休職経験者が思う、プレッシャーとの上手な向き合い方
受験、就職活動、仕事、子育て…。
きっと誰もが人生のどこかで、必ず向かい合うことがある言葉。
「プレッシャー」
周囲が求める自分と、実際の自分に乖離が発生するときに
それは心の中にひそひそとやってくることが多い気がする。
自分自身が心身ともに元気な時には、ともに肩を組んで歩んでいけることもある。
プレッシャーが起爆剤となり、思った以上の結果を出すことができることもあるだろう。
しかし、心が疲れている時はそうもいかない。プレッシャーのほうが強くてバランスが取れないと、それはただのストレスにしかならない。
私はかつての職場で、そういったプレッシャーと自身の心のバランスが取れず、1年近く休職した経験がある。
それからというもの、プレッシャーには弱い。
本当に、弱い。
日常生活のあらゆることさえも、プレッシャーに感じることがあるくらいだ。
その私が、私なりに考えた、プレッシャーと向き合う方法をお伝えしていきたい。
■プレッシャーが心にやってきた!
・「~しなければいけない」を「~しよう」に変換する。
ノートでもスマホでもいい。まずはどういったことに対してプレッシャーを感じているのか。
それを書き出して見つめることから始めてほしい。
そうすると、
プレッシャーに感じていること=「~しなければいけない(have to思考)こと」
となっていることに気が付くことも多いはず。
実際に休職していた時の私が書きだした手帳の中にも
「売上を出さなければ。」「資料を作らなければ。」「休まなければ」
などの言葉が多く挙げられていた。
休むこともプレッシャーに感じていた時期でもあったので、驚くと同時に納得したのを今でも覚えている。
・すぐできそうなことから手を付ける
次にいろいろと書き出した中から、一番ハードルが低いものから順番に着手していこう。
例えば「資料をつくること」がプレッシャーに感じている場合。
とりあえず、その資料作成に必要なデータを洗いざらいかき集める。
資料を見る人のことは置いておく。中身の選別は後でやればいい。
限界と思った時点で手を止め、いちど寝かしておく(30分でも1時間でも、時間が許す限りでいい)のもいい。
・些細なことでもいいので、できたことを書き出す
最後に、自分ができたことを書き出していく。
それはどんな些細な内容でも構わない。
例えば、「資料作成に必要なデータを、とりあえず集めた」でもいいし、
「確認の連絡を取ってみた」でもいい。
素直な気持ちになり、自信につなげていくことが狙いだからだ。
私が休職していた時や、今でも心身ともに疲れている時は、
「ご飯がおいしく食べられた」「億劫だったけれど、外に出て買い物にいけた」などの言葉が挙がることが多い。
ここで大事なことは、仮にできなかったことがあっても、自分を責めないことである。
「できなかったけれど、まあいいや。」ぐらいの気持ちがちょうど良い。
なぜなら、できなかった自分を否定することで、余計にプレッシャーを感じて行動ができなくなることが多いからだ。
そうならない為にも、まずはできた自分を認めて、褒めてあげてほしい。
できなかったことに関しては、心身共に体力が残っているときに、反省して次に活かせばいいのだから。
■反省する力も残っていないときはどうすればいい?
反省する力も残っていない。どうしてもできない自分が嫌になってくる。
もうそれは、プレッシャーが強すぎて、脳内でストレスへと変換されている状態である。
断言してもいい。
こんな時はすべてを放り出していったん休め!
そして休み方にもコツがあって、
プレッシャーの根源になるものから離れて休む&現実逃避する
これが一番大事である。
休んでいる時に、その素が頭をよぎっていては意味がない。
美味しいものを食べるもよし、車で目的もなくでかけるもよし。
ただあてもなく電車に揺られるもよし。
旅行するもよし。
自分が我慢できる範囲で、スマホから距離を置くこともいいだろう。
ちなみに休職当時の私は、住んでいた社宅を引き払い、地元に帰ることにした。
少し強引なやり方かもしれないが、プレッシャーに感じていた全てのことから自分を一度リセットするには、この方法が一番適していたと、今となっては強く思う。
■自身の心の声に耳を傾けることで、プレッシャーと向き合いやすくなる
いろいろと書き連ねてきたが、一生の中でプレッシャーに出合うことは多い。
しかも形を変えてこちらにやってくるものだから、これほど厄介なことはない。
今回、私はSHElikesというキャリアスクールのライターコンペに提出をするためにこの記事を執筆している。
最近では元AKB48の峰岸みなみさんがイメージキャラクターに就任したことでも話題のスクールだ。
SHElikesでは毎月ライターのコンペを開催しており、私は今年の8月に入会後、これが初めての執筆&コンペとなる。
今回でいえば、実は私、いま、この状況がとてもプレッシャーに感じている。(主催者の方々、申し訳ございません)
過去の入賞作品などを見ていると、到底自分は及ばない文才の方々が軒を連ねているということもある。
それだけ受講するコースの内容や受講内容に絡んだイベント、今回のようなコンペが充実しているからだ。
受講生や卒業生の制作内容を見ても、それが仕事に繋がっている人がいることにも納得がいく。
一番プレッシャーに感じている理由は、私自身、これが人生で初めてのコンペになるからだ。
冒頭でもお伝えした通り、プレッシャーに本当に弱い私に取って、
この挑戦はかなり大きなものになっている。
締め切りまでに構成を練って文章化しないといけない。
そもそも締め切りまでにちゃんと完成させないといけない。
読む人にとって、伝わる文章になっていなければいけない。
こうして、プレッシャーの実態を書き出しては語尾をポジティブなものに変換し、今の自分にできることをとりあえず進めていった。
コースを受講し直す、物によっては先立って受講する、
思い当たるキーワードを書き連ねてみる…。
考えるのがしんどいと感じたら、一度距離を置く…。
こうしてやっと執筆までたどり着くことができた。
結果はともかく、まずはここまで来た自分を褒めてあげたいと、そう思えるようになった。
同じことの繰り返しにはなるが、プレッシャーを感じることがあったら、
まずは自分の心としっかり向き合ってほしい。
奴らをうまく味方につけ、自身の最強の心のパートナーとすることで、誰もがどんな困難にも立ち向かっていけるようになれることを、心から願う。