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ハムレットオタクのデンマークひとり歩き旅🇩🇰I クロンボー前編

ついに叶いました、デンマーク旅。
北緯54〜57度に位置する北欧諸国の一つで、10月以降の日照時間は1日約7〜8時間ほど。事前に気候環境やお店情報も調べながら、つくづく冬に観光に行くのはレアなのだなと思えども。
昨年夏に突如夢を叶えようと計画を始め、とにかく楽しみで仕方がなかったです!!
なんたってこの旅行は自分の誕生日祝いを兼ね、
そして愛するハムレット殿下の故郷をたどるために計画したもの!
おまけにわたしは初めての海外旅行
日本でロケ地に赴くのよりも踏み込んだ聖地巡礼になりました。

ドバイ乗り継ぎで8時間後、コペンハーゲンに着いたのは午後2時。
ホテルにチェックインして荷物を置き、
駆け足でいざコペンハーゲン観光へ!

コペンハーゲンセントラル駅。
セブンイレブンがいっぱいあります
券売機。赤くてかわいいです。
ネットでチケット買う方が安いですが、
クレカで簡単に買えるのでこちらもオススメ。
駅ナカのマック。なんだか落ち着いてる
世界最古の遊園地、チボリ公園は冬季休業中です。
4月からスタート!
コペンハーゲン市庁舎。
めちゃくちゃ大きいのわかりますか?
ニューハウンの街。曇ってて残念だけど絵本の世界。
雑貨屋さんがとにかくかわいい。
人気のドラッグストア。お値段が優しくて助かりました。


曇り空でもう薄暗く、冬季休業中のお店もあったりと理想、計画していた通りにはいきませんでしたがストロイエ通りやニューハウンなどコペンハーゲンらしい場所は歩き回ることができました。

二階建てバス!コペンハーゲンもあるんだ…!
歴史的建築の景観を大事に保存されているデンマークですが、デジタル化はおそらく欧州で一番。
サイネージがぬるぬるっと動いて、広告が街に溶け込んでいる様子がすごいなと思いました。
アートな壁に吸い寄せられ寄り道
16時くらい。まだ明るいかな
ランドマークタワー。
ちょうどよく陽が落ちたので夜景を堪能しようとしたら
カードをホテルに置いてきてしまい(やらかし)
現金換金も間に合っておらず諦め…
受付のお姉さんがとても可愛く「sorry…」と慰めてくれて
癒されました。
地下鉄メトロ!地下2階まで降りて行くの
結構ドキドキしました。

メインは2日目からだったので、夜はのんびりホテルでご飯にしよう!とコンビニでパニーニとビールを買って19時には戻りました。
この時期デンマークの気温は最低でも1°くらいなので凍えることはありませんでしたが、息は真っ白。手袋は必要です。
都会でも落ち着いた異国風土に、街の方々の喧騒もどこか情緒あふれる賑わいでトランジットの疲れがなかったらバーに飲みに行きたかったです。
楽しくて楽しくて、自分を抑えるのに必死でした。笑

物価高と円安おそろしいですが、セブンイレブンとスーパーをうまく使えば節約できそう!


そして2日目。
早起きしてウキウキいそいそと目的の街へ。

デンマークはDSBという鉄道会社で
ほとんどの鉄道切符を購入できるのでとても便利です。
自転車と一緒に駅を移動できちゃう列車。

コペンハーゲンから1時間ほどで、最終着駅のHelsingør、英語でElsinore、
ハムレット殿下のお生まれになったあのエルシノアです……!

駅舎。中にセブンイレブンがあるんですよ…
夕方くらい。駅のすぐ隣を路面電車が走っています。
こちらも自転車と乗れるみたい。
きちんと整備されているので放置自転車とかもなく、
ここでも自転車国家を実感!

駅を降りてすぐ、正面に見えるのは待ちに待った『ハムレット』の舞台として有名な
ユネスコ世界遺産でもあるKronboug Castle 、
クロンボー城

日常とともに歴史が生きている感覚。
ヨーロッパならではの景観に、憧れが詰まっていました。
右のフェリーでスウェーデンに行けます。

全身が喜びに震えて、足早にお城に向かって写真を撮ってしまいましたが
まずホテルに荷物を預けなければと思い出します。
事前にGoogle mapを眺めて過ごしていたおかげか、初めてなのに道がわかる自分にもちょっと感動。
しかしストリートビューは偉大ですね。

今回宿泊するホテルもまた特別で、誕生日に、
そしてハムレット殿下記念に訪れたかった目的でもあるのです。

HOTEL HAMLET……!!!!

ハムレット殿下のお城があるこの街で、この名前をつけるということは、もう全世界のハムレットオタクに来てくださいと言ってくださっているのでしょう。
レビューにもシェイクスピアのファンだという声がちらほら。愛しい竜也さんの殿下に人生を捧げる身としては行かなければと立ち上がったのです。
しかしチェックインは14時。到着したのは10時30分。荷物を預けるのは大丈夫かな…とドキドキしましたが、事情を伝えると名前で呼んでくださり
「you can get your key!」と優しい笑顔でぶじにチェックイン!あ〜〜来てよかった……!

19時には扉を閉めるから帰ってきてねと言われて、忘れないようにと記憶の手帳にメモ。夜の時間感覚がまさに北欧でした。
清潔で静かなお部屋に感動しているヒマもなく、
11時からクロンボー入城開始のチケットアラーム。慌ててクロンボーへ向かいます。

滞在中2日入城したのですが、初日はどんよりお天気で……憂鬱な殿下の心模様にはぴったりの雰囲気ではあるものの、やはり写真に撮るととても暗く。
2日目はびっくりするほど快晴だったので、
1日目と2日目でまとめさせていただきます!

案内板
ちっちゃい模型。立派さが伝わるでしょうか
五稜郭のようにお堀に囲まれたクロンボー。
橋を渡って城門をくぐるのが物語に入り込むみたい。
中にあるポスターが美しい。いつか対岸からも見てみたい
あー!もう目の前に…!
右へ行くとアートビレッジのような、
ギャラリーとアカデミーが並ぶ区域になります。
煉瓦道をまっすぐ行くとまた城門が。
雨で雪が溶けたらしく、初日はたくさん雪が落ちる音も
聞こえました。冬のクロンボーの特別感ですね。
門の中から。美しさに息が止まりそうでした。
ハムレット殿下が亡霊を見たのはこの城門なのかな…
11時ぴったり、開門です!!

事前にGet your guideというサービスから予約していたので、そのQRコードを読み取ってもらいました。バウチャーが表示されないなどトラブルがあっても対応が細やかなので安心して使えます!
(サポートは英語のみ)

そしていざ……!

深呼吸……
中庭。四方を囲まれているので圧巻です。
夏はHamlet  Summerという劇が観られます。
正面
向かって右手
ぐるっと入り口側
左奥に教会の入り口。
街にある教会の一部で、王族のための祈りの場でした。
ここはカトリック。しかしハムレット殿下のご遊学先は…
右奥から塔の上まで145段。3回上りました。

上から見ると真四角にお城が聳え立つクロンボー。
入城したときに渡されたパンフレットに地図と解説が載っているのを確認しつつ、帰ったら読もう!と直感で中を見学しました。

entranceから入ると、
スタッフの方の解説付きguide案内板があります。
初日に2周目のとき英語で聞きましたが、
歴史や文化などいろんな豆知識を教えてもらえます。


基本的に写真撮影はぜんぶ可能でした。
ここからはランダムに載せています。

王女様のお着替え部屋。
来賓室
ドアの位置がぜんぶ同じで、ずっと部屋が続いてる感じが
なんとも不思議な感覚になりました。
王族のベッドルーム。2日間で配置が変わってました。
たまに位置を変えることもあるみたい。
「Free touch」で体験可能だったので触ってみました。
うーん、暗い…日本のお城もなんか暗いですよね。
せっかくなので我が家のぬい殿下にも。
ふわふわで座り心地よかったです。
王女の子育て部屋。窓際に縫い物のスペースがあります。
暖炉の前で絵本を読んであげたりしていたそうな。
政治の話をするお部屋。チェスも「Free touch」なので
実際に対戦してる観光客もいました。
特に説明が書いてなかったけど好きな雰囲気。
薬とかそうゆう系…?ファンタジーですね
ここも客間。リッチですね(そらそう)
こちらも客間。やっぱりどこか寂しげです。
天井の梁。木製なんだな…と時代を感じます。
史実の深さに圧倒されながら
(一人で回っても英語で解説が読めます)、
しかし考えてしまうのはハムレット殿下のこと。
何時間もお歩きになったという廊下はここかなぁ。
そんな廊下を抜けると豪華な大広間が。
いまのデザインにされたのは1900年代後半だけれど
シンプルながらも豪華な仕立てが
ハイセンスすぎて感動。12月はここにクリスマスツリーが
飾られるのだそう!いつか見たいな!
当時のヨーロッパ勢力図なんかも見られます。
The Chancellery。お手紙や書類はここでまとめてたそう
リアルな演出
王女様の部屋の化粧台にあった小物入れ。おしゃれ…
Library。世界中の本や地図が集められていたとのこと
王様のシークレットベッドルーム。猪かわいい。
叔父クローディアスも意外と小さな部屋で寝てたのかな〜とか、いろいろ想像を膨らませてしまいます。
1772年、マチルダが幽閉されていたという部屋。
ここもジグソーパズルで遊んでいいよ!スペース。
ううん…時間足りないかな…
なんとも情感あふれる角部屋の奥。
エーレスンド海峡が見晴らせます。

1420年代にエーリク7世によって建てられたとされるクロンボーですが、お城として機能し始めたのは1574年から1585年にかけてフレゼリク2世の大規模な改造が実施された頃。
しかし1600年代に焼討ちと落城があり、世界大戦時は軍の司令部ともなっていたため、創建当時の様子はもう存在しないのだとか。
天井の絵画だけが、当時のまま保存されているとのことです。

絵画の中には国立美術館からの映像を使っているものもありました。解説の演出がとてもドラマチックで、必見です。


美しい海に臨みながら、どこか寂しげな城の影に
どうしても愛しいハムレット殿下を想ってしまいます。


城内の写真を一部載せましたが「牢獄」とまで表現されるように、クロンボーには地下もあります。
もちろん教会も拝見させていただきました。
お土産屋さんや、当時お城で働くひとたちのためのキッチンも再現されていて、まだまだ載せきれません……!
Helsingørの街中も歩き回ったり、ホテルでの幸せな出来事もあったので、続きはⅡとして更新致します

ぜひまた覗いていただけると嬉しいです🇩🇰


朝陽を浴びるクロンボー。
1月のデンマークは8:30頃に太陽が昇ります。
ウキウキと朝陽を見に行きましたが、街の人々もみんな海に向かって太陽を見ていて。英語で話しかけてくださった女性は「毎日ここへ来て見てるのよ」と仰っていて、街の方々の地元愛に感動しました。