野球観戦だけではない! "スタジアムの楽しみ方"
観戦記第5弾は、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアム。
今回は、6月4日(土) に開催された東北楽天ゴールデンイーグルスとのセ・パ交流戦について紹介していく。
交流戦SERIES 2022は「野球好きに贈る交流戦」をテーマに本拠地で全9試合が行われた。これまでの土日開催試合で12連敗という状況のDeNAであったが、3万人(収容定員100%開催)を超える来場者の前で土日の連敗ストップを果たした。
オリジナルTシャツ
6月3日~6月5日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦の3試合を対象に「オリジナルTシャツ」付きチケットが発売された。Tシャツのデザインはチームのシーズンスローガンである「横浜反撃」にちなみ、選手が試合中に見せる「反撃のシャウト(雄叫び)」を表現したもの。全15選手 計11種類のデザインが用意されており、入場口でランダムに配布される。初めて来場した人もTシャツを貰い、身に付けることで選手を知れる良いきっかけになると感じた。
昨シーズンの交流戦でもスローガンをもとにしたTシャツ付きチケットが販売されていた。「Tシャツを身に付けて一緒に戦おう」というメッセージが込められている。グッズを身に付けることで応援により熱が入り、周囲の人やチームとの一体感を感じながら楽しく観戦することができるだろう。
スタジアム限定ミネラルウォーター
スタジアム場内の自動販売機で販売されていたのは、大人気商品の「横浜DeNAベイスターズナチュラルミネラルウォーター」である。地元・神奈川県横須賀市走水で採水された水が選手デザインボトルに詰め込まれている。
ミネラルウォーターは1本200円の全24種類がランダムで販売されている。迫力ある選手の写真をデザインをしたオリジナルボトルは、集めて飾りたくなる。今回訪れた際には2022シーズン第1弾が販売されていた。過去の販売状況を見てみると、新たな弾やYOKOHAMA STAR☆NIGHTバージョンなどの販売もあった。
スタグル
横浜スタジアム内には定番グルメの他に選手プロデュースグルメなど、様々な種類のお店が並んでいた。
①選手プロデュースグルメ
Cafe Victory Courtやコンコース各売店にて、選手・監督・コーチがプロデュースしたグルメの販売が行われていた。選手・監督・コーチが打ち合わせから試食までを行っており、出身地にちなんだグルメや選手の好みのグルメなどが展開されている。第2弾では全7商品が販売された。
プロデュースグルメに関連して、直筆サイングッズプレゼントの企画も実施されている。スタジアム内店舗で販売されているプロデュースグルメ商品の写真を #ベイプロデュースグルメ のハッシュタグを付けてTwitterに投稿すると、選手・監督・コーチの直筆サイングッズが当たる抽選に応募できるというものである。(第3弾は 6/24より開始)
ハマスタキッチンと題し、選手による商品の開発秘話などの舞台裏が公式YouTubeで公開されている。
②ズッバーン! NICE PITCHING
DeNAで今シーズンからスタートしたイニング間に行われる新イベント。二回裏終了時に実施され、選ばれた代表者1名のストライク数に応じて来場者全員に「すてきなこと」が起こるというもの。
6月4日の試合では、ハマスタの人気定番商品「ベイメンチ」のデミグラスソースのトッピングが無料となった。4回裏終了時までの限定ということで、試合中にも関わらず多くの人が並んでいた。
試合日によっては芸能人のゲストが登場することも…
私が当日食べたのは、ハマスタ定番のみかん氷。価格も400円(税込)と暑い夏の観戦にはぴったりの商品だ。
DREAM GATE STAND
試合中にスタジアム内を散策していたところ、人が出入りしているを場所を発見した。バックスクリーン横のエリアが立ち見エリアとして無料開放されていたのだ。当日のチケットを持っていれば誰でも入ることができる。
DREAM GATE STANDは『コミュニティボールパーク』化構想に基づく2020年改修の第四弾として新設された。球場と日常をつなげるフォトスポットとして誕生。外野スタンド間から横浜スタジアムを見渡すことができる。DREAM GATE STANDが試合中に開放されたのはこの日が初めて。(これまでの開放は開門から試合開始30分前まで)
スタンドとは違う目線で観戦を楽しむことができた。
PLAY☆LAND
コンコースの階段を上ったところ(内野コンコース4階)に「PLAY☆LAND」というエリアがあった。クレーンゲームなどが設置されており、多くの子供連れで賑わっていた。クレーンゲームの景品には、ここでしか手に入れられない限定品などが用意されている。
ベイスターズだけでなく、楽天のグッズが景品になっているクレーンゲームも用意されていた。場内のビジターグッズ売店も含めビジターチームのアイテムが手に入れやすい環境が整っている。
BAY☆LIVE PHOTO 「WINNER'S PHOTO」
横浜スタジアムでのホーム開催試合では、勝利時ヒーローインタビュー写真の当日販売を行っている。ヒーローインタビュー写真の他にも、当日の練習写真や試合写真の販売も実施している。ポストカードサイズで1枚300円での販売となっている。
コンコースでの販売だけでなく、自身のスマートフォンやタブレットから注文できるサービス「スマートBAY☆LIVE PHOTO」もある。販売サイトから写真の選択・決済を行い、表示されたQRコードを専用の機械にかざして注文した写真を受け取るというものだ。試合中に写真を選択し、都合の良いタイミングで受け取りが行える画期的なサービスである。
・おわりに
野球の平均試合時間は約3時間と長い。試合だけでなく、フォトスポット・グルメ・イベント・ショップなど、スタジアムの中には、それぞれが好きなことをして楽しむことの出来る環境が整っている。様々な観戦スタイルに対応したスタジアムは野球が好きな人はもちろん、一度も観戦したことのない人でも気軽に楽しめる工夫が為されていた。
⇓ 外野回遊デッキには飲食を楽しめるスペースが ⇓
ただの野球場としてではなく、スタジアムを「コミュニティ空間」として捉え、"野球"をきっかけにコミュニケーションを育むランドマークとしての役割を果たしているのである。