日本から台湾企業への転職
台湾の会社で働いてみたいという方の参考になればと思い、私の経験を記してみようと思う。
※これらの情報は私が就職活動した約7年前の情報なので、現在とは異なっているかもしれません。
ちなみに私のスペック
・30歳を超えているのでワーキングホリデービザは使えない
・台湾の大学卒業ではない
・日本の短期大学、英文科卒業
・中国語ほぼほぼ話せない
・保持している資格は自動車運転免許証、日商簿記検定2級、TOEIC795点
・日本企業では営業事務と経理事務と担当
・日本語教師には向いていない
台湾で働いてみたいと思い、台湾、転職などのキーワードを入れインターネットで検索すると、まず人材紹介会社への登録をすると書いてあることが多い。
が、多くは中国語が要ビジネスレベルであることや実際に問い合わせてみると4年大卒業の方を対象としていますとぶっきらぼうな返答が来たり。
(この人材紹介会社はスタッフの対応含めておすすめしない)
それから台北掲示板という台北在住日本人向けの情報交換掲示板で労働許可を申請してくれるオフィス業務の求人を見つけたので問い合わせしてみる。
⚫︎台北掲示板
求人は飲食アルバイトが多いけれど、たまに正社員募集もある
人事の担当者より履歴書と職務経歴書の提出と簡単なメールテスト(お客様へのメール返答)の連絡があり、提出後、面接日の相談(Skype)。
後日、面接を行う。
いくつか面接を受けた経験から言うと、内定いただけそうな会社は面接時に具体的な勤務内容や条件の確認が多い。
その時も同じく、日本のお客様対応がメインのため中国語能力はさほど必要ないことと、いつ頃から入社できるのかの確認だった。
※台湾企業は欠員募集が多いため、基本的にすぐ入社してくれる方を希望している場合が多い。入社時期は会社側との相談が必要。
確か7月くらいだったと記憶している。
面接があまりにも簡単だったため、翌月台湾に旅行に行く際に事務所訪問をお願いし、長年勤めている日本企業を退職するには後任探しと引き継ぎに時間がかかることを伝えた。
翌月、渡台時に事務所訪問し、対応中の案件や休みのこと、条件など直接確認する。
日本帰国後、年内に日本企業を退職意向を伝え、翌年3月入社と内定を証明する資料を作成いただき、同時に労働許可申請に必要な資料を別途連絡するとのこと。
事務所訪問からその年の年末は、日本企業の退職準備と台湾の労働許可のための資料集めをする。
⚫︎台湾の労働許可申請に必要なもの
・証明写真(パスポートサイズ、背景は白色)
・パスポート顔部分ページのコピー
・日本企業の在籍証明書
短大卒は5年以上である必要があり、担当業務も記載されている必要がある
・最終学歴の卒業証明書
・労働許可申請にあたり強みとなりそうな資格証明書のコピー(あれば)
年末で日本企業への出勤が終わり、年明けから台湾への引っ越し準備に専念しようと思ったのだが、ビザについての連絡がなく渡台日程が決められない、、、
台湾企業へ進捗を確認したところ、一度申請したが複数の理由があり(※下記に記載)、労働許可が降りなかったが、再度、申請してみるとの返答。
そして約一週間後、労働許可が降りたので、予定通り3月入社してください(時間にして入社1週間前くらいだったと思う)とのことで、市役所での手続き、引越し手続き、飛行機予約を急いで行う。
本来ならば、日本にある台湾領事館で居留ビザを申請して、台湾入国をしたかったのだけど、(申請には労働許可原本が必要になり、許可が降りるまで待つ必要があり、3月入社日に間に合わないとのことで)台湾で申請することになった。
ちなみに入国時の税関にて労働許可のコピーを見せて、台湾で居留ビザを申請することを伝える。そうしないと、観光ビザ=ノービザの90日間滞在のスタンプを押されてしまうから。
台湾入国後、居留ビザを申請し、許可が降りたら約2週間以内に居留証の申請をする。
居留証申請には住居契約書の原本を見せる必要があります。
⚫︎転職時のポイント
自分が読んで感動するくらいの履歴書と職務経歴書を作成する
ある意味、書類審査で大方、採用不採用が決まると言っても過言で無いと思う。
⚫︎労働許可
必要資料を集めれば必ず労働許可が降りると勘違いしている人が多い。
日本企業での業務は台湾企業で携わる業務と同等或いは関連性がある必要がある。
日本企業では飲食経験のみの方が台湾企業でのオフィス業務を行うとすると関連性がないとみなされる。
⚫︎学歴大事!
短大卒は高卒とみなされ、5年以上の職務経験が必要とされる。
が、私は10年以上の職務経験があったにも関わらず、労働許可が降りず。
大卒であれば、許可は降りたのでは???
⚫︎関連資格
短大卒の私は台湾企業で会計を行う、かつ、日商簿記検定2級の証明を追加して、労働許可が降りる
会計業務はあまり好きではないのだけど、日商簿記検定の資格は別の場面でも助けてくれ、海外就職をしたい人は資格取得してもいいのではと思う。
それから、自分は条件を満たしている、資料は全部揃えたと思っていても、最終的に労働許可を出すのは勞動部なので、許可が降りるまでは安心できない。
ただ、申請する際のコツがあるので、これは申請する企業や会計事務所の腕になると思います。