窓

僕がコミュニティマーケティングをやりたいと思うまで③マーケティングとブログ

3本目です。
前回でようやくマーケティングに出会いました。
営業期のことを長く書いてしまったのはやっぱり色々覚えているからなんだと思います。
では今日も始めます。
ちなみに1回目はこちらです。

マーケティング、まじ、神


マーケティングという存在を知って最初に読んだ本が、アル・ライズさんの「マーケティング22の法則」です。

個人的には今でも読んでるバイブル的な本で、マーケってなんだっけ、てなった時に見返しています。

例えば、大西洋を最初に単独で横断した人はリンドバーグだけど、じゃあ2番目の人っていうとあんまり覚えてないよね、とか。
でも女性初は覚えてるよね、みたいな感じです。
どうすればサービスを覚えてもらえるか、みたいなことが書かれています。
よかったらぜひ。持ってるので1週間なら貸します。

というか、マーケティングってなんなんでしょうね。
ちょっと色んなとこから引用してみます。

コトラーは、

「マーケティングとは価値交換を通じて他者のニーズと欲求を満たすための行為である」

と言っています。ほうほう。

ドラッガーは、

「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」

と言っています。
これはつまり営業せずとも売れるようにすることだ、ということでしょうか。

尊敬するアル・ライズ先生は、

「マーケティングとは商品ではなく、消費者の知覚をめぐる戦いである」

さすがライズ先生。絶妙に難しいです。

つまり僕の中ではこういう定義なんじゃないかなと思っています。


マーケティングとは、
「顧客のニーズを満たし、潜在的にファンになってもらうことで、セールス活動をしなくても、商品を購入してくれる仕組みを作ること」

これすごいですよね。
マーケティング出来たら、もう営業しなくていいんですよ。
マーケティングしたらなんでも思いのままですよ。
マーケ最強です。
これからの時代はマーケです。
今どき、マーケです。
マーケティング=今どき、です。


コンテンツマーケティングの織り成す完璧な世界

マーケティングには分類があるようで、Web上で行うことをWebマーケティング、企業向けに行うことをBtoBマーケティングと言うそうです。
そしてBtoBマーケティングでも特に流行っていたのが、コンテンツマーケティングという手法でした。

これは自社でブログを運営し、顧客をそこに流入させて、ステキなホワイトペーパーで顧客(リード)情報を獲得、マーケティングオートメーションでリードをナーチャリングして、ナイスなタイミングでインサイドセールスが電話してフィールドセールスにパス、フィールドセールスは挨拶に行けば受注、みたいな。
なんですかこれは。完璧な世界じゃないですか。

図にするとこんな感じですかね。

ブログの流れ

お客さまは自分たちの調べたいことを検索していたら、僕たちのブログに出会い、気づいたら僕たちのサービスのファンになっているもんだから、営業マンが挨拶行きますよって言ったらそりゃあいいですよ、リタゲ発注しますよって。
そういう世界がマーケティングを駆使すると実現できるんです。

何度でも言います。完璧な世界です。
営業マンはもうテレアポすることなく、成果をあげられるんです。
企業にも悪い印象を与えません。

そしてなんとなく思っていたのですが、やっぱりこれからの時代に即しているというか、多分商品の良さを自らアピールするよりもお客さまから自分たちのサービスについて知ってもらって、導入いただくっていうのが健全なんだと思うんです。

nex8ブログ、はじまりました。

すぐにやってみようということになります。

媒体資料とWebサイトをリニューアルして土台を作った後、自社でブログを立ち上げることになりました。

ブログの内容は、狙っているターゲットを考えて、「初心者でも分かるWebマーケティングの知識」です。
その中にリターゲティングの内容を織り交ぜて、nex8(リターゲティングのサービス)の訴求をしていこうといった感じです。
この辺りのターゲット設定の仕方とか、機会があればnoteに書こうかと思います。

まぁなので、「リターゲティング とは」とか「Webマーケティング やり方」などで検索した人に僕たちの書いた記事が上位表示されないといけないんですね。
で、そのためには上手い文章を書かないといけないわけです。

ただ、僕は文章を書くのがそんなに得意ではなくて。
今も上手いと言えるのか分かりませんが。
なので当時のファンコミの広報の方に学びながら、本をめちゃ読みながら勉強をしていきました。
本読むのも、教わるのも好きなので結構楽しかったです。

最初に公開した時は、自分の文章が世に出て気恥ずかしいったらなかったですね。徐々に慣れてきて、何本か出す頃には書くスピードも速くなったし、機械的にリリースするようになってましたが。

ただ課題もあって、このブログから流入させて顧客を獲得するという施策は、記事の量産体制(もしくは超良質な記事を書ける力量)がないと、うまくいかないんです。

さっきの図でもありましたが、成約にいたるまで段々と母数が減っていくので最初の流入が多くないと、まず成り立ちません。
完璧な世界はそれだけ実現が困難なんですね。

そこで営業メンバーにも書いてもらうことにしました。
いや、元々書いてもらおうとは思ってました。
もちろん記事量産のためではありましたが、営業マンが書くことで

① 圧倒的に記事の質が良くなる
これは本当にそうなんですよ。
リターゲティングの運用については、自分たちがやっているリアルな現場の内容をもちろんぼかしながらですが書けるので、独自性がめちゃ高くなります。

② 営業マンの学びになる
リターゲティング広告を売る営業が、リスティング広告やカスタマージャーニーなんてことも知ってたら、提案の幅が広がって信頼感も増すし、何より出来ることが多ければ、それだけ市場価値が向上しますよね。

③ 営業マンの知名度を上げられる
記事の最後には、実名顔出しで記事を書いた営業マンのプロフィールを載せていました。
これで確か、あの記事書いてたの○○さんですよね?みたいな会話が生まれてたはず。
営業時のアイスブレイクになるし、知名度が増せば、この人に任せてみようという気にもなりやすいはずですよね。

これに加えてもちろん記事の本数も1人で書くよりは増やすことが出来ました。
ただ営業メンバーは通常業務+ブログ執筆ですからね。
土日にやってもらってたこともあったし、本当に迷惑かけたなー感あります。
その時僕は自分でも記事書いてましたが、ほとんど編集業務にあたっていて、しかも結構口酸っぱく誤字とか表現について言ってたと思うので、嫌いになった人いるんじゃないかなとも思ってます。どうもすいませんでした。

そういえば、このブログはイラストもこだわってて、そのために1人デザイナーを雇ったくらいでした。
全て内製で質にこだわってやっていて、その結果
というか、良いときで月間数万PVくらいは取れるようになってました。
キーワードの狭い領域で、しかもコンサルつけてないし、まぁまぁ頑張ってた気がします。

もちろん並行してサイトや問い合わせフォームの改善、リスティング広告やSNS広告なんかもやったり、オフライン施策としては幕張メッセの展示会でお茶配りしたり、ホワイトペーパーとして進研ゼミみたいなそば屋さんのマンガも作ったりしました。懐かしいですね。

展示会

ちなみにマンガのヒロイン(右上)は木村文乃をイメージして描いてもらいました。
営業をすること以外でサービスを認知させる施策は手を尽くしたように思います。

そうそう、いろんな縁もあって、ネットショップ担当者フォーラムさまでも連載記事を書かせてもらってたりしました。
よかったらこれも見てみてください。
分かりやすさはこだわったので初めてアドテク触れる人でも理解しやすいはず。

なんやかんやでブログは2年くらい継続して、そこから流入して問い合わせにもつながるようになってきていて、新しく編集の人も雇って、さぁもう一段階上だ!と思った矢先です。
やってきたんですね、ITPが。


キリがいいので今回はここで終わりにします。
3,000字超えてきたのでちょうどいい感じです。
いや、しかし全然進まない。面白いくらい進まない。
なので次も多分、コミュニティマーケのことは書いていない気がします。

引き続きよろしくお願いいたします。

よろしければサポートお願いいたします。 カフェで書くことが多いので、コーヒーを飲ませていただければと存じます。