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モロッコ旅行記Day3ーフェズ

こんにちは!

ちょっと期間が空いてしまいましたが
モロッコ旅の続きを書いていきます!


今日書くのは古都フェズ観光の1日。

おもしろいものがたくさん見れましたよ〜

この記事を見ればモロッコ文化が堪能できます!


前回フェズについて”迷路のような場所”
としか書かなかったので、
まずはフェズの簡単な情報をここに記しておきます。


世界遺産の古都フェズ

8世紀末
モロッコ最古のイスラム王朝(イドリス朝)から
いくつもの朝を超えて都として繁栄した場所。
伝統工芸・芸術・学問の中心地。
中世イスラム都市の建物・風景がそのまま残っている。

高校時代は世界史が好きだったけど
イドリス朝なんて初めて聞いた!(勉強した人いる?)

旅をすると歴史を全然知らないな〜とつくづく思います。
(たくさん勉強したはずなんだけどね・・)


まあそれは置いといて、
今日はボリューム満点なので早速行きましょう!


リヤドの朝食

モロッコに来て2軒目の宿には
朝食がついてきた。

中央が吹き抜けになっている
美しいロビーで朝食。

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ここのオーナーはスペイン人だけど
従業員は現地の人のようで、
細身で小綺麗な男性が
朝食を次々と出してくれた。

想像以上にボリューミーな朝食で、
昼ごはんはもういらないんじゃないか
というくらいの量が出てきた。

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パンオショコラ(チョコが超微量w)
センメン(Day2で出てきたモロッコのクレープ)
バゲット(盛り盛り)
モロッコ風揚げパン(ドーナツみたいなやつ)
バター、ジャム、オリーブ
イチゴ&くるみ&シリアル入りヨーグルト
オレンジジュース
コーヒー
ミントティー

私は昔から食事を残すのが嫌いで、
意地でがんばって食べた。笑
でもどれも美味しくて大満足!


(モロッコのクレープについてもっと知りたい方はこちら↓)


朝食後は屋上に行ってフェズの景色を眺めた。

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相変わらず天気が悪くて
そこだけは残念だったけど、
到着時は深夜だったので朝のフェズを見れて
気持ちよかった。

朝から活動してる道行く人を眺めたり
遠くの丘に羊の群れが歩いているのを見たりして
しばらく景色を眺めてから下に戻ると、
昨日お願いしていたガイドがすでに到着していた。

背の高い優しそうな男性だった。


本日のガイド

早速ガイドの男性にあいさつして、
メディナ(迷路のような旧市街)を
案内してもらった。

彼は英語もスペイン語も、
フランス語もアラブ語も喋れた。

「今日はただの観光ガイドじゃなくて
ファミリー感覚の親密なガイドだからね。」

そう言って安心感を与えてくれた。

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メディナの細い道を歩きながら
ガイドはいろんなことを教えてくれた。


自己紹介がてら小話をしていると、
ガイドの弟がスペインのアリカンテ近くに
住んでいることを教えてくれた。

私たちがアリカンテに住んでいると言うと
そのガイドは喜び、その場で弟に電話をかけ始めた。
(そのあと私の彼にも電話を代わり、
見ず知らずのガイドの弟と話すという
謎のシチュエーションw)


アリカンテにはまだ行ったことがなく、
2年前に弟に会いに行こうとしてたけど
コロナで行けなくなったそう。

私たちは逆に、
2年前にモロッコに行こうとしてたけど
行けなくなり、今回やっと来れたんだ!
と話した。


他には、

このメディナは現地の人でも迷うんだよ、
ということを言っていた。

彼の家族はメディナの城壁の外に住んでおり、
奥さんがメディナに来たときは普通に迷うらしい。

現地に長く住む人でも迷うくらい、
フェズのメディナは世界一の迷宮都市なのである。

そんな迷宮をそのガイドは
するすると歩いて案内してくれた。

約3時間のツアーで、
いろんなところに連れて行ってくれた。

・モロッコ式スパ
・織物
・アルガンオイル
・絨毯
・革製品

フェズは伝統工芸や芸術品が有名で、
メディナを歩いてると男の人たちが
縫い物や織り物、靴などを作る姿を見ることができる。

本当に全て手で作られていて、
染料から糸まで自然なものを使い、
そこから職人技でモノができあがっているのがよく分かった。

それらを今から見ていくよ!


織り物

ガイドは私たちを布製品のお店に連れてきた。

メディナの道はごちゃごちゃして店も狭い感じがするけど、
細い路地裏にある店の奥に入っていくと、
中は想像もしなかったような広い空間が広がっていた。

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その空間いっぱいに布製品が展示されている。
(最初はめいいっぱいの品数にワクワクするけど、
見慣れてくるとだんだん疲れてくるよ。笑)

その脇では実際にはた織りをしている職人がいた。

昔ながらのはた織り機で手と足を器用に使いながら
リズム良く糸が織りなされていく。

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糸はいろんな種類があり、
カシミア(山羊)、ウール(羊)、サボテンなどを用いる。

サボテンから糸が作られるとは初めて聞いて、
実際にサボテンをその場で切って繊維を見せてくれた。
その繊維をねじっていくと糸になる。

今の時代に化学繊維を一切使わず
100%ナチュラルなものから服やスカーフなどを
作っていることがとても新鮮で、
もちろん市場には100%ナチュラルなものも出回っているけど
原材料から作る過程までをこの目で見たからこそ
より感心してしまった。

この織り物屋ではお店のおじさんが一つ一つ
商品を見せて説明してくれて、
その中で触り心地が良くデザインも素敵な
カシミアのストールを見つけた。

正直何も買うつもりはなかったけど、
そのストールを見てるとおじさんが小声で、
「君の彼にねだればプレゼントしてくれるよ。」
と私にささやいてきた。

そんなねだるくらいなら自分で買うわ。笑
と思ったけど、とりあえず苦笑いしといた。

すると私の彼は、そのストールいくらなの?
とおじさんに聞き、値段交渉を始めた。

色も柄もかわいくて触り心地もいいけど、
別に本当に買わなくても、、
と私が控えめに言ってる間に既に値引きが始まっていた。


結局400dlhから半額の200dlh(約2500円)に値下げされて、
お買い上げ!ということになった。

モロッコでは半額くらいまで
値下げ交渉するのが当たり前だそう。
(観光客には予め高い値段で請求してくるから)

彼は普段そういうプレゼントとかしてこないから
気に入ったストールを本当に買ってくれたという
嬉しさ半分、別に買わなくてもよかったのに、、
という複雑な思いが入り混じった。。
(私はミニマリスト気質があるから簡単にモノを買って
増やしたくないんだよね。笑)

でももう買ってしまったものは仕方ない!
ありがたく頂くことに^^
(今後の記事に買ったストールが登場するからお楽しみに!)

購入後は2階も案内してくれて、
さらにたくさんの洋服が並んでいるのを見た。

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私の彼はおじさんに勧められて、
モロッコ人がよく着ているジラバという服を試しに着てみた。
(ジラバはシャウエンの記事にも出てきたよ↓)


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生地がしっかりしていてあったかそうだった。
(右にいるお店のおじさんもジラバ愛用者)

たくさんの布製品を見学させてもらい、
次の場所へ移る。(見せられすぎてお腹いっぱい)


アルガンオイル


次に連れて来たのは
モロッコといえば!のアルガンオイルのお店。

アルガンオイルは美容や保湿にとっても良くて、
肌にも髪にも料理にも使える優れもの!

、、そうやってまたお店の人が私たちに
1つ1つ商品を説明しながら
アシスタントが試しに商品を私たちの手に塗ってくる。

確かにベトベトしなくて
すっと肌に馴染んで心地よかった。



ここでは写真は撮らなかったけど、
アルガンオイルの他にもさまざまなスパイスや
香りのいい固形香水、ヘナタトゥーの染料なども売っていた。

それらのあらゆる商品の説明を受けながら
次から次へと匂いを嗅がせてくれた。


私はちょうど今ビジネスを勉強してるんだけど、
このモロッコ人の商売方法を見ていて
なるほど、こうやってビジネスが成立してくのか!
と思うことがあった。

それは、最初に無料でたくさんのものを提供し、
お客さんに実際に試してもらった上で
これいいじゃん!とお客さんの心を掴んだものが売れていく。

さっきの織物のお店もそうだった。

私たちに親切にはた織り機やサボテンの繊維を見せてくれたり、
聞いてもいないのにいろんな商品について説明してくれた。
結果私たちは気に入ったストールを購入。

なるほどーこうやって商売がされていくのね〜
と自分がセールスされながらそんなことを考えていた。


絨毯

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次に来たのは絨毯のお店。

これまた店の入り口は小さいのに中に入ると広い空間!
そしてすごい数の絨毯が積まれていた。

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天井がとっても高くて、
絨毯以外にも建物の構造や装飾、扉に目がいってしまう。

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イスラムの建築や装飾って本当に素敵だよね〜

私たちは椅子に腰掛けて、
またいろんな絨毯を次から次へと見せてもらう。

それだけではなく、今回はお茶のサービスまでついてきた。
こちらは絨毯を買うつもりなんて1ミリもないのに、
おもてなしがすごい...!

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どうやらどこの店にも
言語が堪能なセールスマンと
商品を見せてくれるアシスタントがいるらしい。

セールスマンは本当に商売のための言語が堪能。
どこに行っても私たちにスペイン語で全て対応してくれた。

そして上の写真に写っている男性はアシスタント。
丸まっている絨毯を何枚も広げて見せてくれたり、
モロッコのお茶を用意してくれたけど、
こちらは最初から買う気がなかったから
説明を受けながら心の中でなんだか申し訳なく思ってしまった。

いつも一方的にセールスされて、
なんだかゆっくりじっくり商品を見て楽しむ余裕がない。笑

最後まで説明を聞いて、
ありがとう。とお礼を伝えて店を出た。


革製品

最後にガイドが連れてきてくれたのは、
私が一番見てみたかった革製品の染色工場。

私たちは話しながらガイドに着いてきただけだけど、
冷静にガイド無しだったら行きたい場所に
自力でたどり着くのはほぼ不可能だったと思う。

それくらい本当に道が入り組んでいて、
どこを歩いているのかわからない。

そうしてたどり着いたこの場所で、
入り口にいる人にミントを渡された。

最初私は変な葉っぱを渡されてお金を請求されるのか?
と訳もわからず考えてしまったが、
これは革の染料の匂いがきついため、
匂いをカモフラージュするために一人一人に配られるものだった。

建物の階段をどんどん上に登っていくと、
そこには見たかった景色が広がっていた。

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午前は曇っていた空も晴れて、
ここでしか見られないユニークな光景を見ることができた。

上の写真の白っぽい液は最初の工程で、皮を洗浄するためにある。
その液にはなんと、鳩のフンが混ぜられているらしい。
洗浄液までナチュラル!すごすぎる。

最初はスペイン語で鳩のフンと言われて
意味がわからなかったけど、
英語でPigeon shitと言われてうそでしょ!?とびっくり。
皮の汚れを取るのにアンモニアが効果的だそう。

通りで臭いわけで、ここにたどり着いた時は
ミントを鼻に近づけて匂いを緩和した。

色をつけるための染料も全て自然のものを使っている。

その染料に下半身を浸かるようにして
作業員が皮を染めていく。

確か皮を洗って染めるのに1ヶ月くらいかかるとか
言ってたかな〜もう時間経って忘れてしまった〜

でもね、
ここで働く人を生で見れたのは
なんか価値観変わったよ。

この日見た他のいろんな職人もそうだけど、
先進国で私たちは普段
商品がお店にきれーいに陳列されて
それを作ってる人の国籍や顔も知らずに
それを考えることもなくただその品を購入していくけど、
こうやって自然や動物の恩恵を受けて
たくさんの労働者、たくさんの工程があって
ものが作られて日本や他の国まで届けられてるんだなって。

それをこの目で見て知ってるのと
そうじゃないのは本当に全然違うと思う。

この場所には様々な革製品が売られていて、
同時にこんなことも考えた。

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革の種類も羊やラクダ、牛など色々あって、
私たちはこんなに動物の皮を消費してるんだ、、
ってすごい罪悪感。

確かに革の商品って強いししなやかで
色も魅力的なんだけどね。

ここにきていろんなことを考えさせられたよ。


そんなことを後で私の彼に話すと、
彼はこんなことを教えてくれた。

ここで使われてる動物の皮は食肉で使われた
羊や牛の皮を使ってるんだよ。
だから皮のためだけに動物が殺されてるわけじゃないよ。

それを聞いて私の罪悪感は少し和らいだ。

そもそもここで私は革製品を買ってないし
家にも革製品なんて持ってないから
私が罪悪感を感じる必要はないのかもしれないけど。

でも買いはしなくても
魅力的だな〜欲しいな〜と心の中で思ってたから
そう感じてたのかな?

なんてことを振り返って思う。

ちなみに彼はここで
ラクダの革の財布を買った。
革の匂いがよく残っているものだった。

いい革は火で炙っても色が変わらないらしい。

お店の人は実際にライターでその辺の商品を
炙って見せてくれた。全く何も変わらない。

彼が買った財布もまた、
火をつけてもなんの影響もなかった。

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ここからはリヤドに戻ってガイドとは解散となった。

このメディナの迷宮を案内してくれたガイド。
とっても優しかったな。

お店の人たちもみんな顔見知りなのか、
こいつはめちゃくちゃいいガイドだぞ!
と私たちに言ってきた。

(一歩引いてみたら、観光客が金を落とす場所に
私たちを連れ回してただけなのかもしれないけど、、)

まあおかげで迷わずに済んだし、
変な人にまとわりつかれることもなかったから
効率よく回れて満足!


ということでフェズの旧市街を
ほぼ見回ることができたので私たちは
その日にマラケシュに移ることに決めた。


続きもお楽しみに〜

Ciao!

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おまけ:大量の商品や重いものを運ぶのに活躍するロバ
メディナの中は狭い道だから車が通れず、ロバがものを運んでたよ。



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