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新しい年、新しいものに出会う

昨日、雪の降る中、
2022年はじめての買い物が届きました。

届いたのは、こちら。


●福袋の思い出と、乙なもの箱を買うまで

いわゆる福袋のように、お店の人が選んだものが詰めあわされている箱です。

正直30代になってから、もう福袋を購入することはない、と思っていました。
若いころに買っていた福袋って、主に服なんですけど「こんなの趣味じゃない。サイズが合わない。着られないよ」で溢れていました。当たりが1つあればラッキーで、「すごく安いからお金の元はとれたかな?」くらいの感覚。大部分の服は箪笥の肥やし。箪笥がパンパンになったら、1度も着られないまま捨てられました。そういう経験を経て、10年以上買っていませんでした。

もう家にものは、増やしたくない。
福袋に対する不安もある。
だから、乙なもの箱をはじめて見た時も、「惹かれるけれど我慢かな?」と、思いました。

それでも、わざわざさんの思いを何度も読むうちに共感し、日本のものづくりを応援したい気持ちになりました。

全国各地の工場を訪問する中で、多くの工場に行き場のない在庫があるという事実を目にしてきました。厳しい検品基準を満たせずに正規品から除外された商品が数多く残っていて、工場の方々の悩みの種になっているのです。
しかしそうした商品の中には、「不良品」とするにはあまりに惜しいような、使用する上で全く問題のないものが数多くあります。
~中略~
たしかにちょっと訳ありだけれど、それも見方を変えれば、他と違った個性のうち。
そう思える商品を「乙なもの」として、わざわざが工場から買い取り、きちんとご説明した上で販売するという取り組みを2019年からはじめました。
~中略~
わざわざ倉庫に届いたこれらすべてを一つずつ検品・梱包し、新年の特別セット「乙なもの箱」に詰め込んでお届けします。
パンと日用品の店「わざわざ」乙なもの より


そして、何よりワクワクしました。
自分じゃ選ばないけれど、隠れた良いものが、世の中にまだ沢山あるんじゃないか。そういうものに出会うことが、人生の一つの楽しみな気がする。
そして、普段、いち消費者の私たちが目にすることはない「乙なもの」って一体どんなものだろう。
新しい年に、新しい何かに出会える予感に満ちていました。

最終的な決め手は、お店への信頼です。
これまで、このお店でいくつか買ったものは、気に入って使い、リピートし、飾って毎日眺めているものばかりです。だから、福袋特有の残念な思いはせず、きっと素敵な出会いになると思いました。

家の中のものを整理して、2022年元日、お迎えすることに決めました。


●届いた!箱の中身は

わざわざさんの営業開始は、1月5日だったので元日にオンラインで購入してから、しばらく間がありました。その間の私ときたら!サンタさんに手紙を書いてから、クリスマスを待ちわびる子供のような気持ちでした。
雪の降り始めた中、現れた宅配員さんは、まさしく遅れてやってきたサンタクロースに見えました。

宅配サンタさんから段ボールを受け取るとずっしり。なかなかの重さです。

いざ開封!

沢山詰まっていて、テンション上がる
並べてみました。乙なもの箱〈其の弐〉です。


入っていたものに、一つ一つ説明はついていなかったので、調べてみました。おそらくこれで全て。

【HASAMI PORCELAIN】プレート大
【HASAMI PORCELAIN】プレート小
【HASAMI PORCELAIN】ボウル大
【東屋】蓋付碗(湯呑)  
【東屋】丼鉢
【アイザワ】ウラゴシ
【アイザワ】ヘラ
【KINOF】すぎのマスク
【東屋】麻布十四番
【東屋】麻布十四番
【わざわざオリジナル】アクタノレッグウォーマー

たっぷり11点。

波佐見焼は、食洗器でも洗える焼き物、シンプルで使いやすそうな形で、以前から気になっていたものでした。また、プレートとボウルは重ねられるのもうれしいポイントです。

それから今年は、吸水性がよく乾きやすく、しかも丈夫という「キッチンリネン」デビューをしたいと思っていたので、「【東屋】麻布十四番」が2つ入っていたのも良かったです。

また、さっそく今朝、七草粥を「【東屋】丼鉢」で食べ、「【東屋】蓋付碗(湯呑)  」で緑茶を飲みました。

他のものも、じっくり使っていきたいと思います。


●どこが基準外?

正直、素敵なものばかりで、どこが基準を満たしていないのか分からないものもありましたが、ここかな?と思ったところを載せてみます。

釉薬の垂れ。本来白い生地がちょっとグレー?
湯呑みの縁の部分、ほんの少しの凹み。
手触りは滑らか。
裏側の傷。これなのかな?
表側や縁は何も見当たらなかった。


どれも、10個並べれば、違いがわかるかもしれませんが、それだけを見ても素人にはほとんど分かりませんでした。

釉薬の垂れなんかは、比較的わかりやすいです。ただ、もし10個並べて置かれていたとしても、この子を持ち帰るような気がします。
他のはつるんとしていて、この子にだけ垂れの表情があるなんて、なんとも愛らしい。

基準外とは、ある種の特別感ですね。
買った人とその物との絆を、より強めてくれるもののような気がしました。


●買い物との向き合い方これから

今回、買い物全てを悪として、
我慢する必要はないのだと改めて思いました。

買うことで応援できることもあるし、
買うことで心も身体も、ワクワクして元気にもなる。
家の中も少しものが循環して、より居心地が良くなる。

じゃあ、何を買うか。誰から、どう買うか。
きちんと買ったものを大事に出来るのか。
それが大切なのだと。

ゴミとして捨てられてたかもしれない「基準外」のものを買って、使ってみる。
楽しく、しかも新しい買い物の選択に、今回出会えた気がしました。

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せやま南天
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