見出し画像

潰瘍性大腸炎になって④

少しずつ潰瘍性大腸炎になった私のことをお話していきます。

よければ見ていってください。

潰瘍性大腸炎と診断されてからの印象的な出来事

前回の記事はこちら「https://note.com/s_uc_yuzukko/n/nf8eca9d526eb
まだの方はよければそちらからどうぞ。

...…つづき……


さて、前回の記事でお伝えしていた印象的な出来事とは…

潰瘍性大腸炎の再燃時のお話なので、
少し汚い話(排泄物の話)が入ります。
不快に感じる方はここで「戻る」ボタンを押してください。







19歳で診断され、そこから寛解になったり
再燃したりしていました。
それでも、気持ちが前向きになり
大学生活も楽しんでいました。

しかし、大学3年生の秋ごろ
また、再燃していました。

まぁ薬を使いながら、
大腸とうまく付き合っているつもりでした。

3年生というと、
就活をどうするかや
これからのキャリアをどうするかを
考える時期です。

その時も、就職活動に向けて
大学の自習室で勉強をしていました。

お腹が痛くなったので、
いつものように慌てて
トイレに駆け込みました。

しかし、その時は
個室に入ることはできたのですが
どうしても、ズボンをおろす

あと数秒…


あと数秒…

を我慢できず
漏らしてしまいました……

きっと、潰瘍性大腸炎で辛い思いをした人なら
この数秒(下手をするとあと1秒)
が遠いということが分かっていただけるのでは
ないでしょうか。



これまでの人生で
初めて味わう感情と感覚

もちろん、物心がつく前ならば
漏らしたこともあったでしょう。

でも、もう20歳も超えて
意識もはっきりしている中で
お尻から足に伝う、生ぬるい感覚
何が起きているかはわかっている

けれど…

どうしようもない…

とまらない…


診断されたときの気持ちがよみがえってきました。

自分は、トイレで用を足すこともできない
人間なのか…
そこまでの我慢もできない身体なのか...
こんな身体で、就職できるのか…
恋愛できるのか…
結婚できるのか…
生きていけるのか…と…
診断されたときに感じた
虚無感…
人としての尊厳のようなものを
なくしていく感覚…




トイレの個室で一人
涙を流しながら
汚れた床を拭き
汚れたパンツを処理し
汚れたお尻を拭き
少し汚れがしみ込んだジーパンを
ノーパンツで履き

一緒に自習室で勉強をしていた友達に
「体調が優れないから、急だけど帰る」
とだけメールをして

大学を後にしました。

今、冷静になって振り返れば
どこかで新しいズボンと下着を買えばよかったんですが
その時、頭にあったのは、
一刻も早く自宅に帰りたい
誰にも会いたくない
そういう感情だけでした。

帰宅途中に友達から、
「お大事に」という優しい返事がありました。
しかし、その優しさが余計に
自分が愚かな人間に感じさせて
辛くなったのを覚えています。

もちろん、友達が悪いわけではなく
未熟な自分が悪いんです。

もちろん、友達だから
どんなことがあったかきちんと説明すれば
分かってくれるはずです。
現に、今もその時の友達とは関係があります
でも、当時の私は
こんなことを伝えたら
自分はなにもかも失ってしまう
のではないかという不安から
伝えることはできませんでした。



寛解と再燃を繰り返す中で
自分の中である程度コントロールできるようになった
と思い込んでいた矢先の出来事のなので
ショックは計り知れなかったのでしょう。

しかも、時期が就活を始める
タイミングということもあり
これからのことを考えて余計に
虚無感にさいなまれたのだと思います。

この「大学3年生お漏らし事件」は
自分にとって一皮むける
転換期だったかもしれません。

...…つづく……

いいなと思ったら応援しよう!