。左コーナーからMF髙橋馨希が左足で入れたがシュートまで行けず。

70分、MF文に代えてMF生地、FW藤岡に代えてFW粟飯原。
得点王の藤岡には仕事をさせなかった。
だが、富山はまだ選手交代をしない。

71分、岐阜攻撃時の右サイドでの攻防でフリーキックを獲得。
FW粟飯原が左足で入れ、DF遠藤が頭ですらすと、ファーサイドに走り込んだDF甲斐が頭で決めて同点に。
後から見返すと甲斐の位置がオフサイドに見えたが側は上がらなかった。
これで同点に。
富山はまたしても追いつかれた。

76分、富山はFW碓井がドリブルで突破を図ろうとしたが相手に囲まれてボールを奪われる。
78分、岐阜が攻勢で流れをつかむ。
右サイドからのクロスを富山のDFが処理しきれず、生地がシュート。これはゴールの上へ。
80分、岐阜が右サイドでファウルをもらってフリーキック。
先ほどの得点シーンよりは少し低い位置。
再びFW粟飯原が左足で入れるとこれにDF遠藤が頭で決めて岐阜が逆転、1−2。

富山は今節も2失点。時間帯的にも苦しくなった。
試合前は脅威に思っていた岐阜にさほどチャンスを与えていなかったのだがセットプレーから2失点。
残念だ。
ここで初めて富山は選手交代に。
ゴールを決めたDF神山に代えてDF西矢、MF松岡に代えてMF布施谷、MF髙橋馨希に代えてFW吉平。
これで碓井と吉平の2トップに。
元々同点の時点で入れようとしていた選手交代だが、リードされてからの交代になってしまった。

86分、岐阜はMF荒木に代えてFW長井。
富山もMF伊藤に代えてFW松本。
碓井と松本の2トップにし、吉平は左MFに回った。

88分、MF布瀬谷が右からクロスを入れると、岐阜のGK後藤が取りきれずボールをこばしたところ、FW吉平がフリーで狙ったが、ゴールの上に外れる。
これはもったいなかった。

90分、富山の最後の交代はMF瀬良に代えてMF坪川。
坪川はそのままボランチに入るかと思ったが、今瀬をパワープレーで前に上げ、坪川はセンターバックの位置でプレーしていた。

アディショナルタイムは6分。
90+2分、富山のDF西矢がアーリークロス。
そこからDF安光がドリブルで持ち込むが相手にクリアされる。
90+3分、坪川が低い位置から左足でクロスを入れる。
さらにDF西矢が右からアーリークロス。
だが、なかなか富山の選手に合わない。

ここで岐阜の選手が足をつって試合が中断。

90+4分、またDF西矢がアーリークロス。FW松本が頭で落とすが富山はそのボールを拾えず。
90+5分、またDF西矢が右からアーリークロス。FW松本の頭にあったが、横にパスしたボールはゴールラインを割る。

岐阜は90+7分、MF北に代えてMF川上。

90+7分、富山はFW碓井が右から前線に出したパスにDF今瀬が走り込んでコーナーキックを獲得。
時間的にラストプレーのコーナーキック。
右コーナーから末木が右足で入れると、相手DFがクリア、それをDF安光がクロスを入れ、それが左サイドに流れる。
MF布瀬谷がそれを拾ってクロス。
DF今瀬が頭ですらし、そこにはFW吉平。
体制を崩しながらも打ったシュートがゴールを割って、これが決まって同点に。

2−2となってここで試合終了。
富山はかろうじて勝ち点1をつかみ、岐阜はつかみかけた勝ち点3が勝ち点1になってしまった。

4 前への気持ちでつかんだ勝ち点1

今年初めてかもしれないコーナーキックから直接決まった神山のゴール。
後半の初めに決まってこのままいい流れで行きたいところだった。

岐阜の攻撃はそんなに迫力を感じなかった。
それだけチーム全体でよく岐阜を抑えていたということだろう。
一番恐れていたFW藤岡にもほとんど仕事をさせず、交代に追い込んだ。

ここまでは良かったが藤岡の代わりに入った粟飯原のフリーキックで2点を失う。
今年セットプレーでやられた印象がそんなになかっただけにどうしたことかと思った。

選手交代も遅く、最初の交代が82分。
フレッシュな選手をもう少し早く入れていれば逆転されることもなかったのではと思う。

FW松本が入ったのが86分。その直後に吉平がビッグチャンスを外したが、やはり松本が入るとボールが前線に入って、相手も手を焼く。
最後にMF坪川が入ってからは、とにかく前線に入れようと右から西矢、左から坪川ととにかくクロスを入れまくった。
今瀬の位置を上げ、坪川は初めてかもしれないセンターバックの位置からクロスも上げた。

すぐにチャンスは来なかったが、上げた今瀬の侵入で得たコーナーキック。
とにかく全員の気持ちでつないで吉平のゴールにこぎつけた。

全く十分ではないが、最低限の勝ち点1。
負けていたらさらに岐阜が勢いに乗っていくところ、何とか岐阜の勢いは止めた。
勝っていればプレーオフ出場決定の試合だったが、ただプレーオフ進出のライバルから可能性を奪うことはできた。

今日は今治が勝って、こちらのハーフタイムの段階で3位以下が確定した。
もうそれは仕方がない。
ここのところずっと勝てなかったからもう福島に負けたあたりでそれは覚悟した。
だが、今年はプレーオフがある。
まずは3位以上を決めたい。
勝って決めたい。
次こそ勝利が欲しい。

5 ハイライト

試合のスタッツ

6 今節終了時の順位

優勝した大宮は琉球と引き分け、今治は勝って昇格決定。
松本山雅、FC大阪、福島は勝ってそれぞれ4位、5位、6位に浮上。
沼津は敗れて4位から一気に7位に転落。
北九州5試合ぶりに勝って8位に、八戸が勝って9位に上がり、敗れた相模原は奈良に敗れて10位に転落した。

7 出場メンバーについて一言

MVP
該当なし

SVP(さば的視点MVP)
DF 4 神山 京右
久しぶりに右サイドバックで出場、2年ぶりのゴールを記録
DF 5 今瀬 淳也
最終盤、ポジションを上げて同点ゴールに至るプレーで大いに貢献
MF 6 瀬良 俊太
今週も中盤で攻守に効いていた
FW 27 吉平 翼
決定的なチャンスを逃したが、得点を取るために信じてポジションを取った

スタメン
GK 1 田川 知樹
1失点目は不運だった。2失点目は改めて見るといつもの田川なら飛び出せたかもしれない。
DF 4 神山 京右
同上
DF 2 脇本 晃成
安定したプレーは健在で岐阜の攻撃を防いだ
DF 5 今瀬 淳也
同上
DF 25 安光 将作
疲れがたまっているようにも見える
MF 6 瀬良 俊太
同上
MF 16 末木 裕也
攻撃をうまくさばいていた
MF 8 松岡 大智
もっとシュートにいっていい
MF 33 髙橋 馨希
3試合ぶりのスタメン、もっとできるはず
MF 18 伊藤 拓巳
前半は目立たなかったが、先制点につながるコーナーキックを奪うなど良さは見せた
FW 9 碓井 聖生
可能性は感じる

サブメンバー
DF 23 西矢 慎平
とにかくクロスを入れて同点に追いつくきっかけを作った
MF 17 坪川 潤之
ほぼセンターバックとしてのプレーだったが、短い時間で前にボールを出す動きを作った
MF 28 布施谷 翔
ボールに触れる機会は少なかったが、同点ゴールにつながるクロスを入れた
FW 11 松本 孝平
体を活かしたプレーで岐阜の守備陣に圧力をかけ続けた
FW 27 吉平 翼
同上

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