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スピリチュアルとかなんとか

人生は選択の連続。
日々大なり小なりの選択をしている。
たくさん考え、自分なりのシミュレーションを出すもの、パッと決めてしまうものなど選択の仕方も様々だ。

私は直感や見えない力に頼ることも多い。

台湾企業から採用連絡をいただいた後、後悔する人生は送りたくないと台湾へ引っ越すことをきめる。
そのことを両親に伝えることもなかなかハードルが高かったのだけども、私にとってもっと大変だったのは会社の上司に退職の意向を伝えること。

伝えて退職が決まれば、日本企業の正社員というレールを外れることになる。
それに対し、少なからず不安があった。

自分の背中を押してもらうべく、見えない存在(私は自分のご先祖様)にこの決断(台湾へ行く)が正しいというサインをください。
私は鈍感なので、はっきりとわかりやすいサインをくださいと心の中で唱えお願いした。

確かそれから数日以内だったと思う。
仕事中にあるお客様からの電話を受けた。
お客様に弊社の担当はお分かりですかと何回か聞いた。
もう数年前のことなので、記憶は曖昧だけれど、こんなやりとりだったと思う。

翌日、上司から呼び出された。
電話対応したお客様が大変お怒りらしく、今後、弊社とのやりとりをやめたいと。
それで始末書を書いて提出してくださいと。
こういう時って一方だけでなく、他方からも話しを聞く必要があるのではないかと思いつつ、わかりましたと返答。

そして、前からずっと伝えたかったことを聞いた。
「電話がかかってきた際になぜ女性社員が取らないといけないような風潮になっているんですか? 外線ならばほぼ営業やメンテ担当向けの電話でしょう」
すると、上司はやや驚いた様子で「電話は女性社員が取るものだろう」と。

そこからいくつか質問したような気もするが、結局平行線なので、その場を終えることにした。
しばらくして、もしやこれがサインなのではと感じる。

数日後、始末書を提出し、退職の意向を伝えた。もちろん引き留められることはなかった。

ある人にとってはこれがクレームを入れられた嫌な出来事にすぎないかもしれない。
だけれども、私はサインと捉えた。

直感とかスピリチュアルとか表現方法は何だっていいのだ。
要は自分の中に湧き上がったものを信じることができるか否か。
それが正解なのか不正解なのか、或いは違うものなのかは自分で決めることである。 
全て自己責任であり、人のせいにしないこと、そして自分の決断を後悔しないと決めること。

私にもあるさ、あの時ああしていれば良かったと思うこと。でもあの時はそうするしかなかったあの時の私が精一杯考えて出した決断なのだ。

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