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なぜSAABに乗るの?(5)〜SAABのステータス
バブル期に流行ったホイチョイプロダクションの本「ミーハーのための見栄講座」。確か車編で、女の子がデートで乗せてもらいたい車としてサーブも取り上げられていました。
またその筋の方々がベンツに乗ってサーブに乗らない理由として「そもそも彼らはサーブを知りません」とありました。苦笑しながら妙に納得したことを思い出します。
昔も今もSAABをステータスとして乗っている方は、たぶんいらっしゃらないのではないかと思います。
映画や小説でたまにSAABが出てくることがあります。例えば映画化もされた「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」。主人公のラングドン教授の愛車は原作ではSAAB900です。
また映画「トランスポーター」では、主人公を執拗に追いかける風采の上がらない中年の刑事がボロボロのSAAB900に乗っていました。
北米でウケていたSAABですが、乗っている人の職業では弁護士や医師といった人たちが多く乗っていたようです。
私が感じるSAABのイメージは、真面目で誠実、そして知的といったところでしょうか?「ドライブ・マイ・カー」ではまさにその知的で誠実なSAABがぴったりハマっていました。村上春樹さんの原作で出てくるSAABはイエローのクラシック900カブリオレですが、映画では赤のクラシック900が合っていると思いました。
車のステータスとは何でしょうか?一般的にはその車が高価であるほど、所有者の社会的(経済的)な地位を示す象徴となるものと言ったら良いでしょうか?
サーブの場合、経済的・社会的ステータスとしての価値はあまりありません。外車なのである程度は高価ですが、車に社会的ステータスを求めるなら、ドイツ車など、一般の人にもわかりやすいブランドを選ぶでしょう。
それではサーブというブランドを選ぶ意味は何でしょうか?それはまさに「敢えてサーブを選んでいる」ということで得られる主体性ではないでしょうか?サーブのデザインがこよなく好き、サーブの乗り味がたまらないなど、サーブに乗っている方々は本当にサーブそのものが好きな人ばかりです。私の知っている限りでは。
最後に結論。
「ステータスとして選ばれない車」
これがサーブのステータスです。個人的な見解ですのでご批判もあるとは思いますが、サーブ教の信者だと笑い飛ばして下さいませ(笑)
*画像はアラン藤島さまの写真を使わせていただきました。