朝イチ脳内再生曲:Promenade the puzzle-PFM
先日「朝起きた瞬間から頭に音楽が流れる現象」という記事を公開した。
要約すると「起きた時周囲は無音なのに、頭の中で何かしらの曲が流れている」現象である。
これは記録をつけたら面白いのではないかと思い、動画とともに紹介することにした。本日2018年8月18日の朝に聴こえたのはPFM の「Promenade the puzzle」である。
名曲が再生された場合、その曲がいかにいいかを語ろうかと思うので、本日の「Promenade the puzzle」についても少し語ろうと思う。楽器や音楽の専門用語を何一つ知らないのに、いきなりイタリアンプログレに挑むあたり、何も考えていないのでそこはご了承願いたい。というのも、「なぜ起きた途端に曲が聴こえるのか」が疑問なのであって、多分それは音楽理論やギタリストの名前とかよりも「私にとってその曲がどう聴こえているか」によってこの疑問が解明される気がするからだ。
再生された理由として考えられるのは、最近Amazon Musicで『PFM In Classic-Da Mozart A Celebration』(クラシックやPFMの過去の曲のカバーアルバム)を聴いているからだと思われるが、これも昨日は聴いていない。ただ、他のトラックを聴いていたので、PFMのことは意識していただろうし、PFMの中でも特に好きな曲である。つまり脳が好んでいる曲だ。
この曲はもともと詩がついていなかったそうだが、「Photos of Ghosts」(幻の映像:1973年)というアルバムで英語の歌詞がついた。(多分PFMがこのアルバムで国際進出したからだと思うんだが)この頃の「Promenade the Puzzle」は初め極めて静かに進行し、どちらかというと明るい感じである。ミステリアスさは共通しているものの、動画にある威圧感や、最後の曲名の繰り返しや高笑いは入っていない。
歌詞も非常に詩的で意味が分からないが、私はこういう脈絡の汲み取りづらい言葉をメロディーに乗せられると納得してしまうタイプであり、ついでにいうとYesの『Siberian Khatru』もすごく好きである。
出だしはそろそろと、だがだんだん複雑になり、最後完全に詩的かつ過剰になるのが、叙情的でありちょっと呪術的でもある。動画のボーカルFranz Di Cioccio氏の様子を見てもお分りいただけると思う。
プログレバンドの多くが複雑な演奏やクラシックの音楽理論を多用しており、PFMもそれに該当すると思われるが、残念ながら私にはその素養が全くなく、それを用いて解説することができないのだが、こうした曲は緻密かつ壮大であるゆえ、バイブスで聴いているだけで「万能感」が得られる。まさに動画のボーカルのような、指揮をしながら高笑いしたくなるような気分になるのだ。繊細でいながら大胆(時に過剰)であり、神秘的なのがPFMというかイタリアのプログレバンドの印象である。
ちなみに昨日聴いていたのは「Danza Macabra」カミーユ・サン=サーンスの交響詩「死の舞踏」のカバーであり、これも万能感がやばい。原曲を知っている方であればこの文章における「過剰」という表現が多少伝わるのではないかと思われる。オーケストラが電子音楽で再生されると脳がめちゃくちゃ強い気分になる。ELPの「ロミオとジュリエット」なんかもそうだが、話がずれるのでここではやめておく。
まあ結論としては、今朝はイイ感じで起きられたということだ。ざっくりしてるが、初回はこんなもんでいいだろう。そのあと携帯を見て真っ暗な気分になったが、起きた直後は悪くなかったということだ。
ちなみにPFMの正式名称は「Premiata Forneria Marconi」(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)であり、これを言えないとプログレを好むオッサンからはモグリと見做され馬鹿にされる。プログレ界隈はこじらせている人が多いので、そこで物事を語るというのはマウンティングの世界であるというのが、私の認識である。
そろそろゴミを出しに行かないといけないので、今朝はここまで。