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トクトメノコト ③

とりあえずやってみる

私はこの言葉の使い方が自分と近い人に対して好印象を持つ傾向にある。
自分の中で思考を尽くした結果として「ま、いっちょやってみっか!」という風に使う人だ。

思考を放棄して、またはハナから思考することなく「とりあえずやってみるか」となる人は見ていて心配になる。
とはいえこのタイプでも、動きながら考えるタイプなんだなとわかれば好印象だ。

つまり、行動する人が好きなのだ。

勉強会にて

この前の勉強会にこんな社長さんがいた。
主催者が30代なので、基本的には30代~40代の参加者が多い中、ひときわ大御所の空気を放っている方が居た。

偶然目が合った時に向こうから挨拶をしてくださったので、近くに席を移動して話しかけてみることにした。
「どういうきっかけでこの会に参加されたのですか?」

すると、その社長はこう答えた。
「以前の不動産エキスポでセミナー後に何十人と受講者が居た中で、僕にだけ今度良かったら勉強会あるんで来てくださいって声をかけてくれたので」

と「え?そのぐらいの軽い感じでわざわざ来てくださったんですか!?」
社「うん。参加費1万円で、そのうちほとんどは僕の取り分やけど、それでも払ってやるわって気概があれば来てくださいって言われたのが面白くて、とりあえずどんなもんか行ってみるかと思ってきたんだけど、実際来てみて良かったよ」

ちなみにこの社長さん、日本でもめちゃくちゃ有名な地域のビルを入札で勝ち取ったり、海外でも現地法人と取引して物件買付するぐらいめちゃくちゃやり手の人。
そんな人が来てみて良かった理由としてこんなことを挙げていた。

飛び込んだからわかったこと

自分のところの社員以外にこんな若い人たちと交流する機会なんて普通の生活の中に無いから、声をかけてもらえたことはチャンスだと思った。
自分の中には無かった発想と新しい手法を知れて単純に面白かったし、同時に、自分には出来ないことばかりだと思い知れたのが良かった。と。

これだけ地位も名誉もお金もあって、素直に新しいことを受け入れられる、受け入れられなかったことは自分の力不足であると認めることができるってなんてカッコいい大人なんだろうと思った。

こう在ることが出来るのは常に新しいものに飛び込む、ということを継続されているからではないだろうか。
さて、自分はどうだろう。

美食家ぶってる今の自分

この社長さんのお話を伺って自分もこの年代になった時にこうで在りたいと思った。
時間がないからとか、もうなんでもかんでもがむしゃらに受け入れるのではなく人間関係をデザインする世代になったからとか、まぁアレコレ理由をつけて今の私は美食家ぶっている。(現在進行形)

これも今の私にとって必要なことだったのは間違いないので、このこと自体を否定する気は無いのだが、美食家になった後にまた雑食に戻れるかどうか?というのが大きな分かれ道になると思う。

想像するだけで、結構しんどいんじゃないかと思う。
体力も無くなって、自分の周りには既に満足の行く人間関係が構築されていて、なんの不自由も無いのに、自分はまだまだ駄目人間なんだぞ!ということを実感しに山を登るって、なんの修行やねんってなると思う。

カッコいい大人で在りたいって目標は、ゴールがない修行なんだな・・・
今日もカッコいい大人とたくさん話をして良い刺激をもらってきます!

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德留 さやか
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