ESで面接を支配しよう
私も、ESはただの一次選考に過ぎないと思っていました。
通過してしまえば、以降は情報程度にしか見られないと思っており
そのため、まずは通過することを目的にしたESを書いていました。
就活を始めてすぐの広告代理店の面接で、何度かESの内容から質問をされました。
通過を目的に書いたそのESには
耳障りだけが良い、心のこもっていない言葉たちが散らばっていました。
自分で書いたはずのESが足を引っ張って
面接が、自分が思っていない方向へコロコロと転がっていきました。
そうして選考フローを通したESの重要性を知り、
同じ轍は2度と踏まないと、なんならESで面接をコントロールしてやると意気込み、ESの内容に最も時間をかけるようになりました。
こんにちは。ヴィエンナです。
今回このnoteでは、ESの立ち位置と意識していたことについて事細かにお話ししています。主に言葉遣いや語彙、面接への繋げ方を書いております。
目次を見て、購入するかどうか検討していただけたらと思います。
私のことをよく知らない人はこちらのnoteから
【前談】 ESの位置付け再考
ESを書くうえで、
ESの役割は2つあると考えるのがいいと思います。
1つ目は単なる書類選考
文章から最低限測れる論理的思考力、知性などを評価する
また、エピソードの内容や読み取れる人柄を考察し、求める人材にマッチしているかどうかを判断する
という単なる一次選考としての役割です。
そしてもう2つ目は面接における事前情報
一次選考であると同時に、面接選考の際に面接官に渡す事前資料としての機能を果たします。
この二つ目について、
もっと具体的に、ではいつ面接官がそのESに目を通すのかというと、
①どんな人なのか、面接前にチラッとみておく
②次何を質問しようか、面接中にチラッと見る
この二つの場面かなと思っています。
…。
そうなんです。面接の事前情報として機能する時のESは、おそらくチラッとしか見られないんです。
あんなに練って、人に添削してもらって、胸張って提出ボタンを押した400字は、おじさんの斜め読みで消費されてしまうんです。キッツ。
ただそれはもう仕方ありません。「世の中そんなもんだ」と悔しい気持ちをやり過ごしましょう。
やり過ごした上で考えましょう、斜め読みをされる想定の上で戦略を練ればいいんだと。
チラッとしか見てくれないのなら、その中で面接を思い通りに運ぶためにはどんなESを提出すればいいのか、
私は、"一歩踏み込んだ語彙(固有名詞)を使うこと" "場面を絞ること"だと思っています。
ここからテクニックの話をします。
以下の二つの文章を流し読みしてみてください
①何度でも立ち上がる執念深さこそ、私の強みである。
②徹夜するほどの向こうみずな執念深さこそ、私の強みである。
どちらも読みやすい、整った自己PRの締文ですが、
②のほうがなんとなく人柄が伝わりますよね、何より流し見した後に「徹夜」とか「向こうみず」ってワードが頭に残りますよね。
①はよく見るESの文言で、正直ここに着目して話を広げよう、とはあまり思いませんよね。
私たち学生でさえそうなんです。言葉はナマモノです。
1日に何十とESを読んで、似通った文章に目を通しまくって識字感覚が麻痺ってる面接官なんて尚更ですよね。
普段のLINEでこんなに繰った表現を使っていたら胃もたれしますが、ESではその限りでないと思います。くどく厚かましく、相手の目に留まるような言葉を選びましょう。
ことESにおいては、言葉遣いは普通でなくて良いです。
大事なのは「この言い回し結構聞いたことあるかもな」というあなた自身の「言葉の鮮度」への直感です。
見慣れた語彙だらけのESに散らばっている、あなたにしか使えない固有名詞はきっとキラッと光ってみえ、面接官はそこを局所的に聞いてみようと思うでしょう。
これが固有名詞が果たしてくれる最も大きな効果の一つです。
ESでは一歩踏み込んだ表現を使いましょう
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【テーマ1】 ESのガクチカで意識していたこと
-1) 一歩踏み込んだ語彙(固有名詞)を使う
釣りが趣味であることをESに書くとします。
①私は釣りをしている時間が好きだ。
②私は釣りの、ヒキを待っている時間が好きだ。
どちらも、釣りという行為が好きであることはわかりますが
話が膨らみそうなのは明らかに下ですよね。
「待っている」という一歩踏み込んだ表現を使うだけで
そこに目が留まり
「なんで待っている時間が好きなんだろう。退屈じゃないのかな」
と気になりますよね。
そこから話が広がり、やがては平穏で忍耐強い人柄であることが伏線回収のように判明します。「あーだから待つ時間が好きなのか」と。
その時、自ら面接で突拍子もなく「私って忍耐強い人柄で〜」ってアピールするより、はるかに裏付けがあり印象に残るでしょう。
面接における勝ち筋はこういうところから組み立てることができます。
語彙にこだわり、ESに緩急をつけることができれば面接で聞かれることは自ずと決まってきて再現性のある面接を行うことができます。
ESに踏み込んだ語彙を散りばめることによって、面接を自ら支配しにいく姿勢が必要です。
私の場合、
電通のように100字であれば1-2つ
400字であれば3-4つ
ここを掘り下げろ!って思いを込めた語彙を散りばめていました。
その際注意してほしいのは、その言葉は必ず内定の一因となる人柄や志望動機につながるワードであることです。
印象的な語彙を使うことは、理想の自己PRをするための手段に過ぎません。
語彙を散りばめることを目的化しないように、自分の語彙には責任を持ちましょう。
繰り返しになりますが
必ず、人柄のアピールや志望動機につなげたい
話を広げてほしい局面で一歩踏み込んだ語彙や固有名詞を出しましょう。
-2) 面接にどうリンクさせるか
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