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私の人生のバイブル漫画3選(名言つき)
漫画は大好きで小さい頃からよく読んでいたけど、青春時代に読んで人生に影響を与え、今でも読み返す作品を3つ挙げたい。
好きな漫画ベスト3かというと、そうとも限らない。大人になってから読んだ漫画で、これより好きなものもいくつかあるけれど、青春時代に読んだからこそ大切になったと言える作品。
ガラスの仮面(美内すずえ)
小中高と計8年間、演劇部に所属していた私。
この漫画がきっかけで演劇を始めたというわけではなく、演劇が好きだったから、この漫画を手に取った。
出会いは中学生の頃。図書館で毎週一巻ずつ借りて夢中で読んだ。同じ演劇部にハマっている子がいて、語りあった。
幻の名作『紅天女』の上演をめぐって、二人のライバルが対決する物語的な解説を書かれがちだけど、実際はそこまでの道のりがとてつもなく長い。
最近やっと紅天女編にたどり着いたって感じ(紅天女編もとてつもなく長いけど)。
その途中で山手線ゲームできるくらいの数の劇中劇が出てくるんだけど、どれも面白くて、舞台を見ているような感覚になる。
好きなキャラクターは亜弓さん。
超美人でも、サラブレッドでも、全て恵まれて生まれてきたわけでも、血の滲むような努力をしていたわけでもないけど、「才能のある人が羨ましい」という一点だけで「私は亜弓タイプだな」と自分を重ね合わせていた(笑)
舞台版のガラスの仮面の台本を読んで、いつか亜弓さんを演じてみたいなぁと思っていた。でも当時は男役ばっかりだったから、速水真澄とかやることになっていたかも…背が低い速水真澄…絶対嫌だ。
才能とは自分を自分自身を信じることです。
赤ちゃんと僕(羅川真里茂)
これは本当に人生のバイブル。
何気ない日常から、色々な事を考えさせられる。拓也と一緒に成長しているような感覚になる。
ギャグとシリアスのバランスが素晴らしい(ガラスの仮面もある意味ギャグ要素強いけど、恐らく作者的には狙ってないので)。
キャラクターもそれぞれ魅力的で、小学生の時は藤井君推しだった。
小学生男子の物語でありながら、ちゃんと小学生女子のイザコザを描いている回もあって、女子でも共感できた。
どのエピソードも切り取っている社会問題がそれぞれ違って印象的なんだけど、一番心に残っているのはやっぱり最終巻。
シリアスで辛いけど、生きるってこういうことなんだっていう名言がこちら↓
もしお前が言う処の運命があるのなら、人の生死に関わっている医療は全て運命の流れに抵抗していることになるな?
(中略)
俺はいつも思っている。生という思いにしがみついてくれ。
生きたいのなら最後の最後まで抗ってくれと。
運命という字を考えてくれ。
命を運んでいるんだぞ。
それを誰彼に決定づけてほしくないね。
変えてやるよ、抵抗して抵抗して抵抗しまくってやる。
キャンディ♡キャンディ(水木杏子、いがらしゆみこ)
涙なしには読めない名作。 なぜか父親の本棚にあって(笑)、小学生くらいのときに初めて読んだのかな。
意外とどんな話か知らない人も多いんじゃないかと思う。
タイトルに♡ついてるし、少女漫画の金字塔のイメージから、ラブコメだと思ったら大間違い。
生と死を考えさせられるかなりシリアスなストーリーです。舞台もアメリカからイギリスとワールドワイドだし。
キャンディは孤児院に生まれ、色々ひどい目に遭いまくるんだけど、それでも前向きに生きていく姿がとても素敵。
どんなひどいことが起きるのかというと…(ネタばれ注意)
お金持ちの家に引き取られたと思ったら、超意地悪兄妹でいじめられる
孤児院で一緒に育った子に久々に会ったのに、孤児院育ちだとバレたくないからと無視される
初恋の人が目の前で落馬して死ぬ
何故かいじめてきてた超意地悪兄妹の兄の方に好かれ、無理やり結婚させられそうになる etc…
一番切ないのは、キャンディの恋人テリィを身を挺して守り、右足を切断したスザナの愛の大きさに、キャンディが自ら身を引くところ。涙。
そして、実は伏線回収がすごい!!!一話の伏線が最終話で回収されるのが本当に衝撃的!!是非多くの方に読んでほしいです。
花は散ってより美しく咲き、人は死んで人の心により美しく永遠によみがえるのよ
三作品とも少女漫画なのは、やっぱり小~中学生の頃は少女漫画ばかり読んでいたから。大人になって出会った名作たちもいつか紹介します。