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私的逸品 #1 廣田硝子のタンブラー
モノで溢れる時代、画面に出てきたおすすめの商品をポチッと衝動買い。しばらくして飽きてきたらフリマアプリに出品する日々。しかしごくたまにいつまでも手放したくなくなるぐらい気に入り、思い入れが生まれるモノに出会うことがあります。そうしたモノを私的逸品と名付てみました。そんな私的逸品を少しづつ紹介していこうと思います。今回の逸品は廣田硝子のタンブラー。
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廣田硝子は明治32年創業の歴史ある硝子メーカー。廣田硝子が昭和の喫茶店文化をイメージしたブランドに『昭和モダン珈琲』があります。同ブランドの代表的なタンブラーが今回の逸品。レトロな外観、最近ではあまり見られない重厚な作りとデザインがお気に入り。残念ながらこのデザインのタンブラーは現在廃盤になってしまっています。たまたま錦糸町の廣田硝子直営店に立ち寄った際に見つけ、ほぼ最後の在庫となっていたものを手に入れることができ非常に幸運でした。
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飲み口の断面はアールのついた正方形のような独特な形状。全体的に非常に肉厚の作りになっており硝子の塊感があります。深みのある琥珀色も渋い。
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グラスの底部はギザギザの意匠がありアールデコの建築のような印象。かっこいいです。
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置くだけで部屋に昭和の喫茶店を感じるような存在感。レトロ好きの私にはたまらないアイテムとなっています。