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SaaS × AIの最新動向・戦略・具体事例が面白い記事5選

富士キメラ総研によると、日本国内のSaaS市場規模は2023年に1.4兆円になった見込みです。そして、2027年には2兆円を超えると予想されており、引き続き成長市場と言えます。

一方、IDC Japanの調査では、2023年の国内AIシステム市場規模は、6,800億円(エンドユーザー支出額ベース)で、前年比成長率は34.5%となりました。2024年は、前年比31.2%増の9,000億円と予測されています。

生成AIによるSaaSの進化も非常に期待されています。
このnoteでは、SaaS × AIの最新動向・戦略・具体事例として面白い記事をまとめました。


1. LayerXの理想の営業組織を夢想する。 AIとデータによる営業生産性革命

LayerXは、3年以内に「周辺業務の自動化」「アサインの精緻化」「評価の精緻化」「商談の再現性」を実現する、営業生産性革命を目指しています。

顧客情報と営業スキルをAIでマッチングさせ、期待MRRに基づいた最適なリード・商談アサインを実現し、クロスセル・アップセル機会もプロダクト上のデータからAIが予測し、営業を支援します。

営業の人事評価においては、商談の難易度や期待値を考慮し、AIが予測する期待MRRをベースとした絶対額ではない評価システムを導入します。これにより、営業の真の介在価値を評価することができます。
さらに、営業個々のパフォーマンス向上を支援する「AI先生」によって、カラオケ採点のように改善点の指摘や教材提示を行い、営業の自律的な成長を促進します。

2. 「Salesforceの死」:AIが次世代の営業技術を革新する理由

米国を代表するトップクラスVC a16z(Andreessen Horowitz)の記事で、LayerX 福島さんのnoteに共通する部分もあります。

SaaSデータアナリスト ぽこしーさんが日本語でまとめてくれています。

3. B2BソフトウェアにおいてワークフローにAIを導入するためのヒント

こちらもa16zの記事で、SaaSプロダクトにおけるAI開発のヒントや海外事例が書かれています。
そして、こちらの記事もぽこしーさんが整理してくれています。

4. これがSaaS+AIの目指すべき地点だ!山田ひさのりが見た「Pulse2024」現地レポート

ALL STAR SAAS FUNDのメンターであり、「カスタマーサクセス実行戦略」の著者である山田ひさのりさんによるレポートです。

Gainsightが発表した『Human First AI Playbook』は、AIを活用してチームの盲点をなくし、雑務を自動化し、個々の能力を最大化します。また、顧客のセルフサービス向上、専門知識習得、適切な関係構築を支援する指針を示していました。

GainsightやIBMのセッションでは、AIが顧客メール作成、ミーティング要約、データ補完、異常検知、パーソナライズ化された顧客ジャーニー提供など、様々な業務を支援するデモが行われ、SaaSとAIの融合が顧客支援の質を飛躍的に向上させる可能性が示されていました。
IBMのCoSMoは、顧客サクセスプランのアップデート提案を行うなど、AIが人間の相談相手となる未来を示唆してくれました。

一方、AI活用には質の高いデータ基盤が不可欠であり、データ統合が不十分な企業はAIの恩恵を受けらません。日本企業の多くはデータ統合に課題を抱えており、AI活用レースで遅れをとる懸念があります。
そのため、逆転の発想で生成AIの登場が、日本企業にとってデータ基盤整備を加速させる好機になると考えて、取り組むのが良いでしょう。

5. AIプロダクトマネージャーにSaaSのマルチプロダクト戦略を考えてもらった(HRテック編)|プロンプト付き

SaaSデータアナリストであり、「SaaSの科学」の著者であるぽこしーさんのnoteです。

HR系SaaSそれぞれのサービスサイトのテキストデータをRAG(Retrieval-Augmented Generation)として使い、各社の3年後を見据えたマルチプロダクト戦略を生成AIに立案させています。

別のnoteでマネーフォワード、freee、LayerXのマルチプロダクト戦略を生成AIに考えさせたnoteもリリースされています(一流AI PMにSaaSプロダクト戦略を考えてもらった -マネーフォワード、freee、LayerX-)。

また、noteの最後に使用したプロンプトも記載されており、実務でも参考にできそうなnoteです。

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