【エッセイ】「乙一」の5つの顔を知った日
今日は、小説家・乙一さんのお誕生日だそうです。
乙一作品との思い出は、高校の頃。
当時の彼氏で現在の夫に薦められたのがきっかけでした。
当時、乙一さんの小説はたくさんコミカライズもされていて、原作とコミックの両方を読み比べていたように思います。
気負わず、平易なのに、想像が掻き立てられて、優しくて、恐ろしくて……、そんな乙一さんの文章が好きでした。
大学卒業後、趣味としての読書から離れてしまっていたこともあり、ここ数年乙一さんの作品に触れることはありませんでした。
久々に名前を聞き、最近はどんなものを書かれているのだろうと思って調べてみると、びっくり!
なんと、乙一に加えて、4つの別名義で作家活動をされているではありませんか!
「中田永一」として恋愛小説を、「白山朝子」として怪談を、「越前魔太郎」の内の1人としてSFミステリーを、「枕木憂士」として映画エッセイを書かれているとのこと。
しかも、本名の「安達寛高」の名義で映像作品の制作もされているというから驚きです。
しかも、2016年には、乙一、中田永一、白山朝子、越前魔太郎の短編を集め、安達寛高が作品解説をするという『メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション』という「ひとり」アンソロジーが出版されていました。
また、2022年にも、『沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション』という同じコンセプトのアンソロジーが出ていました。
このユーモラスな発想、素敵すぎる!
往年の乙一ファンとして、「これは読んでみなければ」とアンソロジー2冊を早速ブックリストに加えました。
読み終わったら、それぞれの名義の作品も読んでみたいものです。
乙一さん、お誕生日おめでとうございます!
ブランクを経て、また応援させていただきます。