「お前が死んだら泣く奴ここに居るからな」と言われた瞬間、雨が降った。とんだ雨男である。お前が飛び降りた時に俺の顔は少しも過らなかったのかと思うと悔しいようで寂しい。怖くて聞けていない。俺もお前が死んだら泣くんだぞ。
結局彼が乗っていたキラキラ輝く船は幻想を見せられていただけで、夢から覚めてみればただの泥舟だった訳だ。僕が今乗ってる船はどうなるんだろう。パーツの至る所が変わって元の形も色もしていない船を僕は今まで通り愛せるのだろうか。僕じゃなくても、愛してくれる人は居るんだろうね。虚しい世界ね