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音楽療法について その18

皆さん、こんにちは☆彡
音楽療法士のさありです。
どうぞ、よろしくお願いいたしますm(__)m

今回もstand.fmでいただいた音楽療法についての質問に対して
お答えさせていただいた内容となります。
stand.fmの音声配信にご興味あればお聴きいただけると嬉しいです。

※お読みいただく前に※
①note用に一部加筆・修正したものとなります。
②また、答えた内容については、私の見解も入っているものもありますので、あくまで一つの意見としてお読みいただければと思います。

Q 音楽療法の伴奏で使用するギターとピアノについて

A 施設にピアノが置かれていない場合は、車に電子ピアノを乗せて行っているので、施設に運び込むのは確かに大変です。
そして、おっしゃる通り、電子ピアノに比べるとギターの方が持ち運びは楽ですし、ギターでセッションをされている方もいらっしゃいます。
そのため、今回は、音楽療法で使うギターとピアノについてお話ししたいと思います。
ここでは、集団の音楽療法で使うことを前提でお話しいたします。

まず、ギターについてです。
ギターは、持ち運びが楽で音楽療法中も移動しながら弾き歌いができるところが最大のメリットです。ピアノは移動できないですが、ギターだと参加されている方の近くに移動して歌いかけができます。
ギターの場合は、メロディーを弾きながら伴奏することが難しいので、音楽療法士が歌って皆様の歌を先導したり盛り上げることになります。ギターはメロディーを弾いて飾りをつけて演奏をする、または伴奏をするということに長けている楽器です。
ただ、いいところばかりではなく、大人数の音楽療法の場合や、会場が広い場合では、ギターの音量を大きくするためにアンプなどのスピーカーになる機材が必要になります。アンプは、いろいろなものがありますが、それなりに重さがあるものを使うことになると思います。そのため、アンプを使う場合は電子ピアノを運ぶのとあまり差がないくらいか、あるいは電子ピアノよりも持ち物が多く、そして重くなる場合もあります。

続いて、ピアノについてです。
私の場合は、音楽療法でピアノを使用しており、その理由はいくつかあります。
まず、私自身がギターよりピアノの方が得意だからです。やはりセラピストが一番扱いやすい楽器を使うというのは、ある程度以上のクオリティで提供することにも繋がります。
2つ目の理由として、ピアノは演奏の表現の幅が広く、ソロ楽器にも伴奏楽器にも使えるからです。
ピアノは一人でオーケストラができると言われるように、音域が広くて華やかな演奏や伴奏もできますし、支えとしての伴奏、打楽器としての伴奏などなど様々な演奏表現ができます。
また、音域が広いので、演奏を盛り上げることができます。
その上、メロディー付きの伴奏では、セラピストが歌って先導をするのではなく、参加される方の歌の後押しができるというのもメリットだと思います。
3つ目の理由として、音量が大きく高齢の方にも聴こえやすいからです。
ピアノは音量が大きいので、施設のフロアで弾いた際にも遠く離れた後ろまで聴こえるように弾くことができます。ただ、電子ピアノだと、楽器によっては音量が小さいものもあるので注意が必要です。私は、電子ピアノをお店で買うときに音量を確認してから購入しました。確認してから購入したので、遠く離れたところに座っていらっしゃる方、はたまたフロアの外にいらっしゃる方にも聴こえる演奏ができます。
電子ピアノに限らず、施設にピアノが置かれているところもあります。その時も同じ理由から私はピアノを使用します。
また、施設にピアノがある場合は、そのピアノを使わせていただくことで施設の方や施設にご入居の方々も喜んでくださることが多くあります。ピアノの音がお好きな方もいらっしゃるので、様々な曲を弾いています。
ただ、ピアノにもいいところばかりではなく、移動しながら弾くことができないところは最大のデメリットです。そのため、弾きながら参加者さんの近くには行けません。移動しながら弾けるキーボードもありますが、それは音域も狭かったり音量も小さかったりもするので、私は音楽療法では使っていません。

このように、どちらの楽器にもメリットデメリットがあります。その楽器をどのような対象者に向けて提供するのか、また、どのような音楽療法を提供するのがその対象者に効果的なのかを考えて、使い分けるのが良いのではないかと思います。
私が担当している集団音楽療法では、私の得意な楽器と対象者に必要な楽器がピアノでした。他の現場では、ピアノを使わないところもありますし、ピアノも使うけど違う楽器も使うというところもあります。
たまたま、自粛明けの初セッションの現場はピアノが施設にないため、電子ピアノを車に乗せて行っています。しかも、88鍵のしっかりした電子ピアノなので、それなりに重いです。キーボードならもっと軽くて持ち運びは楽ですが、キーボードの音ではなく、ある程度本物のピアノに近いいい音がする電子ピアノを使うことで、参加される方々に喜んでいただける音楽を提供できると思っています。これは、私のこだわりだと思いますが、ここは大事にしています。
ギターを使ってセッションをしている音楽療法士さんも、実はギター以外にも色々と持って行って活動されているかもしれません。
施設には置いていない楽器を使用する場合は、音楽療法士が持っていきますし、意外と音楽療法士は持ち物が多く体力がいる仕事です。

今回は音楽療法で使うギターとピアノについて、私個人の意見となりますがお話しさせていただきました。

いかがでしたか?
今後も音声配信でいただいた音楽療法に関する質問をご紹介させていただきます。

過去に紹介した質問についてはマガジンとしてまとめています。
スキやフォロー、コメントしていただけると、嬉しい限りです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
                              さあり

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