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現在支援をもとめている書体関連ファンド
Font Li Beirut
8月4日にベイルートで爆発事故がおきた事は周知のとおり。190人の死者と6500人以上の怪我人を出し、30万人以上が住処を追われているという甚大な被害をもたらした。また、同国は内戦とCovid-19の影響も厳しく、現在レバノン人口の半数以上が貧困ライン下にある。
レバノン出身でロンドンを拠点とするアラビア文字書体デザインの第一人者、Dr. Nadine Chahine(ナディーン・シャヒーン博士)の呼びかけで、支援のためのクラウドファンディングが進行している。157名の著名な(ほんとうにすごい顔ぶれ)書体デザイナーによって、300のアラビア文字、ラテン文字の装飾文字が書きおこされデジタルフォント化された。支援をするとデジタルフォントを受け取ることができ、追加の支援コースを選択すると、ベイルートで印刷された美しい小冊子と絵葉書を受け取ることができる。シャヒーン博士によれば、この絵葉書が使われることで受け取った方がレバノンに思いをはせてくれればとのこと。ファンディングは残り3日。支援はこちらから。(追記:9月末まで延長されました)
Display Type BIPOC基金
前回の記事にも登場した、Juan Villanueva(ビリャヌエバ)さんはCooper Union大学Type@Cooperコースで教鞭をとっており、ディスプレイ書体デザインの短期入門コース「Display Type」を開講している。次回開講は10月7日からで、オンラインでの開講になる。
同氏は現在、同コースへのBIPOC学生の参加を支援するための基金を求めている。総額$5,800で、5名のBIPOC学生の受講料(+材料費)として使われる。
以下、Villanuevaさんの支援募集文の一部を試訳。
書体はそれぞれユニークなアイデアと声を伝えます。私はペルー人でラテンアメリカ固有の肌の色を持つ書体デザイナーとして、この分野における多様性・包括性・公平性の不足を認識しています。我々がまだあまりそのアイデアや声に耳をかたむけたことのない人々がいます。彼らの声を後押しし、優先する必要があります。疑問に思う方はこう問うてください。何人のBIPOC書体デザイナーを知っていますか? デザイン教育の場においてはどうですか? BIPOCの書体デザイナーがデザインした書体をいくつ使ったことがありますか?
私は教育と組織運営を通じてすべきことをしようと試みています。あなたの参加をお待ちしています。
みなさんにお礼をいいますが、無理のない支援をお願いします。そして人種間の公平を求める他の活動を支援した「うえで」この基金を支援ください。
基金への支援はこちらから。締め切りは東部時間9月25日午後11:59。(追記:無事達成したそうです)
※ BIPOC (black, Indigenous and people of color) :黒人・先住・有色の人々
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