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税理士試験勉強≒1日1万回の感謝の正拳突き

練馬の税理士の渋谷です。

昔の税理士受験時代を振り返ります。

税理士試験では尋常でないボリュームを「てにをは」レベルまで暗記させられるので「こんなこと仕事で役に立つのか…?机上の空論なのでは?」受験経験者なら誰でも一度は考えると思います。

勉強時間測定アプリによると、私が税理士試験5科目突破に要した時間は累計約6,500時間(講義の時間を除く)です。

私は税法科目は法人税法、消費税法、国税徴収法を選択しましたが、法人税法と消費税法については、体系的にやっていて本当に良かったな〜と思っています。

税理士には色々なバックグラウンドをもった人達がいます。

OB税理士組や会計士税理士組、試験合格組、大学院組、弁護士税理士組などなど。

税理士業界外の方々からすれば違いがよく分からないと思います。

結局は士業として自己研鑽し続けなければならないので、どれが良い悪いではないです。
バックグラウンドがなんであれ、研鑽し続けた者勝ちの世界なので「●●組の税理士が一番良い」のような低レベルな話ではないので悪しからず。

一方で、どのバックグラウンド出身かによって実務における「動き方の癖」みたいなものは異なるように思います。

税理士試験の勉強は1日1万回の感謝の正拳突きみたいなところがあります。
文字通り「5年あるいは10年、それのみに没頭」しないと合格しないからです(中には2年で5科目揃える猛者もいますが)。
おかげで税法が自分の血肉になり、仕事で何らかの論点に当たった時に「これはあの規定とあの規定が関係ありそうだな。ってことはまず調べるべきはあれだな」という風に、マイナー論点も含めて全体像が頭に入っているので精度の高い当たりを比較的つけやすいという点が、税法を体系的に学ぶメリットなのかなと思います。

例えるなら、「地図が頭に入っている状態」です。

ですので、今税理士試験の沼から抜け出そうと日々努力されている方々も、思うように結果がでなかったり、ライフイベントが生じたりプライベートで深刻な問題が起きて試験どころではなくなったり、勉強時間に反比例して友人関係が疎遠になっていったりと、色々あると思いますが、今やっていることは机上の空論ではなくちゃんと仕事に役立ちますので、毎日コツコツやっていることに自信を持って頂ければと思います。


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