退職と「これからもよろしくお願いします」
休職期間終了
ついに、一ヶ月の休職期間が今日、終了した。
この一ヶ月間で考え抜き、わたしが出しそして会社にも尊重していただいた結論は、「退職」。
そして、「業務委託として今後も関わる」だ。
この結論に行き着いた今、心がとても晴れやかだ。
休職を経て変わったこと
休職に入るときから、この会社には「戻らない」こと、そしてその決意は変わらないだろうとは思っていた。
でも、当時は、もうこの会社の仕事はしたくない、さっぱり辞めてしまいたいとも思っていた。
しかし、結果「業務委託として関わりたい」と自分から申し出られた。
それはこの一ヶ月間で自分と対話し、この会社に在籍した約3年間を振り返ってみて、今まで在籍したどの会社よりも不義理なことをしたくない、と思ったからだった。
今のわたしのほぼすべてを作ってくれた
わたしにとってこの会社で働くことは、文字通り挑戦の連続だった。
初めてのスタートアップ。しかも役員含め、5人目の社員だ。
当時のわたしは、前職から給料を下げてまでその挑戦を選んだ。
自分はそれまで、仕事ができる方だと思っていたが、このレベルのスタートアップで通用するスキルはまるで持ち合わせていなかった。
毎日、役員の期待に答えられずに厳しい言葉をたくさん頂いた。
わたしはそのたびに泣いていたが(笑)、それでも自分で選んだ挑戦の道を正解にするため、微力でも事業のために必死で食らいついた。
そのお陰で、入社して気づいた頃には、今までかじったこともなかったSQL、採用、商談、CS業務、オペレーション改善、toBマーケティングの戦略立案・実行、Notionでのドキュメント作成、チームマネジメント、CRM、LookerStudioでのダッシュボード構築など、さまざまな業務を経験することができた。
今、自分で書いてみてもちょっと驚く……笑
ここまでいろんなスキルを身につける(身についたと言えるレベルではないものもあるが、、)ことができたのは、常に無茶振りで任せてくれ、中途半端なアウトプットには容赦なくフィードバックをくれた役員メンバーがいたからだ。
そして、何より、この会社では「コトに向かう」ことを本当の意味で教えてもらった。
役員メンバーは、感情と仕事をかなり切り分けて進める事ができる人たちだった。
わたしはなにか言われると、いちいち「なんかヤダ」とか、「もっと言い方あるでしょ」、「そんなに言うならおめーがやれや!!」なんて心の中で悪態をついていた。
でも時間がたって冷静になってくると、その発言がどれだけ核心をついているかがわかり、悪態をついていた自分が恥ずかしくなるなんてしょっちゅうだった。
コミュニケーション面では難しさもあったが、性質の違う、そしてドがつくほど優秀でロジカルな人達と毎日本音でぶつかりあえたからこそ、彼らから多くの学びを与えてもらった。
そして、それを支えるフルタイムメンバーのみなさん。
わたしより後に入社したメンバーは、募集した業務的に対人コミュニケーションに長けた方が多く、そしてわたしより年上の方が多かった。
精神年齢がかなり低いわたしにとって、わたしの気持ちに寄り添ってくれるお姉さん、お兄さんたちの存在は本当に大きかった。
商談でクライアントから怒られたとき、役員からボコボコにされたときなど、本当にたくさん、優しい言葉でわたしを励ましてくれた。
役員メンバーなしでやるMTGは、本題は早々に切り上げ、いつも1時間ほどオーバーしてお互いの仕事に対して感じていることや、愚痴を言い合っていた。
フルリモートで雑談の時間が持ちにくい働き方だったが、この時間がとても好きだったし、わたしをすごく救ってくれた。
そして、わたしが休職をさせてもらった一ヶ月間。
ただでさえ、人手が足りなくアップアップだったのに、わたしに属人化していた仕事は役員メンバーの一人がすべて引き受けてくれた。
チームメンバーも、「迷惑かけてるなんて思わず、ゆっくり休んでください」といつも優しく声をかけてくれた。
この二人のお陰で、わたしはこの一ヶ月間心置きなく、自分と向き合う事ができたし、これからの将来についてたっぷり時間をかけて考えることができた。
こう振り返ると、今のわたしのほぼすべては、この会社のおかげで培われたものだと思うようになった。
わたしをすごい勢いで飛躍させてくれ、わがままを受け入れてくれ、支えてくれた皆さんに対して、「金輪際関わりません」なんて、とても言えなかった。
わたしが自分のやりたいことを曲げずに、でもこの会社に対して不義理にならないためには。
そう考え、業務委託で引き続き支援させていただくという結論に至ったのだ。
「これからもよろしくお願いします」
最後のフルタイムメンバー向けの挨拶では、メンバーが久しぶりにMTGに参加し顔を見せたわたしに手をふって迎えてくれて感激……😭
そしてそんな皆さんに、「これからもよろしくお願いします!」と言えたことも、わたしはとっても嬉しかった。
この会社で、社員としての立場は終わるが、これから違う立場でこの会社に貢献し続けられるのがとても楽しみだ。
他の会社との関わりで得られたことも、業務委託の中で還元することができるかもしれない。
一ヶ月間の休職で、この選択にたどり着けて本当によかった。
これからのことについて
退職したからといって、今月からフリーランスでガンガン稼ぐつもりはない。
今年いっぱいはキャリアブレイク期間として、頂いた仕事・興味ある仕事を少しづつやりながら、自分のインプットの時間をたくさん取りたいと思っている。
まだまだ、このキャリアブレイク日記は続けていくので、ぜひ引き続き読んでいただけたら嬉しいです!
さー、明日から失業の手続きで忙しくなるぞ!笑
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