曲や雰囲気の良い、癒し系Switchノベルゲーム2作品を紹介
はじめに
いつもお世話になっております。スーパー・セミヌード・マシンです。
ゲーム機『Nintendo Switch』をお持ちの皆さま、普段どんなゲームで遊んでいますか?
私はもともとゲームが下手・でも好き、というタイプでして、例えば操作能力?のいらない『あつまれどうぶつの森』や『リングフィットアドベンチャー』を定期的にプレイしています。また、大好きなときメモシリーズの待望の最新作『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』や、同じく大好きなラブデリック系ゲーム『moon』(PSより移植)などもやっている・やって良かったゲームです。
とまあ、上記のような「あまり操作能力が問われない、マイペースに遊べるゲーム」が好きなのですが、そういったゲームを探しているうちに、Switchのインディーゲームにも手を出すようになりました。任天堂公式でインディーゲームを紹介するYoutube動画(最新版は2022年5月11日公開分ですかね)もあったりして、そういったところで見つけた面白そうなゲームをSwitchのショップ内でお気に入りリストに追加→気まぐれにor安くなったタイミングで購入し遊んでいます。
今回は、そんなSwitchインディーゲームから「曲や雰囲気が良く、プレイしていて癒されたノベルゲーム」を2つ…界隈では知られているゲームではあり完全に自分用の備忘録でもあるのですが、こちらに記してみることにしました。
ちなみに、曲のジャンルは分かりやすく言うと1つは「Lo-fi Hip Hop」、もう一つは「SynthWave」です。下記ではオススメ曲も紹介しますので、もちろんゲームをプレイしていただけたらなとは思うものの、Switch持っていない方やゲームをされない方も、曲だけでも聴いてみていただきたいです。また、どちらも操作性がかなり近い&操作能力不要なノベルゲーム系となっております。ノベルゲームが好みで無い方もいらっしゃるかとは思うのですが、そういった方々も曲だけでも是非。
ざっくりと…このような方向けな内容です
「Lo-fi Hip Hop」や「SynthWave」の曲がお好きな方
癒される雰囲気のゲームをのんびりプレイしたい方
ノベルゲームOKな方
『Nintendo Switch』をお持ちの方
1. Lo-fi Hip Hop系『Coffee Talk』
コーヒーと共に寄り添うか、それとも…
こちらのゲームは、人間とは限らない…例えば人狼や人魚などなど、まさに多種多様なお客様が来店するカフェのマスターとして、彼らにコーヒー類の飲み物を提供しながら彼らの会話を聞く。そんなゲームです。
基本は彼らのオーダーに合った飲み物を作成し、提供すればOK。ですが、話が進むにつれて「本当にオーダー通りで良いのかな?もっとお客様に合った飲み物があるのでは?」と感じ取れるシーンがあるはず。そのタイミングでお客様のオーダーに従うか・マスターとしての勘に従うか、で彼らの物語が違った方向に進んでいきます。飲み物の製作にはいくら時間を使用してもOK。自分のペースで飲み物作成と会話を楽しめます。
ちなみに、彼らの物語というのは、とても簡単に言ってしまうと「人間関係の悩み」や「仕事のこと」が中心。日本語訳はされていますが、一部少し芝居がかった訳になっているところもあり、なんというか海外の映画等を見ている印象も受けるかもしれません(余談ですが、翻訳担当の方のnoteを発見しました。文字で味の情報を受け取り、その情報から試行錯誤をしていく必要もあるゲームなので、こういった制作秘話は尚更面白いなと)。また、こちらのゲーム、1周自体にそこまで時間はかからない(3時間くらいでいけるかな?もっと早く終えられるかも?)のですが、ストーリーを考えると2周以上するのを前提に作成されているかなという印象。
加えて、レシピは最初から用意されているのではなく、プレイヤーが試行錯誤して見つけ出す必要があります。まずは1度プレイしてある程度レシピを習得し、2周目に改めて登場人物に寄り添うのが良いかなと思います。
美味しそう・温かそうな飲み物がいろいろ出てくる上に、BGMのLo-fi Hip Hopがたまりません。舞台となっているカフェは基本的に夜営業、しかもお店の中から窓を覗いてみるとどうやら外では雨が降っているのですが、まさにそんな「雨が降っている少し寂しい夜に、温かな飲み物を飲みながらのんびりプレイしたくなるゲーム」です。
ちなみに、サウンドはAndrew Jeremy氏が担当。下記オススメ曲に関してこのnoteではSpotifyリンクを付けますが、Spotify内でAndrew Jeremy氏の別の曲…2021年リリースのアルバムも聞けるので、お気に召された方は是非、Coffee Talkサウンドトラック以外のAndrew Jeremy氏の曲も聴いてみてください。
オススメ曲①『Moon Bright』
曲を再生してすぐ気づいていただけるかと思うのですが、こちらのトラックはドビュッシーの『月の光』をサンプリングした曲になっております。元ネタが分かりやすい+明るくほっこりした雰囲気、というLo-fi Hip Hopビギナーでもすんなりと耳に入ってくる曲なのではと思っています。
ゲーム本編に出てくる飲み物だと、個人的には「ミルキーウェイ」とかが合いそうだなと。やさしい甘さなのだけれど、どこか爽やか・さっぱりと楽しめる感じ。
オススメ曲②『Come Closer』
個人的にはこの曲が一番のお気に入りです。メインのメロディに対して、途中から1オクターブ下でもメロディが鳴る感じ。キックの派手な感じと、スネアの軽くグシャッとした感じ。リズム隊が少し遅めにずれて入ってくる感じ。気だるくて少しビター。
ゲーム本編に出てくる飲み物だと、「ビターハート」とかが合いそうだなと思っています。一般的なココアの甘さ・苦みとは違う、スパイシーで一筋縄ではいかない感じ。
元バリスタによる『Coffee Talk』ラテアート動画
ゲーム内では、一部飲み物に対して「ラテアート」を行なうことが可能なのですが、これがなかなか難しくて。
今回『Coffee Talk』に関して改めて調べていたところ、日本人プレイヤー、しかも元バリスタによる「ラテアートやってみた」動画を見つけました。動画では「リーフ」「チューリップ」を作っています。この動画にはネタバレ的要素は無いので、ラテアートを試してみたけど上手く行かないという場合は、まずはこちらを真似ながらやってみても良いかもしれません。
続編が2022年にリリース予定…?!
上記、紹介しました『Coffee Talk』ですが、今年2022年に続編となる『Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly』がリリースされそう!とのことです。すでにデモ版をプレイされている方もチラホラ見かけます。日本語版は果たして2022年中リリースとなるのでしょうか…温かくて美味しい飲み物でも飲みながら、続報を待ちたいと思います。
2. SynthWave系『VA-11 Hall-A』(ヴァルハラ)
カクテルは一日を、一生を変えられるのか
西暦207X年…未来の都市・グリッチシティにあるバー「Va-11 Hall-A」、通称ヴァルハラで、主人公「ジル」として、様々なお客様の会話に耳を傾けながらカクテルを提供するゲームです。
前述しましたゲーム『Coffee Talk』と似ていて、基本プレイヤーができることはお客様の話を聞くこと・飲み物を提供すること。お客様の要望を満たしたカクテルを提供するか、それともバーテンダーとしての勘に従ってみるかでストーリーが変わっていきます。『Coffee Talk』同様、カクテルの製作にはいくら時間を使用してもOKなため自分のペースで楽しみやすいかと。
ただ、こちらの世界観は『Coffee Talk』とは違い未来…サイバーパンクな世界のバー。カクテルの提供相手であるお客様の中には、例えばサイボーグもいらっしゃったり。
『Coffee Talk』は、こちらの『Va-11 Hall-A』からもインスパイアを受け生まれた…加えて『Va-11 Hall-A』クリエイターからアドバイスも受けているゲームだそう。『Va-11 Hall-A』をプレイしていて気になった点(セーブポイントが少ない等)が『Coffee Talk』では改善?されていたりしますが、ストーリーは『Coffee Talk』以上に殺伐、というか、複雑かつ儚さがあるかなと思っています…と言ってみましたが、この「複雑さ」の一部が政治的な話だったり、複雑さと関係ない?ところでしっかり下ネタあったり、という感じなので『Coffee Talk』以上に大人向けかなと。
『Va-11 Hall-A』は、基本的なカクテルのレシピは最初から提示されており、レシピ内にヒントもあったりなかったりするので、それらの情報を活用しカクテルを作るのが良いかと思うのですが、こちらもやはりストーリー的に2周以上するのをオススメします。また、上記の通り『Va-11 Hall-A』の方がより複雑で…「独りになりたい夜に、カクテルを舐めながらじっくり世界に浸りたくなるゲーム」だと思っています。
ちなみに『Va-11 Hall-A』に登場するカクテルは、(レシピはアレですが)実在するものから本作オリジナルのものまであります。一時期…2019年9月頃の話のようですが、東京・日比谷のバーでカクテルコラボを実施していたことがあるようです。羨ましいです、もっと早くこのゲームに出会っていれば…。
サウンドは、アーティスト名Garoad(マイケル・ケリー氏)が担当しており、ジャンルはズバリ「SynthWave」。ジャンルをVaporWaveと記されているインタビューを見かけました(インタビュー自体は面白いです)が、個人的にはVaporWaveはサンプリングあってのVaporWaveだと思っていて、今回の『Va-11 Hall-A』のサウンドのようなシンセサイザーの音色やリバーブの使い方はSynthWaveと言った方がより的を得ているのでは、と思っています。
『Va-11 Hall-A』というゲームの面白い点の一つは「お店にあるジュークボックスを操作可能で、好きな曲を選んで好きな順で流しながらプレイできること」です。バーに出勤し開店する前に選曲をする…ここからバーテンダーとしての1日が始まります。選曲はストーリーには全く影響しません。が、「自分の選んだ曲が、たまたまストーリーと相性の良いタイミングで流れることがある」かもしれない、という。これがなかなかの鳥肌モノの体験だったりします。曲はサイバーな雰囲気のものが多くストーリーの良いスパイスとなる良SynthWaveばかりですので、まずは気に入ったものを残さず選択してみてください。
オススメ曲①『Every Day is Night』
爽やかさとサイバーパンクさを両方楽しめる、万人受け系SynthWaveかなと思います。上記で紹介しました任天堂公式動画『Indie World』での『Va-11 Hall-A』紹介動画のBGMにも使用されています。
テンポが速すぎず遅すぎず、爽やかで明るすぎず暗すぎず、程よくSynthWave…なのでBGMに丁度良く。この曲は、ゲーム本編で最初にバーに出勤した際に冒頭で流れる曲なのですが、そういった位置づけなのも頷けます。
ゲーム本編に出てくるカクテルだと、「定番」という意味で「ビール」…いや、「シュガーラッシュ」の方がより的を得ていますかね?
オススメ曲②『March of the White Knights』
『Every Day is Night』とは打って変わって、こちらは少しハード&クールでよりサイバーな印象のSynthWave。ゲーム本編で登場する、街の治安を守る「ホワイトナイト」のマーチ、とのこと。途中、拍の取り方が変わるところがあり、そこがとてもかっこいいです。
ゲーム本編に出てくるカクテルだと、力強くビターな「ガットパンチ」が合いそうでしょうか。
ファンによる『Va-11 Hall-A』カクテル製作動画
前述の通り、『Va-11 Hall-A』に登場する一部カクテルは本作オリジナルのカクテルです。そのオリジナルカクテルを再現してみた、という動画を発見しました。英語です、また一部カクテルは重大なネタバレなので要注意。
ゲームをプレイしていても思うのですが、こういう動画などを見ていると改めて「カクテルを作ってみたい!」なんて思ってしまいます。シェイカー振るのとか、雰囲気あってカッコいいですしね。それに単純に美味しそう。
続編『N1RV Ann-A』リリースをお待ちしております
紹介しました『Va-11 Hall-A』の続編、『N1RV Ann-A』。『Va-11 Hall-A』本編でも名前だけ登場しています。
『N1RV Ann-A』の発売は2020年を予定していたようなのですが…予定日を白紙に戻したとのこと。2022年5月5日に公式サイトを一度確認してみましたが、上記の開発状況説明以降の『N1RV Ann-A』に関する情報は見つからず。『Va-11 Hall-A』のサイバーパンクな雰囲気やバーテンダーアクション要素のファンとしては、『N1RV Ann-A』も是非プレイしてみたいところ。続報をひっそりと待ち続けています。
おわりに
以上、「曲や雰囲気が良く、プレイしていて癒されたSwitchノベルゲーム」として『Coffee Talk』『Va-11 Hall-A』の2作品を紹介しました。ここまで読んでくださった皆さまにも是非プレイしてみたり・サウンドトラックを聴いてみたりして癒されていただきたいです!
このnoteの「はじめに」で「ざっくりと…このような方に向けたオススメoteです」と書きましたが、「『Coffee Talk』『Va-11 Hall-A』どちらからプレイしてみるのが良いか悩む」という方は下記も是非参考にしてみてください。
それでは皆さま、良いゲームライフを。以上、どうぞよろしくお願いいたします!
こんなあなたは『Coffee Talk』を
「Lo-fi Hip Hop」な曲が好きな方
ほっこり癒されたい方
さくっとプレイしたい方
見つける楽しさを味わいたい方
(飲み物のレシピは、プレイヤーが試行錯誤することによって見つけていくため)
こんなあなたは『Va-11 Hall-A』を
「SynthWave」な曲が好きな方
(サイバーパンクな)世界観に浸りたい方
じっくりとプレイしたい方
会話に集中したい方
(カクテルのレシピは、基本的にはあらかじめ用意されているため)
オマケ…本noteサムネ画像のカクテルに関して
本noteのサムネ画像内のSwitch画面に写っているのは『Va-11 Hall-A』のスタート画面です。
そして一緒に映っている飲み物は、カクテル「オレンジ・ブロッサム(ジン・オレンジ)」…今回は、サントリーから発売されている『翠ジンソーダ缶』とオレンジジュースを1:1で割って飲みました。『翠ジンソーダ缶』自体は甘さは無いため公式HPで紹介されている「おすすめの楽しみ方」で飲むのも楽しいかと思うのですが、「オレンジ・ブロッサム」も手軽に美味しく楽しめてグビグビ飲んでしまいました。
是非、お好きな飲み物や試してみたかった飲み物と共に、ゲームをお楽しみくださいませ!
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