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妄想爺のとんでも史観 (26) エネルギー
妄想爺のとんでも史観 (26)
エネルギー
人が生活を営む為に必要なもの、エネルギー。
食物の調理に使用し、食べ易く栄養の吸収を最大限にし、長期間の保存が利くように出来たり。
寒い時期に暖を取ったり、夜に危険な害獣から身を守る為だったり、歩いたり集まったりする時の照明だったり。
火ですね。その火は主に木を燃やして得ていました。
なので、木の枯渇した地域は人が住まなくなります。文明の終焉は、木の植生と関連していそうです。
木以外にも、火を得るエネルギー源がこの国に、実は有ったのです。
しかも一年周期で再生される、今流行りのSDGZを先取りしていたもの。
草 です。穀物を収穫した後の茎だったりもします。
魏志東夷伝倭人条のも書いてあります。「草木茂盛し、行くに前人を見ず。」草木が盛んに茂り、歩く時、前の人が見えないと。
草や茎を乾燥させるとよく燃えます。長時間は無理でも焚付けには適しています。火力も強い事が多いです。
例えば、稲わら。カツオのたたきを作るときに使用します。一気に燃えて短時間で表面だけを調理する事が出来ます。
他にも、大豆を収穫した後の茎。二抱えもあれば、実は五右衛門風呂も沸かせます。熱が逃げない様にしないと難しいのですが。
麦の茎は燃やすより、他の材料に使用したほうが便利が良いのです。屋根を葺いたり、蓆を作ったり。
稗や粟の茎も似た様に使用できます。
数年で直径2,3センチになる雑木が原野に生えたりします。
漆の木だったりします。草刈り機で根元を切り、倒します。樹液が肌に着くとカブレます。
その樹液を使った装飾品や食器が有名ですね。
世界最古の漆製品は、中国から出土した7000年前の物だと言われていました。
しかし、この国から9000戦年前の装飾品が発掘されています。
この国から大陸へ、製品や技術が渡ったのでしょうか?
この木も燃料にはなります。
木を燃やした後には、燃え切ったものは灰になり燃え残ったものは炭になります。
その炭を集め、砕いて粉にして、でんぷん質と合わせて捏ねると、炭団(たどん)ができます。
優しい燃料、暖房資材が出来上がります。
でんぷん質は木の実から採取します。ドングリなどは山にあります。集落でも栽培したのだと思います。
炭そのものも作ったのでしょう。粉になった炭も利用した事でしょう。灰も土器で作った火鉢のような物へ入れて、燃焼制御に使用できます。
灰は、山菜や畑でとれた植物のあく抜きにも利用できます。
古代の人は、チャレンジャーですね。いろいろ試してどうにかして食べようと失敗を繰り返し、最良の方法を見つけました。
食べることで、エネルギーを蓄えたのです。
そんな食物や調理の方法や、体調管理にはこれが良いとかと言う知識やスキルは、主に女性が担いました。男性もいたと思います。
村や集落の中から出かけて行き、魚や小動物を取って帰る役割の男たちを待つ女たち。
役割分担です。
女性も狩猟へ出ていく人もいたと思います。その能力があれば、引き留める理由は有りません。
木を伐り、炭を作り集落へ持ち帰る人。
それを使い調理し、一緒に食せるようにする人。
暫くの間、生きていける食料を確保しようと出かけていくパートナー。
その帰りを待ち、疲れを癒すための食事を支度するパートナー。
それぞれが今日と明日を生きるエネルギーを与え、蓄えていきます。
役割分担だと思います。
搾取するものが現れたとします。バーターするものは無かったのでしょうか?
集落を守る。村を守る。国を守る。治安維持を担う。その為のエネルギーを分けてもらう。いえ、供えてでも行動してもらう。
エネルギーがどうしても必要です。
全ての住民が、自身の手で家族を守れるのなら不必要な存在です。
出来ますか?、、、役割分担です。
搾取と呼ぶ方々は、お仕事でおっしゃっていると思います。ご苦労様です。
現代において、エネルギーとは生活の為の灯りと熱と潤いですよね。
電気、ガス、水道、ガソリンや軽油、重油。太陽と水と火。そして原子力。
この国には、内緒にしておきたいエネルギーが、莫大眠っています。
海底に沈む、メタンのガス玉。日本海溝近くの奥底にあるらしい、世界最大級の油田、ガス田。
産業にも宝飾にも使用する、金を始めとする貴金属。電気機器を作るのに有用になった希土類。
エネルギー大国のこの国。
守るのは、誰なんでしょうか?
人に頼るのですか? 自分たちで守らないのですか?
行動するための、エネルギー不足でしょうか?
ではまた、お会いしましょう。
ごきげんよう。
やまとやじろべえでした。