長く続けるということ
一人でお風呂に入っている間に、先週詰め替えたばかりのシャンプーをボトルが空っぽになる勢いで泡遊びに使ったがために母(=わたし)にブチ切れられた娘。ふて寝なのかなんなのか夕方前に寝てしまったまままだ寝ている、これは夜中におそらく元気いっぱい起きるのではないかという状況に戦々恐々としながら書いている真夜中のnoteである。恐ろしい。ただでさえ普段から早朝に起きて活動しだす娘、今朝も5時前から起きていたようだけれど、今晩は気圧の力をいい意味で借りて明け方までは寝ていて欲しい、という母の希望。
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そんな今日は合間合間にYouTubeで配信していたa-nationを観ていた。トリの東方神起は割としっかり観ることができた。20周年だというMCを聞きながら、もうそんなに経つのかとしみじみした。
2010年に新規部署に異動になって、理不尽と多忙の波にぐわんぐわんと揉まれている時に元気をめちゃくちゃもらったのが、ちょうど活動休止になった頃。日本でリリースされたものも韓国でリリースされたものも貪るように聴いて、YouTubeで動画も見まくって、活力をもらいまくっていた。
今日はあの頃聴いていた曲もやってくれて、もうイントロで声が出そうになるのを両手で口を抑えてキューッと肩をすくめてこらえるという、傍から見ると何やってんだこいつ、状態になりながら、カフェでコーヒーを飲みつつ観た。コーヒーはおかわりした。
本当に活動を続けてくれてありがとう。ユノもチャンミンも日本語でよどみなく会話ができていて、本当にすごいなと思う。韓国だけでなく日本のオリジナルアルバムを作り続けてくれることにも感謝しかない。発音が難しいザ行もほとんど違和感なく歌って話せることに感動する。
BoAちゃんからK-POPを聴き始めてかれこれ20年経つ。ハングルで書かれた歌はハングルで聴くのが一番心地よいと思っているので、日本語詞でわざわざ歌ってくれることには感謝もあり、同時にむず痒さもある。でもカラオケとかではありがたく日本語詞で歌わせていただいている。
エイネの出演が6年ぶり、とか自虐的なMCをはさみながら、20周年のツアー来てね!アルバム聴いてね!とちゃんと告知をして帰った二人。
ライブDVDは持ってるんだけど生で観たことがないんだよなあ東方神起。今回はツアー時期が自分のタイミングと合わない……うぐぐ。
20年続けることは大変って言葉で片付けてはいけないくらい大変だと思う。
世の中、仕事を変えている人はたくさんいるわけで、それは気持ちの変化が理由だったり家族や環境の変化が理由だったりする。
変わることが悪いわけでは決してない。なのに、「みなさんのお陰で」「続けてこられた」ことがどうしてエンタメ業界(というか演者)は大事なのかな、続けることが重要視されるのかな、と今回のエイネとは全く関係ないところで最近考えていた。
これについては人気商売だから、というのが結局一番のような気はする。CDを買ってもらわなければ、コンサートに来てもらえなければ、続けることはできない。いや、続けることはできるけれど、それだけで生計を立てることは難しい。
でも、続けたいって意思なんだろうなあ……と配信を観ていて思った。意思だけではどうにもならないことはたくさんあるし、何を続ける動機にするのかは人それぞれだろうけど、それでも続けようと思える気持ち。それに尽きるような気がした。
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「たとえお金をもらえなかったとしてもやりたいこと」って、個人事業主というか起業界隈だと割とよく聞く言葉なんだけど。
それで対価を得られるようになるために努力をするのか、それをやるために他の仕事をやるのかというのは、なかなかこうだ!と決められないものがあるんだよなあ……とよく思っている。
「好きなことを嫌いにしないために仕事にはしない」という選択肢は、わかるところもあり、でもどこか言い訳にも聞こえてしまうし自分もどこか言い訳に使っているところもあったりして、あんまり大っぴらに口にはしない。
好きなことを仕事にするのも、嫌いなことを仕事にするのも、……というか何事にもそれぞれ良し悪しがある。どちらが地獄なのかは人によるから、わたしはこうです!とは言えても他人がどうかは断言できないししてはいけないと思っている。
ただ、そんな人気商売である業界で、自分の意思を出したり時に殺したりしながら作品を作り続けてくれる人たちを、わたしは心から尊敬するし応援する。
そして、彼らが本当に表現したいと思っているものが世に放てていますようにと、フロントマンとして、表現者としての意思が尊重されていますようにと、心の底から願っている。
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書くことであなたの心をあなたの手で暴く手段なのかもしれないなあ、と今日のnoteを書きながら思った、WLP(ライティング・ライフ・プロジェクト)、募集してます。