選挙にまつわるエトセトラ
2024年10月27日、衆議院選挙があった。ぼくの住む街にも投票場がいくつか設置された。
どの政党を支持するとか、この政党はちょっと…とか、そういう話題はデリケートだ。ネットで書くことでもないし、現実でも避けたほうがいい。
ただ、選挙というものに行ったのは久しぶりだった。今まで選挙通知が来てもいこうとしなかった。でも、今回は行った。
行ったら結果も気になる。なのでいままで単なるエンターテイメントとして見ていた開票速報の番組もずっと見ていた。結果は与党の過半数割れ。政情不安定になる懸念は海外にも広がったそうだ。
選挙速報は、こういってはなんだけど見ていて楽しい。一人一人の当選、または開票状況によって優勢かどうかの速報は、政治のこれからが決まっていく実況だ。
今回の選挙は、戦後3番目に低い投票率だったそうだ。今までのぼくがそうだったように、選挙通知が来ても投票に行かなかった人が多かったのだろう。
ぼくの行った投票場所は近所の公園にある公民館だった。コロナ禍が明けてもアルコールスプレーで手を揉むのは、やっぱり仕方ない。でもほとんどの人はノーマスクだった。
小選挙区で誰かを、比例でどの政党を、そういうことを書いていく。手に汗を少し握る。いままで参加してこなかったくせに、いまになって人を選ぶ権利なんか行使していいものなのかな、とかんがえる。
でも結局この権利を行使してもしなくても、日本は回っていく。投票率が低かったのも同じ理由かもしれないし、今までのぼくもそう考えていた。
でも選挙に行くと、ちょっと大人になれた気分もする。選挙権を行使したという気持ちもある。帰りの信号待ちで、止まってくれた車に対しての目礼が深くなる。
最近、あまりにもゴシップ記事がiPodに流れてくる。ほとんど実生活に関係のない誰かの醜聞は、気持ちが黒くなるばかりだ。
この選挙がきっかけではないけど、新聞をとろうかと思っている。できれば電子版ではなく、紙面で読みたい。
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