段ボールの底から

にゃあと鳴き
3日目の夜諦めた

僕と君とは
君と僕とであれやしない

バターの匂いのする君と
珈琲色の僕とでは

混ぜて混ざらぬ
ツルゲーネフと椿姫

金色夜叉をなぞらって 
君は僕を捨てたらいい

月夜の晩に捨てたらいい

今月今夜のこの月を
僕は忘れてしまうだろう

ミルクの香りに誘われて
あぁにゃあにゃあとまた鳴いて

君のことなど忘れるよ

君のことを忘れても
バターは僕を起こすだろうか

この永遠の眠りから

バターとミルクのどっちが先に
僕を起こしてくれるだろう

もしくはこのまま


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うのの さあら
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