3Gの最期を看取るために
やり直し記事として。
3Gの停波が2026年3月末に控えている。手持ちの携帯の中にも、その日を過ぎれば携帯電話としての本質的な寿命が(国内で)来るものが多い。
だけどできれば3Gの最期を見届けたい。でも手持ちの中にちょうどいい3Gケータイって、もうない。VoLTE対応の「ガラホ」のみだ。
なので最後の3Gケータイをということで、freetel Simpleを中古で3000円ほどで購入。もうこれで、2025年はこのケータイを片手に過ごそうと思う。
いろいろなところでこれは「完成度が低い」「やらかしガラケー」などと言われている。ところによってfreetel "Sample"などと揶揄されている。
でも届いて使っていると「よくここまで作ったな」という感想が出る。もちろんそれは大手メーカーのモノとは比較にならないが、それでもそう思う。
そもそも2024年の今、このタイプのガラケーを求める需要はあるにはある。どうしてどこも作らないんだろう?という疑問があった。
実際は日本も世界も不景気で、特に日本のメーカーは売り上げの見込めるスマートフォンしか作らない(作れない)というのが本当のところらしい。
テンキーひとつとっても部材の確保コスト、プラスチックやアルミの切削技術、バックライトがきちんと光っているかなど手間もコストもかかる。
さらにスクリーンも今はどのサプライヤーもタッチパネル前提の大きさのものしか作っておらず、あってもドライブレコーダーの液晶くらいだという。
そして何より、当時の技術者がもういないこともあるそうだ。だからこの時代にガラケーは生まれにくい。作ってもコストがかかりすぎる。一台をフルカスタムで作れば、100万円はするとも聞いた。
自分の中での「ケータイ」の価値観はこのfreetel Simpleでオシマイにしておこうと思う。
世界では今「ダムフォン」がブームだ。でもSimpleは「ダムフォン」ではなく「ケータイ」だ。3Gの停波後、日本でもきっとダムフォンが出るだろう。
ぼくにはスマートフォンは必要ないけど、ケータイやダムフォンは必要。ケータイの寿命が2026年に訪れたら、ダムフォン選びの旅がはじまる。
この10年近くの自分のモノ選びのカオス加減を反省しながら、よく考えてダムフォンを選びたい。
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