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モロッコ旅行記Day6ー砂漠ツアー①

ようやくきました!

メインイベント砂漠ツアー!

私はずっと、モロッコに行ったら
砂漠に来てみたかったんです!


と言いつつ、
先に言っておくと
この記事では砂漠は出てきません。笑

でも驚く景色やおもしろい光景が見れて
だいぶ盛りだくさんになってます。

どうぞお楽しみください^^



旅のルート

マラケシュからサハラ砂漠まで、だいぶ遠いね。

砂漠ツアー出発!

前日の滝ツアーと同じく、
早朝に泊まってたリヤドに
ちょっといかつい男性が迎えにきて
一緒にフナ広場へ向かった。

広場には早朝でも空いていたカフェがあったので
テイクアウトでコーヒーを購入。

ちなみに泊まってたリヤドでは朝食付きだったけど
朝早過ぎて朝食の時間外だった。

宿主が気を利かせてくれて、
ツアーに持っていく用にジュースとフルーツ、
センメン(もちもちしたクレープ)を
袋に入れて渡してくれた。

ワゴンに人が集まったところで、
昨日と同じくワゴンが集まる別の道へ移動。

そして砂漠ツアー用のミニバスへ乗り換えた。

その道では昨日一緒のツアーだった
ドイツ人の親子も見つけた。
その親子も今日から砂漠ツアーに行くと言っていたが、
私たちとは別のバスに乗るようだった。

砂漠ツアーには滝ツアーよりも人が多く乗っていた。
私たちは最後に乗り込んだらしく、
空いてた1人席に前後で座ることになった。


アトラス山脈

昨日ツアーの営業マンが言っていたように、
これからアトラス山脈という
標高4000mのでっかい山を越えることになる。

しばらく経って、だんだん山道になってきた。

昨日もリヤドの屋上から
山頂に雪が積もってるのが見えたが、
やはりまだ雪が残っていた。

バスが山頂に近づいていけばいくほど
周りは冬景色になって気温も寒くなった。

山頂まで着いた時、
外に出て景色を見るために
山道でバスは一度停まってくれた。

バスを降りると凍える寒さ!!!

こんなに寒いとは!

しかも私たちが住むスペインのアリカンテは
冬も雪が降らないことが多くて、
今年も一度も雪を見なかった。

そんな雪景色をまさかこのモロッコで見るとは!

そもそもモロッコに雪が降ることすら
想像もしてなかったので
かなりびっくりな光景だった。

寒過ぎて長時間外にいるのが耐えられず、
写真を撮ったらすぐにバスに戻った。

ツアー参加者の中には
裸足にサンダルで来てる人もいて
超絶寒そうだった(笑)


雪景色を楽しんだ後は、
この山道を今度は下っていく。

20~30分くらいで山道を抜け、
先ほどとは全く違った景色を見ることになった。

ついさっき見た雪景色から想像できる?
このカラッとした景色(笑)

これもなんだか不思議な体験だったな。


アイト・ベン・ハドゥ


長い時間かけて、ようやく最初の目的地に着いた。

そこは、アイト・ベン・ハドゥと呼ばれる世界遺産。
17世紀に築かれたベルベル人の集落

異世界を感じる雰囲気があり、
映画の撮影にもこれまでたくさん使われている。
(ハムナプトラ、グラディエーター、バベルなど)

バスを降りた時に、
青い民族衣装を着た声の高いベルベル人男性が
ガイドとして私たちを待っていた。

集落のふもとには浅い川が流れていたが、
ガイドに着いて行き、
その川を渡って村に入っていった。

この川は塩の濃度が高いということも
そのガイドが言っていた。

茶色い建物と城壁で囲まれた村を
別世界にきたかのように
辺りをキョロキョ見ながら歩いていく。

壁には手作りであろう絨毯や
頭に巻くストールなどの土産品がかけられていた。

建物の壁は、土とわらのような草が
混ざっているのが目で見てわかった。
これは日干しレンガというらしい。

私たちはベルベル人のガイドに連れられて
ある建物の中に入った。

そこは、水彩画が壁一面に飾られている家だった。

これはただの水彩画ではない。

中には画家と思われる1人の男性がいて、
この絵のことを説明してくれた。

これらの絵は全て自然のもので色付けられている。

青:インディゴ
黄色:アサフラン
緑:茶葉
茶色:コーヒー(だった気がする。。)


でも驚くのはここから。

この絵は、最初描かれた時は
紙の色は真っ白のまま。

絵が描かれてるのに真っ白のままとは
どういうことかというと、

なんと

その紙を炙ると
色が浮き上がって出てくるのだ。

それを家の中にいた男性が
デモンストレーションしてくれた。

本当に火で炙っていくと
透明だった絵に色がついて浮かび上がってきて、
映画に出てくる魔法のようだった。

これは昔、秘密の暗号や手紙に使われたらしい。

これを知るとこれらの絵に
さらに価値があるように思えてくるし、
初めて見た伝統技術にかなり驚いた。

現代の最先端の技術とかなくても
昔から自然の色を使ったり
こんな面白い技があったんだな〜と感動。

これらの絵は気に入ったら購入することができる。

そして、この村でどんな映画が
これまで撮影されてきたのか、
その資料もその家には展示されていた。

そのあとはどんどん村の頂上に向かって登っていった。

ある程度登り終えた時に、一旦休憩タイム。

ベルベル人のガイドは
私たちにモロッコティーを振る舞ってくれた。

モロッコティーは高い位置から注がれる。
砂糖入りでちょっと甘く、美味しくておかわりした。

みんなで休憩タイム。猫もやってきた。

あいにく曇っていたけど、
ここからの眺めはとても美しかった。

本当に映画の世界にきたかのように
異世界だな〜と感じる。

村のてっぺんまで登ったあとは、
昼ごはんを食べるためにまた下へ降りていった。

その前に、
砂漠で頭に巻くための
ストール(ターバン)がたくさん売っているお店に来た。

砂漠では砂から顔を守るためにこれが必須らしい。

ここでストールの素材や質など説明を受けて、
頭にどうやって巻くのかもレクチャーを受けた。

私はそれを見て巻き方を覚えたけど、
旅から数ヶ月経った今はすっかり忘れてしまった。

昼ごはん


ランチタイムには
あるレストランに連れていかれて全員で入った。

メニューはフランス語とアラブ語しか書いてなくて
よくわからなかったけど、隣に座ってた
同じツアー客のカップルに聞いたら優しく教えてくれた。

私たちはミートボールと肉の串焼きを頼んでシェアした。

昼食の後にはガイドに先程の入村料とチップを求められた。

私たちはツアーを予約した時に
ツアー料金には昼ごはん以外は全て含まれている
と言われたので、話が違う、、と思ったが、
渋々払うことに。(もちろんチップは任意だけどね。)

あまり現金を持ってきておらず、
この3日間やりくりできるかちょっと不安になった。


素朴な村

それからまたしばらくバスに乗り、
途中でワルザザート(Ouarzazatte)という
映画スタジオで有名な街にストップして休憩タイムとなった。

映画スタジオの目の前に止まったけど、
小休憩だったので入場する人は誰もおらず。

長時間の移動で
みんな早く着かないかな〜
とお疲れモード。

移動中、私は暇だったので
この旅の初日からしたことを思い出して
noteを書き進めていた。

その時書いた記事はこちら。

15分ほど休憩して、またバスは動き始めた。


そして、夕方になってついた場所はここ。


名前もわからない何もない廃れた村。

とりあえずホテルでチェックインをして
部屋に荷物を置いた。

マラケシュから山を越えて移動してきて
だいぶ砂漠の方に近付き、
夜になるとかなり冷え込んだ。

部屋にはあったかそうな毛布はあったが
あまりの寒さに暖房をつけたくなった。

部屋にエアコンはついていたけど、
リモコンがなかった。

受付で聞いてみようと思い、一階に降りる。

すると、受付の前には他のツアー客も
順番を待っていて何か質問したい様子だった。

私たちと同じこと聞こうとしてるのかな?
と思い、
「エアコンのこと?」と聞いてみると、
「そうだよ、部屋にリモコンないよね?」
とみんな同じ状況なのがわかった。

受付ではチェックイン作業をしていて
なかなか質問するタイミングが来なかったけど、
受付の壁にリモコンがたくさん置いてあるのを見つけた。

受付で頼めば貸してくれる方式なのか、
と思ったけど、

ようやく順番が回ってきて
リモコン欲しいんだけど、、と頼むと、
5€だと言われた。

え、、、
エアコン使うのに
お金とるホテルなんてあるの……?!

と呆れてしまったが、
貧しそうで何もない村ということと、
なんでもかんでもお金を取ろうとする
モロッコ人のやり方にもう私たちも慣れてきた。

同じツアー客のイタリア人は、
予約時にエアコン付きの部屋だと記載があったと言い張り、
それがしっかり書いてあるページもケータイで見せつけた。

しかし、受付のモロッコ人は
「それはツアー会社が悪い。うちはリモコン貸すのに5€なんだ。
文句があるならツアー会社の人に連絡してくれ。」
と言って責任のなすりつけ。

こっちはもうツアー代金払ってるんだから
それはないでしょ。。と思いつつも
彼らの会話を横で聞いて、
何をいってもプラスで払わなきゃ
リモコンを貸してもらえないようだった。

私たちは一晩だけだし毛布で我慢するか。
と諦めたが、
イタリア人は結局、寒い思いをするなら
5€払った方がましだと思ったらしく、
しょうがなく支払ったらしい。

そのイタリア人はミラノ出身、
私たちはもっと南のスペイン、アリカンテ在住で
北イタリアのミラノにいる方が絶対寒さに慣れてるはずなのに、
私たちの方がエアコンなしで我慢したのがなんか面白かった。笑


無邪気な出会い

それから夕飯までちょっと時間があったので
村を散策した。

明日の昼ごはんを調達しようと思って
スーパーや市場を探したけど、
どこを歩いてもスーパーなど何もない。

ここに住んでる人は
どこで食材を買ってるんだろう?
と疑問になるぐらい周りには何もなかった。

唯一見つけたのは、
ローカルなカフェのような場所。

中には割と人がいて、
テレビではサッカーの試合が流れていた。

同じツアー客がそのカフェで
コーヒーをテイクアウトしたようで、
「コーヒーならここにあるよ」と教えてくれた。

でも私たちが欲しいのはコーヒーじゃない。

結局どこにもスーパーを見つけられなくて、
ホテルに戻ってスーパーの場所を聞いてみることに。

10代と思われる青年も
そのホテルで手伝いをしていて、
その青年がスーパーまで案内してくれることになった。

さっき歩いてきた道をまた戻り、
ここ通ったんだけど何もなかったんだよな〜…
と思いながら黙って青年に着いていく。

「ここだよ。」
と言われた場所は、
やはりさっきのカフェだった。笑

やっぱりここしかないんだ(笑)

とりあえずありがとうを伝えて、
青年はホテルに戻っていった。

そのカフェに入ってみると、
お菓子や缶詰などは売っていたけど、
バゲットやハムなどは売ってなかった。

しょうがない、、まあいっか。

ということで何も買わずにカフェを出て、
ちょっとした丘に登ってみることに。

丘の上には
現地の子供達が男女で遊んでいた。

スペイン人と日本人
というモロッコ人とは容姿が違う私たちを
子供達は最初警戒して逃げていった。

でも彼らは内心
私たちに興味を示しているようだった。

何もない赤い土の丘を登り切って
石の上に座り、一息つく。

すると、
子供達はキャハハと笑いながら
私たちにちょっとずつ近づいてきた。

私たちも、
足踏みしてちょっと驚かしたり
ベロを出して変顔をしたりして遊んでみた。

それを子供達も真似して
あっかんべーを仕返したり、
お互い笑いながら距離が近づいてきた。

私が手のひらを出してハイタッチを求めると、
1人のやんちゃな男の子がハイタッチ仕返して、
他の子達に「異国の人の手に触れたぞ!」
とでも言うかのようにケラケラ嬉しそうに笑っていた。

すると他の女の子も近づいてきて、
ハイタッチしたりキャーキャー笑いながら
逃げたり近づいたりを繰り返した。

なーんにもない村で
私たちと言葉も通じないのに
子どもたちはこんなに笑って生きてるんだな〜

と久しぶりに無邪気すぎる子供達を見て
なんかピュアなものを感じた。

そろそろホテルに戻ろう、
ということで丘をまた下っていった。

子供達は丘の上から私たちのことを
ずーっと見つめていて、

丘を下った後に私は振り返って手を振り、
フランス語で
「オルヴォワー!!」(バイバイ)
と叫ぶと、

子供達も
「オルヴォワ〜!!」
と最後までニコニコしながら叫び返してくれた。

アフリカのローカルな子供達と
私は初めてこのような触れ合いをして、
とっても心があったかく、
すがすがしい気持ちになった。

何もない村だけど、
この子達に会えてよかった^^
そう思った。


多国籍でパーリナイ

夕飯はホテルで全員が集まり、
野菜たっぷりの大きなタジン鍋がドーンと出てきた。
それと、いつも必ず出てくるモロッコパン。

先程の若い青年が運んできてくれた。

昼に行ったレストランでタジン鍋を頼んでた人がいて、
その人たちにとっては夜もまた同じ料理のタジン鍋だった。

私たちは昼は別のものを頼んでたので、
よかった〜と内心思う。

ついでに言うと、
夕飯はツアー代金に入っていたけど
飲み物は含まれてないとのことで
水でさえ有料と言われた。

もうそこは呆れすぎて
自分たちが持ってきた大きなペットボトルの水を
部屋からとってきた。


ここで同じテーブルだったツアー参加者と
ようやくゆっくり話すことになり、いろんな話をした。

さっきのミラノ在住イタリア人男性2人と、
スペイン在住のルーマニア人女性が1人いて、
私たちはスペイン語やイタリア語、たまに英語で話した。

各国の食べ物、観光スポット、言語、習慣など。

イタリア人男性2人組はよく一緒に旅行をするそうで、
コロナ前に日本にも訪れたらしい。
日本で驚いたことやよかったことなどシェアしてくれた。

1人はスペイン語でもなんとなくやりとりができたが、
もう1人はイタリア語と言語が似てるとはいえ
スペイン語を理解できないようだった。

ルーマニア人の30~40代の女性は
イタリアにもスペインにも長年住んだことがあり、
どちらの言語もペラペラだった。

私の彼は英語があまり話せないので、
他のツアー客とコミュニケーションが取れず、
流暢なスペイン語を話すそのルーマニア人と話していた。

食後にそのルーマニア人女性が
party party!と言い出して、
受付のベルベル人は仕方ないな、、
という感じでジャンベ(アフリカの太鼓)を持ってきた。

みんなで手拍子しながら盛り上げたけど
あんまり上手じゃなくて適当に叩いてるのがすぐにわかった。笑

ベルベル人がみんな音楽が得意なわけではないらしい。笑

ジャンベを叩きたい人が順番に前に出て叩いたり、
ノリのいいスペイン人女子たちがその場を盛り上げて
みんなで歌ったりしてパーティモードになってきた。

多国籍でこうやって
ワイワイするの久しぶりだな〜

なんて思いながらも、
夜中まで騒ぎ立てるつもりはなかったので
みんなが盛り上がってる中、
私たちは途中で退散して部屋に戻った。

部屋に戻ってからもまだジャンベの音や
みんなで歌ってる声が聞こえたが、
私たちはあったかい毛布をかけて眠りについた。



次回は砂漠ツアー2日目、お楽しみに!

オルヴォワー!


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saki   @spain
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