きざはし
近所の駐車場に落ちていました。
和菓子好きの方はご存じかもしれません。
豊島屋の「きざはし」の包み紙です。
豊島屋といえば、鳩サブレーが有名ですが
私はきざはしも好きです。
1つの個包装に、板ガムをもう一回り大きくしたくらいの(表現がちゃっちい)、餅粉のぎゅうひが2つ入っています。これらに、付属の焦がしきな粉をまぶして頂きます。
きざはしの細長い長方形は、鎌倉八幡宮へ続く段葛(だんかずら)の石を表しています。
この石は葛石(かずらいし)と呼ばれ、神社やお寺などの建築物の壇の上端部分にある縁取りとして使われています。
縁石の部分は、建物の輪郭を縁取る役目を果たし、その風格が現れるという印象を受けます。
そんな凛とした部分に目をつけて、風味のあるお菓子に仕立てた菓子職人さんは素敵だなと感じました。
風があったので写真は持ち帰ってから取りましたが、駐車場の車輪止めの脇に落ちていたのです。
縁(ふち)取る石と、
車輪止めの縁石(えんせき)の出会い…。
いにしえの縁(えん)があったのですね。
お後が宜しい様で…。