見出し画像

社内転職はまさかの出戻り

待ちに待った公募の結果が出た。

残念ながら落選だった。

分かっていても辛いものだ。

テレワーク中、かかってきた電話にホロリ、涙が出た。

この感情は、公募に挑戦した人にしか味わえない感情だ。
決して嬉しかったり楽しかったりするものではないが、
感情にえこひいきせずに、
悲しくて切なくてやるせないこの感情だって、
きっと私の人生を豊かにしてくれる。
そう信じて、
結果を受け止めたら次に向かってただちにマインドセットの始まりだ。

内示の結果

公募とは別に、通常ルートの秋の異動発令。
こっちに望みをかける。

「増員扱いの現状維持」が解消されれば、
まずはよしとしよう。

適切な仕事量一人前の役割をもらえるなら、
私はちゃんと前が向ける。

本音を言うと、
現部署での役割アップがご所望だった。

しかし、実際は、なんと!
新入社員時代の上司が待つ、
本社東京のグループ会社出向だった。

公募には落ちたが、
大阪」に住みながら、
現「給与」水準を保ちながら、
本社「人事」の仕事ができることになった。
これも立派な社内転職だ。

しかも、好きだった上司ともう一度働ける。
当時お世話になったエリア限定社員の方々と再会が待っている。

夢の二拠点生活の始まりだ

第一希望のドンピシャの人事施策を企画立案する部署ではないが、
人事関係の集約業務を推進する部署に行けるようで、
働き方改革にも直結する内容だ。

作っていく、仕掛けていく側にいきたかったので、
それならば本社所属の方がやりやすい。
まぁ出向となり、ネームバリューはないわけだが、
それでも社内で動きやすくなるならそれでいい。

公募で手に入れたかったことは、
概ね、手に入ってしまった。
むしろ「人事」のカードも捨てずに済んだ。

まぁ、10年ぶりに出戻りになったわけだから、
内情も少しは知っている。
決してキラキラした部署ではない。
素敵な人がいることは間違いないが、
ブラック労働環境であることも知っている。

今も、さほど、変わってないことも間違いない。

膨大で煩雑な雑用のような案件が槍のように降ってきて、
少しのミスも許されない、
そして褒めてももらえない、
鬼のような部署だ。

「仕事が少なすぎて辛い」と嘆いた日々を後悔するくらい、
仕事の量が多いことで有名な部署だ。

仕事の的には、
運用だけ任されたら結構辛い作業だ。
雑用のオンパレードで収拾がつかない世界だ。
頑張っても出世にならない仕事かもしれない。

でも、今は、それでも構わないと思っている。
ブラック環境を変えていく存在になればいい。

ホワイト環境でぬるま湯につかって、
隠れ余剰人員として肩身の狭い思いをするくらいなら、
ブラック環境をホワイトに変えるべく、
大暴れしてやるんだ!!!!

新入社員時代よりは少しは知恵を付けた私が、
10年ぶりに古巣に帰って恩返しする。
本当に恩返しできるなら、
何とも酒のうまい、美談になるではないか。

と思っていたところ、
現実が見えてくる。

不安な現実

大阪に住みながら、
東京本社の人事の仕事ができるようになった。
これは、事実。

でも、これは私だけの特別対応ではない。

全国的に集約を進め、
完全フルリモートを許容する組織になっている、
その一環である。

本当にフルリモートで成長できるのか?
本当にフルリモートで社員を育成するつもりがあるのか?

謎も多い。

静かなリストラ収容所を作っているんじゃないか?

そう疑いたくなっても仕方がないくらい、
組織改編を繰り返している。

忙しいだけで、
業務効率化を謳いながら、
自分たち自身が無駄な作業を繰り返させられる可能性もある。

やっぱり華やかなHRBPで働く人を羨ましく思ってしまう。
まだ安心して働ける環境は手にすることはできていない。
むしろ、めっちゃ怖くなった。

いいなと思ったら応援しよう!