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産休クッキーと内祝い
「子持ち様」「産休クッキー」…等炎上ワードが出てきて、当事者かもしれない私は、ソワソワ。
今日は「産休クッキー」について、自分なりの考えをアウトプットしてみる。
私は産休クッキー、したのか?
いや、してない。
産休取得前の最終出勤日、むしろ、もらったのは私の方だ。
所属部署から寄せ書きとプレゼントをいただいた。
だから、産後、内祝いをした。
奇しくも、内祝いに選んだのは、クッキーだったような気がする。笑
その際、送付先は会社住所で宛名は上司にした。
きっとクッキーをメンバーに配ってくれるだろうと思った。
クッキー自体は、よくある感じのありふれたクッキーだが、
メッセージカードには赤ちゃんの顔写真と名前を記載した。
ご丁寧に熨斗までつけた。
浮かれていたかもしれない。
でも、箱を開けるのは上司。
上司にもお子さんがいる。
特に自分の行動に問題はないと思った。
いただいた出産プレゼントのお礼のお返しだし、
次に復職したらよろしくお願いします、という意味合いだ。
社内で、浮かれてクッキー送ってきたやつ、と陰口を叩かれていたかもしれないが、クッキーに罪はない。
おいしくいただいてくれたらそれで終わりだ。
世の中、不妊で悩む方等への配慮が足りないという批判もあるようだが、
私の場合、
「だったら連名で出産祝いをしてくんな」で終わりだ。
もらったら返す。
もらっていなければ、返すものはないはずだ。
部内の働きかけで、気持ちもないのに連名で出産祝いプレゼントせざるを得なかった(割り勘の集金に応じただけ)のなら、
気持ちもなく内祝いプレゼントを受け取るリスクもセットでお願いします、ということだ。
一応、私は、これでも配慮して、食べてなくなるモノ(クッキー)を選んだつもりだ。
もらったモノはカタチあるモノだったが…。
もし、出産プレゼントをもらっていなかったら?
そんな酷い会社やチームはあるだろうか?
同僚が産休に入るなら、なにかしらプレゼントするのが普通ではないのか?
いや、でもこれは、私が男性多数の会社にいるからなのかもしれない。
パパ育休も増えて、
男女ともに出産を機に長期休暇に入るのが普通だとしたら、
毎回、プレゼントなんかしていられないかもしれない。
また、私が新卒で入社した会社でまる7年勤務してきて産休に入った経緯がある。
転職で1年程度働いて産休を取った場合、快くプレゼントをもらえるかどうかは分からない。
転職ありきの社会になれば、産休に入るタイミングでプレゼントをもらえるとは限らないのかもしれない。
タラレバ言っても仕方がないが、
私の場合、
もらったら返す習性があるだけだ。
だから産休に入るタイミングで何ももらっていなければ、
内祝いのプレゼントをすることもなく、
産休に入るタイミングで前払い的にプレゼント(産休クッキー)をしていなかった可能性の方が高い。
私の場合、産休に入ることで、メンバーに迷惑を掛けて申し訳ないという罪悪感がほとんどなかった。
むしろ、そろそろ席を空けてあげた方がいいのかな、と思ったくらいだ。
事実、私が抜けることで人事ポジションが空いて、虎視眈々とポジションを狙って喜んでいた人もいたことだろう。
もしも、産休に入るタイミングが入社(転職)した直後で、
チームに貢献したという実感が何もない状態で産休に入ったならば、
自分はもらってばっかりだという負債感から、
産休クッキーをしたくなるかもしれない。
でも、それはやっぱり、してはいけない気がする。
モノ(出産祝いプレゼント)でもらったなら、
モノ(内祝いプレゼント)で返していいが、
コト(お世話になった)でもらったなら、
コト(仕事での恩返し)で返した方がいいのではないか?
コトにモノで返してしまうと、
プライスレスなコトに値付けしてしまい失礼な気がする。
まぁ、これはあくまで私の持論なので、
産休クッキーをした人はまた違った事情や想いがあったのかもしれないけれど…。
ここまで書いてみて
『世界は贈与でできている』の本の影響も受けているのかな、なんて思ったり。
社会が変わることで、昔からあったのに問題化してなかったことが明るみに出ただけだったり、なんて思ったり。
まぁ、やっぱり人に何かを与えたい時は、「どんな気持ちで」それを相手に渡しているのか。
その感情が大事なんだと思う。
利害調整の穴埋めでクッキーを渡すような安い女にはなりたくないと思いました。