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ハムレットオタクのデンマークひとり歩き旅🇩🇰II クロンボー後編/気になる物価高

デンマークから帰って3週間。
あっという間に2月です。
のどかな海と、静かでかわいい街の景色、カモメの鳴く声、船や電車の音に、教会の鐘、、、
朝焼けと夕焼けで空の色が違うこと、見上げた星空に浮かぶ月の眩しさ、街の匂い、石畳を歩く音。
Helsingørにいる間、五感すべてで味わっていた癒しが恋しく、早くまた行きたいなぁと手帳と睨めっこしています。



前回の記事で

わぁっと衝動のままに記憶の断片から書き連ねてしまいましたが、今回はデンマークへいく前にわたしが気になっていたことを中心にまとめつつ、
またクロンボーの魅力をお伝えしたいと思います!



◆日照時間について

これは前回も軽く触れましたが、
日本よりも8時間遅いデンマークの日の出は8:30。
7:00をすぎると少しずつ薄明るくなってきます。
屋根の煙突から煙が上り、カモメの鳴く声が遠くに聞こえて、ほんの少し路面電車の音も。
朝の気温で1~2°でした。

部屋の窓から撮ったホテルの中庭。
右端の空にまだ月がいます。

街に出てみると学生さんや出勤中と思わしき方々が自転車に乗っていたり歩いていて、のんびりした朝の風景が心地良く。
目が合うとニッコリ笑って「God morning」や「Hej」と挨拶をしてくれました。

太陽が昇る前の駅。美しいグラデーションの空です。
クロンボーに向かって歩いている途中で8:30を過ぎ、
だんだん明るくなってきました!
(映してませんが街の人も海に向かって立ってました)
クロンボーに向かう途中、木の橋を右に曲がると
石畳の道が伸びています。ここもランニングやワンちゃんのお散歩をされる方が多く、地域のコミュニティスポット。
絶好のタイミングで辿り着きました…!
わーーご来光……!!
滞在中ほとんどくもりか雨でしたが、わたしの誕生日だけ
晴れてくれた奇跡に感動して朝から泣きました。
反対側は朝陽を浴びるHelsingørの街と、まだ沈まない月。
そして神々しきギリシャ神話のヘラクレス…!
ヒドラと勇敢に戦っています。
その背後から朝陽が昇る、最高すぎるシチュエーション。
ハムレット殿下が憧れる神様。英雄然としていました。
スウェーデンとデンマークをつなぐ船がひっきりなしに
港に到着していました。仕事で行く方もいるのかなぁ。
柵の中に入ってよいものかとウロウロ。
もうそこにクロンボーが…近づきたい…(小心者)
あ!お散歩していいコースでした。
snorはおそらくリードつけてねってことだと思われます/Hundesnor=(犬のリード)かわいい写真も貼られてる。
海沿いをてくてく歩きます。すれ違う方にもほのぼの。
左手にはすぐ、クロンボー!ああ、美しいです。
海との距離。スウェーデンが見えてます。
後ろから城壁の中に入ってみました。
ここは車も通るので注意です。
門をくぐるとすぐそこにクロンボーが!
お城の内部からもこのエリアはよく見渡せました。
軍の駐屯地だった歴史が記されています。
HAMLET SCENEN…!いつか……いつか…!
(Hamlet summer劇のスタジオですね)
フォトスポットにひっそりとヨリック骸骨がいてかわいい。
ぞくぞくと学生さんたちが登校してました。いいな〜
カフェで一息と思っていたのですが、まだ開店前。
歩いてきたのはクロンボー敷地内、右に進むと広がっている
アカデミーやギャラリーのエリアです!


朝から歩き回っていたので一度ホテルに戻りホットコーヒーを飲んで身体をあたためて。
この日もクロンボーへ!
前回の記事で1回目と2回目のお写真を混ぜたので、載せられなかった屋上や地下のこと、お土産を見てみたことについてです。


145段、結構キツイです…
しかし登り切ると……!
太陽の位置、ここで一番高いです。
海面から考えてもとても低く、北欧の冬を感じます。
Helsingørの街。ニョキッと伸びてるのがお城にもある
Saint Olai Church、ルーテル教会です。
中庭もちょっと見下ろせます。
お城の礼拝堂の鐘がよく聞こえます。
ハムレット殿下もずっと、聴いていた音なのでしょう…
こうゆう細かな王冠マークもかわいいですね
お城内部から、塀の中の様子。とても平和で落ち着きます。
ちなみに曇っているとこんな感じの眺めに。
同じくらいの時間帯なのにこの違いです。
いやほんと…晴れてよかった…
地下に行く前に、オマケ知識として当時のおトイレ。
内部構造も解説されてる親切さに笑ってしまいました
落ちたら終わりですね。
クロンボーの地下は石でできています。
日本のお城も大体そうみたいですね。お城建築も興味湧いてきました。

ということで

一旦外に出て、地下への入り口へ!
入り口には待合室のようなホールも。
夏とか混んでる時はここが涼しそうですね。
さ、さぁ
一人だと怖くて無理そうでしたが、他の観光客の方もいて
さりげなく歩幅を合わせてました(ビビり)
一番最初に見えるのはホルガー・ダンスクさん!
史実の人物で、何度もフランスを窮地から救い
あのアーサー王伝説にも出てくる非常に腕っぷしの強い方。
活躍したのはデンマークではないのですが、
さいごはここで眠りについたことから
デンマークでは、国のピンチに眠りから目覚め救ってくれる英雄として讃えられています。ワクワクしますね!
横を失礼して…(本当に起き上がりそうな迫力です)
暗くて上手く撮れませんでしたが、
他の国の『眠りから目覚め国を救ってくれる英雄』譚が
ズラリと並んでいます。神聖ローマ帝国、ブリテン王国、
ポルトガル、チェコ、、と並んでアジアの代表は
なんと日本の「三年寝太郎」でしたw
まさかここで母国を感じるとは…ちょっとほっこり。
このへんはまだ外の明かりが入っていて、
足場を気をつけるくらいで余裕で歩けます。
この先は兵士の生活スペースだった場所で、
コウモリも好む環境だから生息している可能性が。
見かけても触らないでくださいという注意書き(たぶん)
へ、へぇ……コウモリ…
行ってみました
あーーーもうすでに怖いですね
わーーーもう!びっくりした!!確実に脅かしにきてる
クロンボーのお茶目さにほっこりしつつ本気で怖いです!
かなり明るくして撮ってます
迷子になりそうなので引き返しました
想像していた500倍くらい軍事施設の歴史で
なんというか、言葉になりませんでした。
しかしデンマークの映画を観ていても、レジスタンスとして戦った市民の歴史や戦争は切り離せないもの。
国として推す以上、勉強しなければならないことは
まだまだ山積みだと気が付かされました。

地下を見たのは初日の雨の日だったこともあって、楽しみつつも歴史の重みにズン……となってしまいました。なんでも想像して没入してしまうので、歴史を見て回るのに体力が要るのです。やれやれ。

気を取り直して!
すぐ隣の当時のレストランスペース。こちらは王族ではなく働いていた人たちのための食堂です。

とても広い
厨房
細かい演出が良いですね
あの薬煎じてそうな鍋、料理用なんだ…!
みんなでワイワイ食べてた様子が浮かんできます。
出て左手にお土産屋さんとカフェがあります。
めちゃくちゃ寒いのにアイスが売っていて、
日本で言うところの北海道現象なんでしょうか…

カフェでは常連ぽいおじいちゃんが黙々とアイスを食べていて、ショップのお姉さんものんびりと会話をしていたり和やかムード。
店内の撮影はしてませんが、3部屋分
お菓子やお酒、食器類、
キーホルダーやペン、マグネットの雑貨、
ハムレット殿下の「to be , or not to be」が書かれたTシャツ、英語版とデンマーク語版のHAMLET、
クロンボーの写真集、子供用の王族衣装……
いろんなお土産がたくさんあって、
かなり迷いました。笑
しかし嵩張ってもなと理性を働かせつつ、
昨年フランスで作られた“Prince of Hamlet”という赤ワインは見逃せず、、、
そしてマグネットが可愛かったので記念に3つ。

ワインが360kr/7560円くらい、
マグネット3つで50kr/1050円くらい!

ここでやっと

◆気になる物価高と円安

に触れますが、1DKK(デンマーククローネ)は日本円にするとおよそ21〜22円なので、
デンマークで100dkkと書かれていたら日本円で2100〜2200円と言う計算になります。
さらに外貨手数料(カード会社によりけり)でもう少し加算されていくので、おいそれと衝動買いできないのがデンマーク旅でした。笑

コンビニ価格ですが、お酒が2本で50kr(1100〜円)に対しお水は700mlでも1本32kr(700〜円)が最安値。
お水が安い日本のありがたさを実感しました。

しかしせっかくクロンボーに来たのだから!と、
ハムレット殿下の名を冠したワインは即購入。
さいごまでTシャツも迷ったのですが、、、いつ着るんだ…とTシャツを着ない人間のリアルな葛藤により見送りに。(生地感も気になるタイプ)

お城を出るともうすっかり夕方でした。

街の方にゆっくり沈んでいく太陽
朝とは逆方向に回って帰りました。
ここにも門。クロンボーが何層もの城壁に囲まれているので
ハムレット殿下が先王の亡霊を見たという城壁は
どこなんだろう……??とずっと疑問でした。笑
シェイクスピアはクロンボーを訪れていないので
城壁事情は知らずに書いたのでしょうか。
おじいちゃんとお散歩中の少年が
登って遊んでいました。かわいい。
ピースしてくれた瞬間を逃してしまった…
西陽のクロンボーも情緒的ですてきです。
歴史を知ってから見上げるとより感慨深いものが。

この時点で17:00過ぎごろ。
教会の鐘が鳴り響いてとても穏やかで素敵でした。
16:00に日没と聞いていたのですが、まだうっすらと太陽もあったので、1月の晴れの日は8:30〜17:00が日照時間と考えて良いと思います。

お買い物に出歩く人々。
建物の景観を大切に守ってくださって、
観光客として頭が上がらないですよね。
コペンハーゲンと比べてもタバコの吸い殻も少なく
(コペンハーゲンすごく多かった…)街が本当に綺麗でした。
どっぷり疲れたので外食ではなくホテルでのんびりしようと
(初日もそんなこと言ってたけど)人気のチーズ屋さんへ。
こんな感じで量り売りしてもらいます。
ウロウロしてたらデンマーク語で「なんでも聞いてくれ」と声をかけてもらえて嬉しかった。
近所の方々も続々と来店されて本当に良いお店でした。
「100g please」と注文したら「100?more〜!」と
ウインクされましたが食べ切れる自信がなく「No more!」してしまいました。笑
チェダーチーズに燻製ハム。半額でもそれなり。
セールになっていたライ麦の食パン。
ジブリ飯みたいな簡単ディナーになりました。
18:00を超えるともうすっかり夜です。
いろんなお店が閉まるのが早く、
3日目は街中散策なのでもうちょっといろいろ
見て歩くぞ!と心に決めてまたしても部屋飲みに。


のんびりホテルで過ごす夜もいいなと思えたのは、明け方前から晴れていた誕生日の星空で、流れ星を見ることができたのもあります。
上手く写真に撮れなかったですが、カメラで撮ってこの明るさ…空気の綺麗さを実感しました。

ちょうど5:15

◆英語とデンマーク語

最後に気になっていたのは、言語について。
もちろん英語でも大丈夫と聞いていたので安心していましたが、想像以上に英語でなんでもいけます。

クロンボーの解説も英語で書いてくださってるので問題なく読めたし、
メニューや掲示板などデンマーク語のみでも綴りが英語と似ていることから不便さは感じません。
会話においても難しいデンマーク語の発音を初日で諦めたので、ぜんぶ英語で通してしまいましたがw
デンマーク語と英語で会話する場面もあるくらいに地元の方々は英語も話していました。

しかしデンマーク語で話しかけてくださって、内容がわかるのだから同じ言葉で返したいのが本音というもの。
発音が伝わらないもどかしさに地団駄でした。

英語はもちろん、フランス語やドイツ語のテレビも流れているデンマーク。マルチリンガルが当たり前な国の日常に天晴れ…
日本人ももっと世界の言語に触れないといけないなと痛感します。

デンマーク語の勉強は教科書やアプリも対応してるものが少ないですが、いつかHelsingørにフォルケホイスコーレしたい夢を叶えるべく頑張りたいです!


クロンボーについて続けて綴ってきましたがHelsingørの街についてはまだ書けていないので…
3日目に街歩きしたことや、持っていたら便利だったものなど、少しでも役に立てるnoteになるような
Ⅲもまた更新させていただきます!

ぜひ読んでいただけると嬉しいです☺️

なんだかピンク色のお店。
Google mapにも登録されておらず確かめる勇気はなかった
竜也さんからラジオで読んでいただいた
「日本食が恋しくなったら大変」というアドバイスのもと、
柿の種とお味噌汁と持参しました笑

気がついたら毎晩ビール2〜3本。
この緑の2種がお気に入りでした。2本セットで50kr。