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住んでみたい家 #2 百窓
住んでみたい家としてFUTUROの記事を書きましたが世の中には他にも興味深い家がたくさんあります。そんな家や建築を妄想の中で訪問する記事です。
今回の妄想の家は通称「百窓」と呼ばれていた住宅。正式名称は「試みられた起爆空間」といいます。立方体の建物で1側面に丸窓が25個、4面で100個の窓がついていたため通称「百窓」や「百目」と呼ばれていました。
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世田谷区にあった個人宅ですが現在は取り壊されて存在しません。諸説ありますが1965〜1985年頃に存在していたとされます。その特徴的な外観からテレビや映画のロケ地になることも多かったようです。設計者は富田玲子氏と林泰義氏によるもので特徴的な外観は古代ローマのパン屋の墓をモチーフにしたものです。
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立方体の居住空間が4本の脚で空中に浮いているようなデザイン。中心には螺旋階段があり地上から屋上まで貫通しています。60年代設計の建物としてはとても斬新な作りです。よく観察すると建物表面のタイルにも建物全体の形状や窓の形と同じ正方形と円のモチーフが見られ細部にまで拘った表現がなされています。
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取り壊されるまで20年程度と建物の寿命としては短いものでしたが前衛的なデザインが好きです。連続する円形窓や重厚感のある作りはたまりません。
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