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トクトメノコト ⑨

母の不調

昨夜から母が体調が悪いとのことで電話が入っていた。
症状としては胃痛とむかつきだけとのことだったので、木曜日にはかかりつけ医の受診があるし、安静にして様子を見ておくしか無いよねと言っていた。

しかし、この日の11時頃に母から再度電話があり、痛くてたまらないから病院に連れて行って欲しいとのこと。
私は検査も視野にいれて総合病院へ予約の連絡をしたら、すぐに来てくれるなら午前診にいれてくれるというので急いで病院へ向かうことにした。

母を迎えに行き、病院で受付を済ませる。
午前診の最後にいれてもらっている予約なので仕方がないのだが、受付時点で既に1時間の遅れが出ているとの表示があり、これは時間がかかるなということが容易に想像できた。

私は2時には出発しないと間に合わないアポがあったので、最悪間に合わない可能性も視野にいれ、水曜日が定休日のはずの兄にこの段階で母の病院に来ていることについて連絡をしておいた。

ようやく診察に呼ばれたのは12:50頃だった。
問診と触診の結果、胃痛じゃない可能性が高いとのことで他の原因を排除するための検査をまずしたいとのことで、このまま採血とCTを撮ろうということに。
もう絶対に間に合わないと思ったので即兄へ電話し、交代しに来て欲しいとお願いした。

兄登場

兄が病院へ到着するまでの間に採血を済ませ、お手洗いへ連れて行った。
母は嘔吐したそうで、水を飲ませて少し落ち着かせてからCT検査へ連れて行った。
CT室へ入ったところで兄が現れた。

今日の経緯と母の現状を兄に伝え、私が聞いている範囲でのこの後の流れを説明する。
基本的にはあとは検査結果の報告を受けて、次をどうするかという話になるはずなので後はお願いしますと言って私は急いで病院を後にした。

急いで家に帰り、卵かけご飯を1分で完食し、支度して仕事へ出発した。
今日はたまたま兄と連携できたから良かったが、出来なかったら明日採血とCTでまた病院へ行かなければならず、月末のスケジュールがめちゃくちゃになるところだった。

介護サービスの隙間

介護サービスの送迎は基本的に予約制で、こういう突発的な病気などによる病院の送迎はまず受けてもらえない。
もちろん事業者さん側も人手が少なく、車の予備もないだろうから予約外は受けられないのも仕方ないと理解は出来るのだが、利用者としては非常に困るのも事実だ。

私が仕事で遠方に出ていた場合、兄も休みじゃなかった場合、母に出来ることはひたすら我慢するか救急車を呼ぶかの2択になってしまう。
元看護師の母は救急車を呼ぶのは命の危険がある時でなければ駄目だと理解しているのでこういう内科的な体調不良の場合は我慢することを選ぶ。

なんなら母は家で転んでしまって家具で強く頭を打ち、頭から血が出続けている時ですら救急車を呼ばず私が帰ってくるのを待っていたぐらいだ。
そんな母だからこそ、仕事中も母からの着信があるとどんな状態なのか気が気じゃなくなってしまう。

自分の対応が遅れたせいで母の命に危険が及ぶかもしれないという恐怖は書き表すことができないぐらい暗い気持ちにさせる。
介護離職を選ぶしかない人達の気持ちもよくわかる。

事業者と利用者の双方に利益になるような形でもっと介護サービスを充実させるにはどうすればいいのだろう、ということをずっと考えている。

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