谷川俊太郎さんの、軽やかさとやわらかさとリズミカルさと
日本で育って、谷川俊太郎さんの言葉に触れたことのない人なんて、いないんじゃないかなあ。
私が初めて谷川さんの名前を知ったのは中学の時だ。
英語に興味を持って、マザーグースに出会った。
詩は怖かったけど音は軽やかでリズミカルなマザーグース。
マザーグースの日本語訳が谷川さんだった。
それからは「あれも、これも。ここにもそこにも谷川さんの言葉があったんだ」って気づくことばかり。
子どもの頃に触れた詩も、大人になってから再会する言葉も、気づけばどこかに谷川さんがいた。
特に私が出会った谷川さんの言葉はいつもやわらかくてリズミカルだった。
やさしい響きなのに力強く伝わるのだ。
個人的には、10年くらい前に糸井重里さんが、Twitterで「佐野洋子さんの“元カレ”」と谷川さんの写真を添えて投稿していたのが衝撃だった。
「いやいや、あの谷川俊太郎さんを“元カレ”って⁉」って。
しかもそれを笑っている谷川さん自身にも、なんだかもうすごいなって震えた。
当時80歳くらいだった谷川さんが、そんな軽やかさとユーモアを持っているなんて。なんて柔軟な方なのだろうと。
きっと、新しいものも柔らかく軽やかに受け入れて、また新たに自分の言葉で返していたのだろうなと思う。そういう距離感で生きられるの、すごく憧れる。
これまでたくさんの素敵な言葉をありがとうございました。
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