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Vol.10『十五少年漂流記』ヴェルヌ

こんにちはサバです!
今回はヴェルヌ作の『十五少年漂流記』を紹介したいと思います!
では行きましょう!

この作品は15人の年齢も国籍も異なる少年たちが乗った船が遭難してしまいその後、島か大陸かもわからない土地へと漂着します。そしてその土地で彼らが様々な工夫を凝らしたり、団結して生活していくという物語です。

先日上野の本屋に行ったときに冒険小説の特設コーナーがありその中にこの作品が置いてありました。普段読まない外国人作家の本でも読んでみるか~と思い買ってみました!

この作品は少年たちを乗せた船が嵐の中遭難している描写から始まります。いきなりスリル満点の描写から始まる感じが読者をわくわくさせる気満々でとても物語に入り込みやすかったです。

次にわくわくさせるのは登場人物の豊かさです。15人の少年たちはそれぞれ年齢も違えば国籍が異なります。また、どの人物も個性豊かで、例えば一番年長でまとめ役のゴードン、年少の子どもから慕われ勇敢なブリアン、頭が良いがプライドが高く人を見下すドノバンなどです。
この個性の豊かさが彼らの土地での生活に良くも悪くも影響していて面白いです。

そして、彼らは生活の中で自らリーダーやルールを決めるという現代の国家、社会がやっている縮小版みたいなものを土地での生活で行います。作品の最後にこの作品から学べる教訓が書いており「勤勉・勇気・思慮・熱心により困難に打ち勝つ」(意訳した)まさにこれらを彼らが土地で生き抜く姿から学ぶことができる作品でした。

彼らが様々な知恵を振り絞り、時に喧嘩し時に団結し紆余曲折を経ながらも前向きに生き抜こうとする姿にとても勇気をもらえるような作品でした。
これは子どもから大人までぜひ読んでほしい作品です!
では、次回の読書記録Vol.11で会いましょう!


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