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第1回ジョージアフェスティバルへの道(4)失われた3年間で育ったもの

コロナで「失われた3年」・・・
メディアはそう報じているが

その中で
コロナの恩恵を受けたジャンルがある。

それがジョージアンダンスだ。



世界中の都市がロックダウンした
2020年の4月も半分過ぎた頃
師匠から
オンラインレッスンを受けないかと
連絡があった。

丁度、私もZoomを導入し
生徒に無料レッスンを提供しながら
使い勝手の試行錯誤の日々を続けていた。

1回目はお試しの無料レッスンだった。

そこではZoomでの最大の難点
動きと音がズレる欠点を
上手くカバーしたレッスンが提供された。

これは、行ける!と思った。

その時日本では毎日のように
「新しい生活様式」というタイトルで
「ダンスや体操など身体を動かすことは動画サイトで無料で」と
当たり前のように報じられていた。

ロックダウンで
まず初めにキッズ会員が退会し、
経営が行き詰まったバレエスタジオはじめ
さまざまなダンススタジオでは
スタジオの家賃が払えず
次々とスクールが無くなっていった事実に
メディアが寄り添うことはなかった。

アートはタダじゃない。

どれだけの時間とお金をつぎ込んで
習得した知識と技・・・


それを言うなら

「インターネットを使った動画などで”有料”で」
だろうが・・・。

これが日本の一般の人々の
芸術全般に対する評価なのだ。

そんな中で、

都倉俊一23代文化庁長官が
「アートは生活の中に必要である」と
文化庁のHPでの声明を掲げ
AFF(アートフォーチューチャー)事業は
希望だった。


話を戻そう。

日本で教える人がいないので
言葉もできないジョージアへ単身飛び
習うしかなかった私には
「オンラインで習える」ことは
夢のような出来事だった。

そして同時に

「ジョージアのアーティストも
仕事に困っているのは日本と同じはず」
と思いを馳せ

オンラインで
ジョージアンダンスを習ってくれる人を
必死で探した。

そして私含めて
4名の参加者から
ジョージアと日本を結ぶ
最初のオンラインレッスンは
スタートした。

1か月経った時に
2019年にお世話になった
トビリシにいるノグチさんに
男性のオンラインレッスンの話を
持ち掛けた。

まずは6月に
次男のプライベートレッスンを
お願いしながら

トビリシとの通信の安定度
フリーズしたときの対処
音声の大きさ
音楽の流し方
音ずれ問題など
様々なところを洗い出し
改善していった。

ご存じの方も多少いると思いますが、
次男に加え
同じ町内に住んでいたジギットくん
もう一人の男性の受講者の3名で
男性クラスが
7月から立ち上がった。


そこから
ノグチ先生とのお仕事の繫がりが
始まりました。

年が明け、2021年は
日本に一時帰国される
ノグチ先生をお迎えして

Dance Dance Dance Yokohama までの
10か月
お仕事を一緒にして頂き
2021年はとても
賑やかな1年となりました。

この年は、
スタジオレッスンを再開していたので
ノグチ先生の為にも
沢山の生徒集めに
力を尽くした1年でした。


2022年には
OTANTIK BUNKA 主宰のMさんに
沢山のホール公演へ出演の機会を頂き
ジョージアンダンスを広めることができました。

Mさんは
前年12月にノグチ先生と私を
ホール公演に出演させて頂いた。

ご自身の専門は
トルコ民族舞踊、
アゼルバイジャン舞踊
にもかかわらず

その枠を超えて

審査が厳しい、と評判の
AFF事業に応募し
民族舞踊を愛する
様々なアーティストの為に
ご尽力下さった素晴らしい方です。

ここで再び感謝申し上げます。

ホール公演に出演するということは
コロナ禍の中でも
観に来てくれる人を
集めなければいけません。

Mさんへの感謝を胸に
この年、2022年は
とにかく集客を頑張りました。

また、同年2022年には
私の活動を2020年より応援して下さる
Y先生から
ベリーダンスフェスティバルへの
出演のお話を頂き
今回の
「第一回ジョージアフェスティバル」を運営する
S様とのご縁を繋いで頂きました。

ベリーダンスフェスティバル
トルコフェスティバル
トルコフードフェスティバル

ホール公演では
お金を頂いてご覧いただくので
プロの方に出演いただき、

野外イベントでは
ジョージアンダンスを習って下さる
生徒さんたちを主体に
誠心誠意をもって務めさせて頂きました。

1月のバルカン・コーカサスフェスでは
1時間の枠を頂き
今まで紹介できなかった
ジョージアンダンスの
レパートリーを

生徒さんたちと共に
沢山披露することができました。

そしてS様から
「ジョージアフェスティバルを開催しませんか?」
とお話があり
2023年5月のこのフェスに繋がりました。

集客ノルマ無しで
会場費、設備費、スタッフ費などの収支を気にせず
沢山の方々にご覧いただけるこのS 様のイベント。
夢のようです。

いつも自分でイベントを主催するときは
集客、収支のプレッシャーを
背負わなければなりません。

このイベントには
オンラインで学んでいる
ジョージアンダンス愛好家たちも
日本各地から集まりました。

交通費や宿泊代まで
自己負担して
踊りに来て下さる方々。

私もそれに応えるべく
交通費、宿泊代などの収支を度外視で
大阪へは8月と12月
名古屋には9月に

1人でも
リアルにレッスンを受けたい生徒さんが
そこにいれば
馳せ参じました。


その心意気が届いたのかと
S様からの
「ジョージア」単独の
フェスティバルのお話があった時は
本当に嬉しかったのです。

「どんなフェスでも
第1回は規模的には大きくはなりません。
収支はマイナスになると思いますが、
何回か開催するうちに
大使館が認め、後援を頂ければ
参加企業も増えます。
認知度が上がれば大きくなっていくので
頑張りましょう」と、

心強いサポートの言葉も頂き
今日、ここまで
フェスの準備を進める事ができました。


ーーー

結果、この3年間
とにかく

応援して下さる
様々な方の気持ちに応えるべく

ただ、ただ自分でできる限り
がむしゃらに頑張ってきました。

それが結果として
ジョージアンダンスを
沢山の人に知って貰うことに繋がり

今回、20名近くの生徒さん達と共に
ステージを務めさせていただきます。

アマチュアの舞踊団ではありますが
この3年間に育ったものを
これを読んで下さるあなたに見て頂きたい。



日々
レッスンでお会いする生徒さんたちの
「楽しい~♪」と
ニコニコ笑顔に力を頂く日々です。

そんな彼女たちの応援を
どうか宜しくお願いいたします。





ダンスにご興味のある方は
ジョージアンダンス倶楽部と検索してご連絡下さい。




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Sapphira
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