気が付くと辺り一面血の海だった
こんにちは、亀山真一です。
右脚の傷口が開いてから早3ヶ月、悪化する時は一瞬なのに回復にはまだまだ時間がかかりそうです。
実はこの件において、僕はあまりドクターを信用していません。いや、言っていることは正しいんだろうけど……。
小康状態になってからオペやバックの話をされても、今は仕事を休んででも積極治療を受けたいと思うほど精神的にまいっていないんですよね。それに原稿の締切事情が変わって、とにかく書かねばなりません。
というわけで、毎晩傷口を洗って軟膏を塗って、包帯でぐるぐる巻きにする日々です。
ある晩、いつものようにガーゼを剥がしてお風呂に入る準備をしていると、傷口から血が滲んできました。
……まあ、たまにあるのよ。
幸い右手に解いたばかりの包帯を手にしていたので「包帯が血塗れになっちまうな、こいつは洗濯しないで捨てるかな」なんて考えながら直接圧迫による止血を試みておりました。
しばらくして出血が治まったように見えたので「さてお風呂に入るか」と立ち上がり、着替え片手に浴室へ向かおうとしたところ――。
気付けば右足からダラダラと血が垂れておりました。
……はい!?
とっさに今度はタオルで押さえ込みましたが、足元は既に血溜まりでした。しかも僕の部屋は和室で畳。
ヤバイ!
もう対処しようとするだけ時間の無駄というか、余計に部屋を汚してしまいます。後のことは母親に頼んで、僕は一目散にバスルームに駆け込みました。
止血のために右足を高く掲げた状態でシャワーチェアに座っていると、足元は段々と血の海になっていきます。
「殺人事件の現場じゃん」
様子を見にきた母から言われました。
実際は全く致死量に足りていないわけですが、バスマットにポタポタ垂らした血痕も含めて、雰囲気は完全に「自室で刺されてバスルームまで逃げてきたところで事切れた」って感じでした。
「大丈夫なの?」
「たぶん表面的な出血だから大丈夫じゃない?」
一般人なら見ただけでぎょっとするような大量出血ですが、僕は前科持ちです。過去に車の後部座席も血の海にしてしまったことがあります。
慌てて救急外来に駆け込みましたが、病院に着いた頃には出血は止まっていたためガーゼだけ取り換えてポイと帰されました。止血済みの傷口など、大学病院のドクターは逐一構っていられないようです。
読み通りしばらく右足を持ち上げていただけで今度こそ出血は治まり、無事にお風呂から出て自室に戻ってみると、畳の血痕は既に消えていました。
……はやっ!
僕はこんなにきれいにお掃除できないので、万が一実家を出るとなったら手入れの楽なフローリングの物件を探さなければなりませんね。
いや、それ以前にバリアフリー物件か。
出血なんか全然怖くない僕は、むしろ週4日勤務で限界に近づいている自分の体力が怖いです。
ホントに慣れるのが先か倒れるのが先かというところ。職場に着いてしまえばパソコンに向かうだけだけど、朝の通勤電車の中では本当に気持ち悪くて動けない時があります。(でも駅員さんが車椅子を押してくれるから職場には着いちゃうんですよね)
あと、怖いといえば次の企画の編集さん。
年末締切を設定して、こちらは既にプロットを送ったというのに思ったより反応が遅いのです。
コメントを待ってから本編に入りたかったけど、もう先に進んだ方がいいですかね。今はとりあえずライトノベルの方を、どうせたいした赤は入らないだろうと原稿返却前から細々と進めております。
年明けにはどちらも書き上げて、また新作の構想を練りながら新刊の宣伝を始めるつもりですが……さて、どうなることやら。