※腐)二次創作小説の【書き始め方】について

昨日このようなマシュマロをいただきました

ご質問いただきありがとうございます
世の中にはその手の書き方講座はいっぱいあるし
「そっち見たらええがな」「その方が分かりやすいがな」
なんですけど、サンプル数増やしておいた方が色々試してみて「私にはコレが合う!!!!」と思える瞬間が訪れるかもしれない
そう思い、あなたの創作の一助になればと思いまとめました(長い言い訳)

※注意※
・BLです 気を付けな
・身内向けなのでジャンルの話どころかCP名(瀬見白です 地雷の人はいまのうちに逃げよう)もバンバン出ます あしからず


書き始めのパターン いろいろ

書き始めのきっかけって、色々パターンがあって
おおむねですが、、、、
①言わせたい台詞
②見たいシチュエーション・シーン(場面)
③書きたいテーマ・イベント

のどれかを起点とし、組み合わせの結果
妄想が発酵しているかな?と思います

私がやりがちなのは
・台詞を軸にして、場面を展開する(①+②パターン)
・イベントを軸にして、台詞と場面を考える(③→①+②パターン)
です

<前準備>ネタ帳について

言わせたい台詞、書きたいシチュエーション、場面……
これはオタクならみんな絶対山ほど浮かぶと思うので、
浮かんだら即(!!!)スマホなりメモ帳なりTwitterなりに記録します
いわゆるネタ帳です
即だぞ 即
後でやろうは馬鹿野郎です(忘れるんだなこれが)

ちなみにもう云十年前の話になりますが
学生の頃なんかはメモ帳をどこに行くにも肌身離さず持っていました
それこそ移動教室のときも通学の時も胸ポッケに入れており、うっかり書いているときに覗き見されても大丈夫なように可読性を下げに下げたちっっっっっっっっっさい字でびっしりと書き連ねていました(傍から見るとたいそうキモこわかったろうなと思います 今はスマホがあるので無敵)

1年くらい続けると結構貯まっていくので、筆圧を高める助けになります ネタ帳を作るのは自分の妄想のタネを捨てずに残す訓練のためなので、慣れると必要なくなります
わたしのようにずぼらな人間でもできます
初心者がぶち当たるのって
「書き始めたけど2,3行で終わっちゃう」
だと思うので、ネタのストックがあれば隙間を埋める作業をやる時の助けになりますよ
(とはいえこの「隙間を埋める作業」がいまだにしんどい これは慣れるしかない 長距離走と同じです いつかは終わる)

■御託はいいから本題にいこう!!!!■


質問くださったの瀬見白(HQ)の人みたいなので瀬見白の話から例を出します
よりによってなんでそれやねんと自分でも思うのですが、唯一メモ(兼プロット)が残ってたのがこの話なので、、、

この話は「5歳児くらいのしらぶくんを育ててるせみさん書きたい」というアレな欲が発端です
振り落とされないで~~~;;(ちなみに残念ながらショタえろ話ではない)

これは前述の
・イベントを軸にして、台詞と場面を考える(③→①+②パターン)
のパターンですね

①なんでもいいから書く(プロット)

まずメモ(兼プロット)を書きます
プロットは大事です
地図がないと知らない場所を旅できないので
推しCPは無限の宇宙

という訳でわたしのプロットの第一行目 ↓↓

5歳児のけんじろうくんと一緒に暮らしているセミさん

「分かり切っていることを文字に起こす必要が?」と
合理主義の賢いみなさんは驚かれるかもしれないですが、
とにかくなんでもいい
アホみたいな文でもいいから、
最初の一文字、一行を書くことが大事です
やる気は行動から!

なんでもいいから書く、埋める★ ←重要!!!!

②台詞(会話文)を考えてみる

テーマ(大軸)は決まったので、次は台詞を考えます
なぜならその方がたのしいからです
「なぜセミさんが子供を育てているのか」とか整合性とかちゃんとしたことを考えるのは愉しくないので未来の自分に託します

台詞はワンフレーズでいいです
ひとつふたつ浮かぶとあとは芋ずる式に掘り起こせます
自分のCPへの狂気を信じてください

「はやくおとなになりたい」
「おれのほうがせみさんのことすきなのに」

あ~いいじゃん これかわいいやん! と思ったけど、
「おれのほうが」ってことは比較対象がいるやん、、、
と気が付いてしまいました
しょうがないからせみさんに彼女がいる設定にしました(※なぜ奥さんではいけないのかというとセミエイタと結婚するのは私の国の法律ではしらぶくんだけなので)
というわけで

せみさんが彼女を連れてくるとすごく不機嫌になる

がメモに増えました
あと書きたいシチュエーションはなにかな?と思った時

生活感のある描写

だな、と思いこれもメモ
(意外とこういう当たり前なことすらも書いてるとごっそり記憶から抜け落ちるのでなんでもメモしています)
あと言わせたい台詞は……

「せみさんて手のかかる子が好きでしょ」

こういうマセたこと言うガキかわい~^^
で、これを起点にメモのなかで会話を作ります

「せみさんて手のかかる子が好きでしょ」
「急に大人みたいなこと言うなお前」
「おとなだもん」

でも「こんな大人びたことを言うのにやっぱガキだな~^^」
と思わせるためのエピソードと
「はやくおとなになりたい」に繋げるためのエピソードがいるよな

彼女と話し始めるとあのね、あのね、と邪魔してくる
「けんじろう、いまお話してるだろ。邪魔すんな」
「いや!!!」
泣き出す

これくらいざっくりでいいです
書くことが大事 整えは最後!!!
最初からきれいにまとめようとすると疲れます

ちなみにこのあたりはうちの姪っ子甥っ子たちをモデルにして妄想を膨らませました
体験したことないことをエアプで書いていることが9割なのですが、
実体験がともなうと文章描写がやりやすいので
小説書くのラクにするためにも体験できることはなんでも体験しといたほうがいいなと時々思います(だがおれは引きこもり……)

閑話休題

しかしこれはセミシラです だがしかし おれはインターネットに揉まれた令和のオタク おれがいくらペドでも、せみさんをペドフィリアにはしたくない そんなセミエイタは解釈違いです

「おとなになったら、おれとけっこんして」
「いまお前五歳か……十五年も待ったらおれもうアラフォーじゃん……なっげぇな」

なので、ちゃんとしらぶくん(5)の愛の告白を断らせます……っ、ううぅ……なんでだよぉ……結婚しろよ……でも15年待つのはそれはグルーミングなんだよな……それはやっぱ……ダメ……だってしらぶくんの自由意志でせみさんを選んで欲しい……ていうかそもそも幼い子をグルーミングする光源氏のようなせみさんは嫌だ解釈違いすぎる(←めんどくせ~オタク)

③辻褄を合わせる

ここでひらめく

夢オチにしよう

これが普通の小説なら夢オチなんてのはクソすぎご法度です
だがこれは二次創作 なんでもありのワンダーランド ストーリーがおもしろいとか面白くないとかそういう概念から解き放たれているハッピーユニバース おれは夢オチをするぞジョジョォ~~~~ はい(スン……)

ということで、夢なんだから何してもいいよね^^
とりあえずお酒飲んでたことにすれば大体のことは何とかなります
わたしが社会人パロばかり書きたがるのはそのせいも大きい(小声)
お酒は二次創作の万能薬です 何でも作れる博士がいたり、異能力とか、ほあたとか、違法マイクとか、そういうのある世界観っていいよね~~~(小声)

ここで「前からこういうシチュエーションで書きたいと思ってた」やつをネタ帳を漁って引っ張り出します
今回は
「(攻め目線で)両思いっぽいのに、なぜかそれっぽい雰囲気になって迫っても毎回流されてしまい、結局つかず離れずの距離を保っている」
を採用
これをBパートとし、
最初に考えてた5歳の話をAパートと定め
B(イントロダクション)→A→Bの展開にしよう! と決める

Bパートがまだ膨らみきってないので
弾みになるようなポエムのような攻めの一人称語りを作ります(なぜなら一人称語りポエムを書くのが好きだから)(好きなことから手を付けるのがやる気を維持する秘訣です知らんけど)
ポエムは恥ずかしいので載せませんが、この作品を読んだことがある人は「あれか……」と思われるかもしれない

しかしこのBパートを『正』にするには、
せみさんに彼女がいることへの辻褄が立ってない
ここで

・しらぶくんはせみさんになびかない癖に、せみさんが諦めて彼女をつくると近寄ってきて思わせぶりなことをしては別れさせるヤな奴
・せみさんは最近彼女と別れたばかり

という設定も捻じ込む
あと

夢:冒頭?
「おれらまだ付き合ってたっけ」
と言ってしまって彼女に殴られる

というネタも思いついたので入れておく

④オチを作る

そしてぼんやりとしたオチを考える
このとき作ったオチは

Bパート:
「付き合って」とあらためて申し込みをしたらOKをもらえる
いまままでOKを言わなかったのは具体的に告白をしてこなかったせいだった

というざっくりしたものです
わたしの思う推しCPの最終目的地は『愛』なので
おおむね「お付き合い」「一緒に暮らす(=結婚)」のどれかがオチになります
ほぼ全部の話が同じ構成ですが「同じ話書き過ぎだろバーロー」とか言われたことないので、こういうのでいいと思います知らんけど

⑤本文執筆

大体このあたりで、全部で1万字前後くらいにはなるかな?と予想を立てて
ようやく本文執筆を始める
といった具合です

本文は、まずは最初のさいしょ、始まりの導入部分を書くことがほとんどです
そのあとにラスト部分
それからプロットで作ったイベント(場面・シチュエーション、または台詞の意味)とイベントの間を繋げる文章を作る感じ

思いつかないときはとりあえず
会話文だけざ~~~~っと書き起こしたあと、
台詞と台詞の隙間に、【いまはどんな場面なのか】を説明する文章を挟み込んでいっています
(ごめんなさい説明がしぬほど下手;;)
たいそう恥ずかしいんですけど以下例文です

<プロット時>
「せみさんて手のかかる子が好きでしょ」
「急に大人みたいなこと言うなお前」
「おとなだもん」

<執筆後>
スプーンを咥えた幼い唇が静かに言う。
「せみさんて、てのかかるおんなが、すきなんでしょ」
思わず言葉に詰まる。
「急に大人みたいなこと言うなお前」
「おとなだもん」
唇をとがらせて、賢二郎は不満げに呟く。
そんな幼げな仕草で言われても、と瀬見は内心笑ってしまいそうになる。

◆まとめ◆

ざっくりと流れ(書く順番)をまとめると

①書きたい台詞(プロット)
②書きたい場面(プロット)
③本文の最初(本文)
④ラスト(本文)
⑤会話文や一人語りなど書いてて楽しいとこ(本文)
⑥書きたい場面と場面のつなぎ目(本文)

という
起承転結になぞらえると
プロット→『起』→『結』→『転』→『承』
の順番で書いてることが多いです

余談:文字数について

文字数はいっぱい作品数を重ねるうちに自分の得意な長さが分かってきます長い方がいいか短い方がいいかは好みなのかな?と思います
わたしは1万字前後が最も書きやすいタイプです
1000字以内とかでうまくまとめられると、流行りの文庫メーカーさんでいい感じに画像化できるので読んでもらえる機会が増えていいよなあ~と思います(あこがれ)
でも毎回10万字くらい書いてしまう京極夏彦みたいな腐女子もカッケ~~~~ってあこがれちゃう

結論 みんなちがってみんないい



ここまで読んでくれた人いんの?????
すご~~~い!!!!
おつかれさまです!!!!

こういう「これってどうやってるんですか」って質問をいただくと
「しゃあね~~な~~~~(歯茎剝き出し笑顔)」って渋々感出しながら最大級自分語りさせていただける大義名分ができるでうれしいンゴねぇ~~~~~
ていうか原稿600字くらいしか進んでないのにこの記事4000字も書いちゃった 何をやっているんだろう 私ってほんとばか あ、原稿終わったらまどマギ見返したい メモしておこう

もし他にも何かここ詳しく書いてほしいとかあればマシュマロください

あとどうでもいいけど私のnoteはスクショ転載フリーです(※メンションかリンクはつけてクレメンス)(どんなコメント書いてくれたのか見てニコニコしたいので)(悪口言う時はメンションつけないでね)

乙でした

ノシ(←インターネットの亡霊かよってツッコミがほしい)

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