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【子宮内膜症】気を失うほどの生理痛は病気が隠れている!!


もしこれを読んでくれた女性やパートナーの生理痛がひどい人がいたら、できるだけ早く婦人科に受診してほしいと思う。
個人的には産科が併設されていないクリニック・病院が行きやすかった。

わたしの生理遍歴

中学生で生理が始まる。

20歳を過ぎたころから生理痛に悩まされる。1〜3日目はロキソニンを飲んでいた。
加えて生理不順がひどく、生理周期がまちまち。20〜120日周期というひどい周期だった。ルナルナもこれでは予測できない。

23歳ころから生理痛が悪化する。全日3時間おきにロキソニンを飲まないと腹痛でのたうちまわることになる。真夜中もしかり。
目覚ましを3時間後にかけ、ロキソニン内服のために起床していた。
PMSもこのころかひどくなり、この世から人が消え去ればいい!話かけるな!眠い!しかしイライラする!という別人格が宿っていた。

26歳を過ぎると、あまりの腹痛で気を失うこともしばしば。ロキソニンが効かないこともあって、整形外科で昔もらったボルタレンを飲んでいた。本当に良くない。
自分の生理があまりに普通ではないことを自覚する。

出血量はいわゆる正常量だったと思う。特別多いことはなかったし、かたまりがたくさん出ることもなかった。

婦人科は受診のハードルが高い

2023年夏、年齢にして27歳、やっと婦人科を受診した。
女性ならわかると思うが、他科と比較してハードルが高かった。
精神科よりぜんぜん高いハードル!

内診がイヤ!プライベートゾーンをさらけだすのがイヤ!という気持ちもあったが、わたしが1番イヤだったのは問診票を書くことだった。
わたしはバイセクシャルでアセクシャル(でも時と相手に寄って揺れるからびみょうなところかな?)なんだけど、問診票にどうやって書けばいいのかわからなかった。
看護師の端くれなので、男性経験があるか(≒挿入を伴えば病気の可能性を疑う)が必要なのはわかっているんだけど、気持ちがついていかなかった。
そもそも女性同士でもどちらか病気を持っていたらうつる可能性あるしね?!?
めっちゃネットで調べた。レズビアンの方が婦人科に行った記事とかめっちゃ読んだ。

検査

内診が怖い話をしたら、腹部エコーで済んだ。拍子抜け。
もし内診じゃないと分からないような病気の可能性があったら、内診するけど良い?と聞いてくれた。それなら良いです、必要なものだと理解すればわたしも受けられる。

結果、子宮内膜症+チョコレート嚢胞と診断された。

子宮内膜症とは

子宮内膜症とは、本来なら子宮の内側の壁を覆っている子宮内膜が、子宮の内腔以外の部位(卵巣や腹膜、子宮の壁の中など)に発生し、発育を続ける病気です。
20~30歳代の若い世代の女性に発症することが多いとされています。

Medical Noteより

子宮内膜症により、腸が癒着しているといわれた。
生理痛、排便痛、慢性的な腰痛。ぜんぶこれのせい。

ちなみに、子宮内膜症を患っている人は不妊症にもなりやすいから、早めの診断と早めの治療が必要らしい。
わたしは挙児希望はないのだけれど、若い女性や子どもが欲しい女性は本当に早く病院へ行ってみてほしい。

チョコレート嚢胞とは

チョコレート嚢胞とは、卵巣に生じる子宮内膜症のことです。
子宮内膜症とは、本来であれば子宮の内部のみに存在する子宮内膜が子宮以外の部位に増殖する病気のことであり、チョコレート嚢胞は卵巣内で子宮内膜細胞が増殖します。
子宮内膜は生理時に剥がれ落ちるため出血を生じますが、チョコレート嚢胞では卵巣内で生じた出血が排出されずにたまってチョコレートのような形状になることからこのような名前で呼ばれています。

チョコレート嚢胞は20歳代や30歳代の若い世代が発症しやすく、発症すると強い生理痛、排便痛、性交痛などがみられるほか、不妊症の原因となることも知られています。
また、卵巣がんのリスクが高くなるとの報告もあるため注意が必要です。

Medical Noteより

わたしは両側のチョコレート嚢胞と左側の卵巣が腫れているといわれた。
生理のたびに痛みがひどくなっているのは、子宮内膜が卵巣で剥がれ落ちていたかららしい。怖すぎる。
しかもメカニズムがわかっていないらしく、なる人もいればならない人もいる、という曖昧な感じ。
医学が発展してもわからないことってあるんだな。

治療

第一選択は、内服治療。
ピルを飲んで生理のコントロールをすることもあるらしい。
が、わたしは片頭痛をもっているので、ピルを使うことができない。

そんな人は、ジエノゲスト(ディナゲスト)という薬を使う。
わたしもこれを内服している。
毎日2回、12時間ごとに薬を飲む必要があり、最初はちょっと面倒だな、と思った。
しかし、この薬のすごいところは、完全に生理が止まること。
ピルのように定期的に生理(消退出血)が起こらない。非常に快適。
合わせてホルモンに振り回されることもなくなり、PMSもなくなった。

副作用としては、飲み始めに不正出血が起こる可能性が高いこと。
子宮内膜を薄く薄く保つ薬であり、飲み始め〜3か月ほどは薄い子宮内膜がポロポロとこぼれる=不正出血が起こりやすいそうだ。
わたしも1か月ほど、茶色い出血が続いた。
わたしは副作用が短めで、その後不正出血は起きていない。
つまり生理(と不正出血)が1年以上来ていない!すごい!

わたしはジエノゲストが功を奏して、子宮内膜症が軽くなり、卵巣の腫れも治まった。
この病気は生理回数が増えるたびに悪化していく。そのために、生理を起こさないことが大切。
なので、ジエノゲストは飲み続けないといけない。3か月ごとにクリニックに通い、今後も診察を受け続ける。

ピルやジエノゲストで治療がうまかいかないと、手術になることがあるそうだ。
早めの内服治療で手術を回避できることもあるそうなので、やっぱり早く受診することをおすすめしたい。

わたしが病院にいこうとおもったきっかけ

婦人科受診のハードルが本当に高かった。
毎月耐えればいいだけだし、箱買いしたロキソニンで騙し騙し過ごそう、と思っていた。

そんなときに、宮島咲良さんの記事を読んだ。

わたしはラジオで咲良さんを知って、とってもキュートでTwitterやインスタをフォローしていた。
子宮内膜症の手術をした、そういう内容だった。

わたしも似たような病気だろうな、とふんわり思っていたわたしは、咲良さんの記事に全て目を通した。
診断されるまで、治療、手術に踏み切ったこと、すごくわかりやすく記載されていた。

そして、怖がらずに婦人科を受診してほしい、そう書いてあった。

この記事がなかったら、わたしは耐え続けていたかもしれない。
通販でロキソニンを箱買いして、3時間毎に目覚ましをかけて、真夜中でも薬を飲んで、たまに失神したりして。
病気があるだろうな、と頭の隅にあったまま。

本当に咲良さんには感謝している。感謝のお手紙も書いて事務所に送った。

わたしのこのnoteを読んだ人ひとりでも早期発見につながったらいいな、と思いながら。