ブルーインパルスとコウモリとセミと洗濯物
ようやく後遺症が少し楽になってきて、今日、ライターの仕事を再開した。
観察期間が終わっても、気力も体力もなくて、最近はお昼に起きて、夜2時くらいまで昼寝したり映画見たり韓国ドラマを見たりとごろごろゆるりと過ごしていた。というかなんとも言えない喪失感と無気力感がずっしりときていた。
でもこういう時、生活費の心配をせずに休めるから貯金ありがとう、と思った。
今日はブルーインパルスが飛んだ。
私の部屋の窓から見えて、掃除機をかけている同居人に「飛んでる!飛んでるよ!」と言うも全然聞こえてない。
窓全開で私の声量150%でもういっかい呼んだけど聞こえてない。
代わりに周りの家から続々と人が出てきた。
なんとも言えぬ恥ずかしさ。
しかも一生懸命呼びかけている間にブルーインパルスはどっかに行き、煙の色はわからないほどに薄まっていた。
今、仕事しながら見ている同じ空にはコウモリが飛んでいる。
そのコウモリの飛ぶ景色を見ていたら無性にnoteにしたくなったので、ちょっくら仕事をサボっている。
そしてベランダにはいつやってきたのか、生きてるのか死んでるのかわからない蝉がいる。
虫のお腹が苦手な私は、いまだに洗濯物を取り込めずにいる。
カラフルな煙を描いたブルーインパルスの代わりに飛んでる二匹のコウモリと、セミのせいで洗濯物を取り込めないまま仕事をサボっている私。
網戸を抜ける生ぬるい風は夏の終わりの匂いがする。
こんな8月もきっと今の私には必要だったんだと言い聞かせる。
休め、と言われたのだ、と。
この生活の自分への罪悪感で潰れそうな日もあった。
でもそれも人生。
代わりに観たくても観れてなかった映画をたくさん観れた。
買ったまま読んでない本も読めた。
きっと結果オーライ。
某占い師が呟いていた。
朝起きた時、「今日は楽しい日になる」と言うと本当にそうなる、と。
今日はそんな日だ。
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